フグを専門に釣行するのは初めてである。昨年の12月に計画していたが、悪天候のため中止になってしまった。その日のために、カットウ釣りのパーツを取り寄せて、自分なりに集めた情報を元に、カットウ仕掛けを作って用意していた。その仕掛けを持参して、初めてのフグ釣りに挑んだ。
5:30集合ということで、4:10頃に迎いに来て頂き出発。高速を使い、明石海峡大橋を通って北淡インターで降り、コンビニで食糧を調達して乗船場に5:10に到着した。淡路島も昔と違い、橋が出来て短時間で行くことが出来る時代となった。暫くすると、船頭が来て客の餌の準備を開始した。
5:30頃に集まった客に乗船するよう指示が出た。乗船すると釣り座の場所について指定された。我々4人は、トモに3人と、ミヨシに一人に分けられた。乗船前のくじ引きで4番だったので、ミヨシに座ることとなった。釣り座には、餌釣り用に皮をむいた川津エビが容器に入れて置かれていた。初めてなので、まずは天秤仕掛けで狙うことにし、仕掛けを購入した。仕掛けは、船で一本200円で売られている。
5:50頃に出船。船は、まだ暗い中を沖合に向かって走った。途中から空が段々と明るくなってきて、ポイントに到着した頃には、結構明るくなっていた。この日は凪で、殆ど波はなかった。エンジンがスローになり、「ほりこんで」とのアナウンスで釣り開始となった。
近くにブイも無いので、どっちの方向に、どのぐらいの速さで潮が流れているのか分からない。船が昇る方向からして東から西に流れているみたいであった。また、潮が速く水深もあったため、お祭りが頻発する状況にあった。潮の方向からして、私の釣り座は一番潮下となるため、しょっちゅうお祭りが発生した。そんな中、へこたれずに釣っていると、コンコンと穂先にアタリが出た。結構大きなアタリであったので合わせると鈎に乗った。上がって来たのは23cm程のフグであった。
一匹釣れてホッとしたものの、周りのお客さんは、まだ誰も釣っていなかった。その後、もう一回アタリが出たが、鈎に乗らなかった。トモの3人は、カットウで狙い、青物男が4匹ぐらい釣っていた。そのため、私もカットウ仕掛けで狙ってみた。潮が速いので、底を少し切って持っているとのことであったので、同じ釣り方を試してみた。
仕掛けを下ろすと30号の仕掛けのためか、道糸が斜めになって降りて行くぐらいの潮の速さであった。仕掛けを底から持ち上げて狙ってみるも、アタリが出なかった。一回、降ろす途中にツバスが食らいつき、釣りたくもなかった魚を釣ってしまった。今年は、釣行するとほぼ100%、この魚が釣れてしまう年であった。
その後、アタリも無く時間だけが過ぎて行き、10時頃に船は室津港近くのポイントに移動した。新しいポイントで私は、まずまずのフグを一匹追加することが出来た。暫くして潮が緩くなると、アタリも無いのに餌だけ取られる状況となった。トモの方を見ると、青物男がカワハギ仕掛けで、カワハギを釣っていた。私は、この日、カワハギ仕掛けは持って来ていなかったが、フグとカワハギ用と書かれた「かかるんです」という、ハゲ掛けのような仕掛けを持って来ていたのでチェンジしてみた。
この仕掛けが大当たり。降ろすとアタリが出て、掛け合わせるとほぼ100%掛け鈎に掛って来た。カワハギがこんなに簡単に釣れるとは、知らなかった。仕掛けに付ける刺し餌はアルゼンチン赤エビで、出来るだけ大きく付けると、確実にアタリが出た。ちょっと身が柔らかいので、すぐに無くなってしまうが、食いは抜群に良いようであった。
最後のポイントで、40分ぐらいの間に18匹のますまずのカワハギをゲット出来た。しかし、釣っていたのは私だけで、周りのお客さんの釣果は、撃沈状態であった。12:00頃に「巻いて、終わり」で沖上がりとなった。結果、フグ4匹、ツバス1匹、カワハギ18匹であった。
最後のカワハギが釣れていなかったら、フグ4匹に終わったことになる。フグも大きくなかったので、身欠きにしてもらったら、掌に乗るぐらいの釣果であった。釣れる時は釣れるのかも知れないが、何か最悪の日に乗船したような結果になった。一回、カットウで釣れる日に釣行してみたい。
来週は、鳴門のビニールサビキの真鯛である。釣果を見ていると、ビニールで釣れ出したと書かれていたので楽しみである。由良の釣具店で買ったビニールを使ってみることにしている。さて、何色のビニールが良く釣れるのかな???