2019年12月7日 西田釣船の鬼アジと真鯛④

フェリー

今年の西田釣船も今回が最終回である。今年の明石海峡での釣りにおいて、本当に良く釣れたということがほぼ無かった。何より今年は青物(ハマチやメジロ)が異常に多い年であった。今回の事前確認の際、西田さんにハマチは避けれるポイントに行って欲しいとお願いした。持って帰っても美味しくないので食べたくないし、そんな魚を他人にプレゼント出来ないからである。このことは、メンバーの皆さん、同じことを言っていた。

←この日の朝は殆ど風がないし、以外にも温かい感じがした。帰る時の方が風も吹いて寒いと思った。

一週間前に状況を聞いたところ、ブリ狙いのイカが用意出来るということで、メンバーにもそのことを伝えていた。青物でもブリは食べて美味しいという認識である。それ以外の狙いは、活けエビ餌の胴突き釣りと、潮の止まりにカサゴをぐらいということであった。一番狙いたかった鬼アジは、今回釣れていないのでやらないということであったが、メンバには、仕掛けを持ってくるように連絡した。このことが当たる結果が出ることとなった。

この日の出船は、日の出が遅いので6時頃に垂水港からとなった。現在の垂水港の駐車場は、朝6時開門となっている。そのため、もっと早く出船する場合は明石港からとなる。5時頃に毛糸先生が迎いに来て下さり出発、次にMK氏を迎いに行った後、垂水漁港を目指した。朝は国道が空いており、40分程で垂水漁港に到着した。

まだ6時になっていなかったが、駐車場は開門していた。まず、西田さんが迎いに来てくれる桟橋のたもとで荷物を下した。すぐ側に一文字への渡船があるのだが、その乗船待ちの人が、我々の出船待ちの場所まで並んでいる状況であった。

船が来るのを待っている間に釣り座の抽選を行った。その結果、私は「一番」を引いた。この日の釣り座は、右舷ミヨシにMK氏、トモに私、左舷ミヨシにF氏、トモに毛糸先生となった。6:15頃に西田さんが迎いに来てくれ、準備が出来たところで出船となった。

この日のタックルは、竿:真鯛50-360Y、リール:SEABORG 200J、道糸:ソルティガセンサー2号、仕掛けは、ハリス4号の胴突き4本鈎仕掛け、オモリは船頭の指示で60号を使った。餌は活け川津エビを使った。

絡み取り箱

まずは、活けエビ餌の鯛狙いである。ポイントは瀬戸(明石海峡の真ん中辺り)で、水深の深い場所からのスタートとなった。すると、スタート直後にF氏と毛糸先生に、何と鬼アジがヒット。今日は鯛釣りのはずが、何故鬼アジが…、そしてそして遂に私にも鬼アジがヒット。今年初めての鬼アジをゲットすることが出来た。45cm程の立派な鬼アジであった。

←自作絡み防止箱、コーナンの折り畳み式で、持ち運びが楽。

その後は、潮が緩くなって来ると真鯛の反応が良くなって来た。魚探にも沢山映るようになって来ると、アタリが頻繁に出だした。しかし、鯛が小さいのか、鈎に掛らず餌ばかり取られる状況であった。ゆっくり巻いていると、食いに来ているのが分かるのであるが、そこから食い込まないのである。しかし、根気よく餌を付け替えて下ろすと、食い込むアタリが出て小・中型の真鯛が釣れた。

この日、MK氏は初めからサビキで狙い、毎流し鯛や鬼アジを掛ける釣れっぷりであった。前日の情報で、どこかの船が、真鯛をサビキで爆釣していたらしい。それでか、舞子側のケーソンには、沢山の釣船が集結していた。この情報を早く入手していたら、皆さんにサビキで釣るように連絡していたのになあ…。

潮が止まると、真鯛の映りも消えたので、私はカサゴ狙いにチェンジした。潮が殆ど動いておらず、カサゴには良い潮であった。餌を付けて底に落とすと、穂先にクックックックッ…と当りが出て、軽く合わすと鈎に乗るのである。掛った所で電動のスイッチをオン、カサゴでもこんなに引くのか…と思う程の引きで上がってくる魚の型は25cmぐらいあった。結果、入れ食い状態が続き、30分程の間に15匹ゲット出来た。

