超爆釣…冒頭から記録更新の釣果の写真である。船の記録でもあり、自分の自己新記録である144匹!を達成した。明石海峡で釣れるミニウマヅラでは無い、最低23cm~35cmのサイズである。自己記録を更新したのは10年以上の月日が経っていた。広島で状況の良い日に当たれば、いつか達成出来ると思っていたが、遂にその日がやって来たという感じであった。
遠征2日目は、朝4時にホテルのフロントに集合し、すぐに出発した。何回も来たことがあるので、カーナビと皆さんの知識から乗船場まですんなりと行けてしまう。いつも通り安芸津駅近くのセブンイレブンで食糧を調達して、4:30頃に乗船場に到着した。この日は、殆ど他のお客さんが来ていなかった。
暫くすると船頭が到着した。また、この日の別船は貸し切りのようで、一気にお客さんが来られた。この日は、凪なので釣れる可能性を信じて、氷をいつもより多めにクーラーに詰めた。そして餌の川津エサを船頭さんから受け取り、メンバに配分した。実は、この時に船頭さんから、まだ余裕があるので追加するか確認されたが、冷凍を持参して来ていたのでご辞退させて頂いた。(結果的に購入すべきであった)
昨日の宴会の際、この日の釣り座について希望を聞かれたので、メンバに確認したところ、昨日と同じ右舷で良いということで、右舷に座らせてもらった。但し、2日目の釣り座は、昨日4番のくじを引いた人からの優先になる。結果、ミヨシから毛糸先生、私、F氏、M氏にの順に座った。
昨日、タックルは船で預かってくれていたので、受け取り各自の釣り座に置いた。この日も5時に予定通り出船となった。出船後は、餌の川津エビを事前に切るため、ハサミとタッパーを持って、トモで餌のエビを鈎の大きさに合わせてカットした。昨日も船頭に用意して頂いた量で足りなかったので、不安はあった。
船は、方向からして、この日も昨日釣った愛媛県の中島方向を目指して走っていた。この日は風も無くベタ凪で、船は滑るように走ってポイントを目指した。船は、昨日初めに入ろうとしたポインは通過して、昨日初めに狙ったポイントに入った。ポイントに到着、昨日とは全く違う「ベタ凪」で、海面が鏡のような状況であった。ウマヅラの食い気が心配であったが、一投目からその心配は吹き飛ばされた。
この日のタックルは、まずは昨日良く釣れた物でやってみることにした。竿:メタリア・タチウオテンヤSP215、リール:ジリオン100SH、道糸:PE8本撚り1号、穂先に道糸が絡むのを防止するため、先糸としてフロロの4号を2mぐらい付けた。仕掛けは幹糸4号、ハリス3号、鈎:がまかつのカワハギ王7号(ナノスムースコート)の胴突き6本鈎仕掛けで、ドンブリカゴ25号を使った。エサは川津エビの胴の部分を鈎一杯の大きさにカットして刺した。
一流し目、合図が出て仕掛けを投入、昨日とは違い無風状態でアタリを自由に取れる状態であった。昨日は、仕掛けを張ることに苦労したが、この日は、穏やかなため仕掛けを張ることプラス、仕掛けを誘い上げることで竿にアタリが出る状況であった。
一投目は、食いが良く誘い上げしなかったため、アタリを見ずに全エサを取られてしまった。このことにすぐに気づいて2投目からは、誘い上げでアタリを捉えてウマヅラを掛けることが出来た。釣り方が決まると、後はその釣り方を繰り返すだけである。
この日のパターンは、仕掛けを投入して船頭の指定棚で仕掛けを止める。その時、穂先は水面近くにして、そこからジワッと誘い上げると、モジョっと重みが伝わって来る。その時にバシッと合わすのであるが、一回では必ず鈎掛りしない。掛らなかったら、そのまま仕掛けを棚まで再び下ろして誘い上げる…を繰り返すと、ほぼ鈎掛りした。
このポイントでは、昨日と同様に良型が結構混じった。平均サイズも殆どか27cmぐらいあった。2時間ぐらい経過して食い気が落ちて来たところで、昨日の爆釣ポイントに移動した。この時点で27匹釣ることが出来た。型が良かったので、その27匹で30Lのクーラーの半分は専有している状態であった。
