2019年12月21日 鳴門丸の真鯛

セッティング

今回は、一年振りの真鯛のビニールサビキ釣りである。このところ、福良の正和丸に乗船しているので、鳴門側からの釣行は2年振りである。最近の釣果を見ていると、鯛も釣れ出しているが、まだハマチが居るようである。このビニールサビキの仕掛けは長いので、ハマチが掛ると周りの方とお祭りしてしまい、仕掛けの消耗が激しくなる。しかし、釣り人が選択出来ないので、最悪のことを考慮して、仕掛けを十分に用意して行く必要がある。

この釣のポイントは、3つあると思っている。①釣れる色のビニールを使う、②良く食ってくる巻き上げ速度をつかむ、③潮先となる釣り座に座る。この3つのポイントを実現出来れば、魚が居れば、間違いなく釣れると思う。面白いのであるが、この釣で使用するビニールは、各地のゴミ袋である。地域によって色が違っており、良く釣れる色がある。マニアの間では、〇〇色のビニールは、XX町の袋が良いと認識されている。

朝4:30頃、もうすぐ私の家に到着すると連絡があり、荷物を持ってマンションを出ると車が到着していた。荷物を積込み、近くに住むMK氏を迎えに行った。その後、摩耶インターから阪神高速に乗り、明石海峡大橋を渡って淡路島経由で鳴門北インターまで走った。そして高速を降りて5分程で亀浦漁港に到着した。このところ釣れていないのか、駐車している車が少なかった。

この日のメンバーは、毛糸先生、M氏、F氏、MK氏、珍テスターと私の6名、くじ引きで乗船前に釣り座を決めた。右舷ミヨシにM氏、胴にMK氏、トモに私、左舷ミヨシに珍テスター、胴に毛糸先生、トモにF氏が座った。まだ空は暗かったが、乗船して準備を開始した。この日のタックルは、竿:シマノ海春30-330、リール:ステファーノ200H、道糸:ソルティガセンサー1号、先糸5号、幹糸4号、鈎素3号、鈎7号、枝鈎8本でオモリは40号を使った。

セッティングが完了した頃に船頭が来た。そこで鈎に刺すビニールをもらいに行った。船頭は、そこに置いてある白とピンクのビニールの入ったバケツを持って行くように指示された。バケツには、結構沢山ビニールが入っていた。釣り座に戻り、そのビニールを鈎に刺して出船を待った。

観潮船

7時前、漁港に居る釣船が一斉に出船した。ただ、この日は、お客が少ないのか、出船する船は少なかった。また、乗合船を見ると、お客が2人しか居なかった。鳴門丸は、いつものことであるが、まず港の東側のポイントからスタートした。港から5分も掛らない近場である。近くであるが、今までで、一番実績のあるポイントである。

←渦潮観潮の船である。最近、近隣から出る観潮船は、オシャレなデザインの船が多い。

一投目、期待をこめて仕掛けを投入、岸を見ていると潮の向きが予想と反対になっていた。西から東に流れると思っていたが、逆向きになっていた。そのため、私の釣り座は一番潮下であった。ひと流し目は誰にもアタリは無かった。

二流し目、私に待望のアタリが来た。しかし、これは鯛ではないと分かる引きが伝わって来た。上がって来たのは、今年、釣行すると100%釣っている「ハマチ」であった。私はハマチであったが、ミヨシの珍テスターが、大きな真鯛を釣り上げていた。その後、何回か流したが何も釣れなかったため、船頭も見切りをつけて別のポイントに船を走らせた。

釣り姿

丁度、鳴門大橋北側の湾の中心辺りのポイントで、水深は60mラインであった。仕掛けを降ろして底を取った直後、何やら魚のアタリが伝わって来た。穂先よ入れ…とリールを巻き続けるも、そんな突っ込みは出なかった。恐らくマアジと思いリールを巻くと、上がって来たのはやはり30cm程のマアジであった。

すぐに魚を外して仕掛けを投入、オモリが底に着いたらゆっくりと巻き上げると、穂先に重みを感じた後、コンコンコン…とアタリがあり、巻き続けると穂先が海中に突き刺さった。これは間違いなく真鯛の引きである。水面に姿を現したのはメスの綺麗な真鯛であった。これでボーズを脱出することが出来た。

このポイントから、トモが潮先になる展開になった。そのためか、私にアタリが出ることが多くなった。今までの経験からも思えるのだが、この釣は、潮先がかなり重要な要素であると思う。私はこのポイントで、5匹の真鯛を釣ることが出来た。そのうちの一回は、ダブルで釣れた。

暫くして釣れなくなると、今度は湾の西寄りのポイントに移動した。探検丸を見ていても、磯がある訳でも無い場所であった。初めは、誰にもアタリが無かったが、何回か流し直した頃から、誰かに良型の真鯛が釣れる状況となった。不思議と何人も同時ということはなく、ポツリポツリと釣れ続いた。

そして、私にもアタリが来た。ジワッと穂先が曲り、やがて海中に突き刺さったのであるが、真鯛が大きいと更にリールから糸が引き出される。しゃくって掛け合わせる釣りでは無いので、鈎が唇に掛っているかは分からない。巻き上げ途中で外れる時は、鈎先が硬い歯に乗っているだけだと推測される。巻き上げ途中で何回もドラグが効いて糸を出されたが、上がって来たのは今日イチの50cm近い良型の真鯛であった。

その後もポツポツとアタリがあり、私はこのポイントで真鯛を4匹ゲット出来た。しかも40cmぐらいある食べ頃サイズであった。左舷トモのF氏は、何とハマチの5連…を達成、船上にハマチがバタバタと転がっていた。そして14:00に沖上がりとなった。

釣果

結果、私は真鯛9匹、ハマチ6匹、マアジ4匹であった。皆さん鯛とハマチを5,6匹釣っていた。一番大きな鯛は、珍テスターが最初に釣った鯛であった。私は、ハマチを持って帰るつもりはなかったので、船頭にそのことを伝えると、明日の客にプレゼントするので、イケスに置いておくように依頼された。

←鳴門周辺では、まだ水温が高いためか、ビニールサビキで真鯛を狙う船は少ない。

この船は、船頭が魚を絞めてくれない。そのため、自分の釣った魚はセルフで絞めるしかない。私は、神経抜きも持参して実施した。帰宅しても、やはり神経抜きをしていると、プルンプルンの状態が続いていた。刺身にしたところ、鮮度の良さはバツグンであった。また、脂が乗っており、刺身を切った後の包丁には、脂がベトッと着いていた。

当初は、本日が釣納めの予定であったが、西田釣船に予約状況を聞いたところ、28日が空いて居たので、釣行することとなった。潮が大きいので、一つテンヤの真鯛狙いメインの釣りである。正月用の真鯛をゲットするつもりである。