潮が朝と逆向きに流れ出したところで、鯛と鬼アジ狙いに戻した。何故かこの日は、活けエビ餌より疑似餌(サビキ)の方が良く釣れた。MK氏は、初めからサビキ仕掛けで狙ったところ、毎流し鯛が乗って来るという勢いであった。この日、私は鬼アジの土佐カブラ仕掛けしか持って来ていなかったので、カブラで釣っていたのであるが、カブラでも鯛や鬼アジも釣れた。

潮が段々と速くなってきたある瞬間、バタバタと皆さんに鬼アジがヒット。私は、その好時合に鬼アジをダブルでゲットすることが出来た。しかし、別の2匹は巻き上げ途中と水面近くでバラしてしまった。ああ値打ちのある魚だけに残念…。潮が速くなって何も釣れなくなったところで、アオリイカを狙って見ることになった。

船は、東浦方面に走り花博会場下ぐらいのポイントに移動した。釣り始めたが、潮は殆ど流れておらず、西田さんは「流れて無いのでアカン…」との発言が。しかし、F氏の竿に当りが出た…がバレてしまった。アオリイカらしきアタリはこの一回だけで、すぐにアオリイカを諦めて潮止まりまでの鬼アジと鯛狙いに戻った。

ポイントに戻った時は、まだ潮が速く流れていたのであるが、鬼アジのアタリは出なかった。潮が緩くなってくると真鯛が釣れ出した。皆さん餌ではなく、土佐カブラ、サビキかビニールサビキで狙っていた。後半は、ビニールサビキに良い反応が出て、毛糸先生は好調に鯛を釣っていた。

釣果①

結構魚の映りが出て釣れ続き、皆さん納得された14時に沖上がりとした。この日は、船頭にお願いしていた「ハマチを避けて」ということを実現して釣らせてもらえたので、目的の釣果となった。特にこの日、鬼アジがこんなに釣れるとは予想していなかった。今年の西田釣船の釣果では、一番良い結果となった。

←ミヨシ2人の釣果である。この中の鯛の多数は、MK氏がサビキで釣った物である。朝イチから、本当に良く釣っていた。一番手前の鬼アジは、F氏が釣った何と54cmもある超ビッグサイズであった。明石海峡でこんな大きな鬼アジを見たのは初めてであった。翌日のメールで「脂が乗っていて最高に美味しかった」ということであった。

釣果②

←トモ二人の釣果である。毛糸先生は、メジロとアコウのダブル?という変わった結果を出した。この日は、ミヨシとトモで尺メバルが釣れた。誰もまだメバル釣りをしていないので、スレてないのか4号のハリスに食い付いて来た。メバル専門の時は、0.8号のハリスが最近の標準である。私は後半、土佐カブラで鬼アジと真鯛を釣った。しかし、ビニールサビキで狙った毛糸先生の方が、アタリは多かった。12月になると、餌よりもサビキの方が良く釣れるのだと思う。今後は、サビキをメインに狙うようにする。

皆さんこの日は納得する釣果が出たので、陸に上がってからご機嫌な表情であった。全員鬼アジを釣っていたので、皆さんこの日の夕食は、鬼アジの刺身だろうと思った。浜値で5,000円の鬼アジである。釣り人の特権としか言えない。

カルパッチョ

←鬼アジのカルパッチョ。こんな贅沢な美味しい料理は無い!脂ノリノリで食感があり、身に味があるのである。一回食べると、年に一匹は釣って食べたいと思う。

真鯛も6匹釣れ、クーラーの中は美味しい魚で満ちていた。今日は鬼アジと、真鯛をどんな料理にしようかなあ…と考えた。結果、嫁さんに洋風の焼き物を作ってもらった。真鯛も肥えてきており、脂も乗って美味しかった。翌日も鬼アジの刺身と、カサゴのアクアパッツァを食べた。そして3日目は、セイゴの塩焼き、4日目は、真鯛の煮付けを食べた。4日間、魚の料理ばかりであったが、魚種が違うので、飽きることなく美味しく頂けた。

こんな美味しい明石海峡の魚を、お腹一杯食べれて、本当に幸せな気分になった。釣りという趣味は、釣る楽しみと食べる楽しみを味わえる。今年も予定している釣りは、あと2回である。来週は、初挑戦の淡路島のフグ釣りである。天秤の餌釣りと、カットウ仕掛けで狙う。昨年は、悪天候で中止となった。仕掛けは昨年作った物を持って行く。釣れるかなあ…楽しみである。