爆釣ポイントに移動する途中、船頭は良い映りが出ているポイントを発見したようで、船を止めて仕掛けを下ろす指示を出した。先程と同じように、棚まで降ろして仕掛けを誘い上げるとムニュ…、バシッと合わせると鈎に乗った。このポイントでは、25cm程のちょっと小さ目が中心であったが、食い気が半端でなかった。
魚を取り込むと、ドンブリカゴに残っていたアミエビがカゴからこぼれ、その撒き餌さに沢山のウマヅラが浮いて来て餌を食べている状況が良く見えた。こうなると、仕掛けを棚まで下す必要は無く、2,3m下ろすと食って来た。但しずっと浮いているわけでは無いので、アタリが出なかったら船頭の指示する棚まで下した方が良い。
食い気は途切れることなく、ずっと続くのであった。そのため、この日も皆さん食べ物、飲み物を飲むタイミングが無く、釣り続けていた。私も通常であれば1時間に1個ミニ缶を飲むのであるが、この日は飲むタイミングが殆ど無く、結果的に沖上がりまでに1缶しか飲まなかった。
潮が速くなってきたので、すぐ近くの爆釣ポイントに移動した。この時点で恐らく80匹以上釣っていたと思った。足元に散らばったウマヅラをボックスに入れて、氷と海水を入れた。余りの数に内臓取りは間に合わない状況であった。爆釣ポイントも昨日と同じような状況で、入れれば釣れる状況であった。暫くするとタチウオに行っていた2号艇が合流し、2隻でウマヅラを釣りまくった。
とにかく釣れる釣れる釣れる…今まで生きて来た中で、最高の状況に遭遇しているのであった。好きな釣りだけにサボルことなく釣り続けた。そして14:30頃に「今日は15時までやります」とのアナウンス。ここまで釣れると、持って帰る魚はどうでも良く、単に記録に突き進むだけであった。そして15時を迎えて沖上がりとなった。
何匹釣れたのだろうか?100匹以上釣れていることは間違いないが、どこまで伸ばせたか?一回クーラーの魚を全部出して、船頭とイチから数えた。99,100を数えたところでも、まだたくさん数えていない魚が居た。140…144でカウントは終わった。まずは、数を証明するため魚を並べて写真を撮った。次にクーラーに山盛りして写真を撮った。
この日は、釣ることに専念したため、帰りの船中で内臓を取る気力も出なかった。144匹…沢山釣ってしまったモンだ。広島ではこんなことが起こる可能性があると思っていたが、やっとその日に出会うことが出来た。今まで一泊2日で広島に釣行した際は、どちらか一日しか良く釣れなかったが、今回は、一日目は101匹、二日目は144匹で、計245匹釣ることが出来た。まさにドリームのようであった。
←晴光丸はスピードが速いが、二号艇は更に速く、移動する時間が短縮される。時速にすると100キロ近くで出るらしい。遠方に遠征するには力強い味方となる。来年は、ドラ10のタチウオ釣りに行ってみたい。
安芸津港に戻り、恒例の記念撮影となった。最後に神戸メンバ4人での記念撮影となった。この日の釣果は、左からM氏70匹、F氏92匹、私144匹、毛糸先生90匹、と、素晴らしい釣果を出すことが出来た。
今後の人生で、こんな釣果は、無いかも知れない。本当に良い日、良い船に遭遇したことになる。しかし今回、この釣果が出せたのであるが、中止になった10月12,13日も、出漁出来ていたら、近い結果を出せていたかも知れない。広島に行くとなると、かなり前から計画を立てて準備しているので、簡単に日程を変更出来ないのが辛いところである。
こんなに釣れてしまうと、何とかしてもう一回釣行したいと思っている。晴光丸の予約状況を見ると、年内の土日は、全て予約が一杯になっていた。何とか仲間で調整して、平日に行ってみたいと思っている。今回、内臓を除去出来ていない魚が沢山あった。翌日は生ゴミの日で、8時までに出さなくてはならない。朝から早起きして内臓を取って捨てたのであるが、レジ袋一杯になっていた。その後、皮を剥いで料理が完了したのは、昼になっていた。
沢山釣ると、後の作業も多くなってしんどい。しかし、今回の魚を友人にプレゼントしたのであるが、皆さん「美味しかった、毎年楽しみにしている…」と言ってもらえたので、次回も沢山釣ってプレゼントしてあげようと思う。次回は、鳴門のヒラメ釣りの予定である。ヒラメ専門の釣りは、やったことが無いので楽しみにしている。