6月18日は92匹釣った。しいて「釣れた」とは言いたくない「釣った」のである。このマアジ釣りは、船頭もホームページに書いていたが、手返し早く釣るか、ダブルやトリプルの確率を上げて釣るしか、他人より沢山釣ることは出来ない。私の意識では「釣れた」は、努力もしないのに、たまたま釣れる日に遭遇して沢山釣れた時の言い方だと思う。「釣った」は、意思入れがある方策を取って得た結果であると思う。
←帰港後の写真なので、沖は穏やかになっている。
この純栄丸で釣れるマアジは、本当に美味しい。アコウや鯛も美味しいが、自分が今まで食べた魚料理においては、このマアジの塩焼きが一番美味しいと断言する。嫁さんも同じ感覚である。そんな美味しいマアジの干し物も、最高の美味しさである。一度、プレゼントしてしまうと、その味が忘れられないのか、この季節になると「今年は釣れてないのか?」、「釣れたら取りに行くので連絡してな…」と、リクエストが来る。
マアジは回遊魚のため、何時釣れ出して何時終わってしまうかわからないので、「約束」は、絶対にしない。今年は、5月下旬から釣れ出した。当初は、不安定な釣果が続いたが、このところは安定して来ている。型も段々と大きくなってきており、ベストに近づいて来ているように思う。
←待合所のすぐ近くにある「旧和田岬灯台」
当日は、私の会社の方も参加予定であったが、ご家庭の都合でキャンセルとなった。ということで毛糸先生と2人での釣行となった。この日も満船が予想されたので、早めに行って乗船順が先になるように、乗船場に9:30頃に到着するように出発した。
行きは渋滞しないと思われたので、国道を走って乗船場に向かった。予想通りに途中混雑も無く9:30頃に到着した。そんなに早く行っても、長い時間出船を待っているだけなので、チケットをもらって釣具店「ヒカリ」に行くことにしていた。チケットは、「3,4番」であった。待合所に2人居たので、1,2番はその方だろうと思った。
ヒカリに行って、あれば買いたい物があった。それは来週、日本海のアコウ釣りにおいて、餌の豆アジを釣るサビキが欲しかったからだ。日本海のサビキは、アミエビを使わないので釣れるサビキが必要となる。釣友から聞いた商品があるか確認したが、一致する物は無かった。しかし、釣れそうなサビキがあったので、それを購入した。
10時頃に乗船場に入った。結構車が沢山泊まっており、朝便のお客が多いことが想定出来た。そして須磨の沖を見ると、純栄丸が釣っていることが分かった。今日は、須磨沖で釣っていたのだ。昨日の釣果を見ると、またまた東二見の近藤丸の船頭が釣りに来ていたようで100匹以上の釣果を出していた。
11:40頃に船が帰って来るとの情報があった。沖合の船を見ていると戻ってくることが分かった。午前便は釣れたのか?。船が堤防に到着し、午前便のお客が待合所に戻って来た。私の知り合いのJ氏が乗船していて戻って来た。状況を確認したところ、神戸沖はイマイチで、須磨沖に戻って釣れたとの事であった。
前回、私のHPについて声を掛けてくれた方が朝便に乗って居られ、私を見つけて午前の無状況を説明してくれた。朝は、神戸空港周辺に行ったが、食いがイマイチであったことと、強風で船が大揺れで釣り難かったということであった。後半、須磨沖で良く釣れたが、サバが邪魔になるぐらい食ってきたらしい。
私が聞いた限りでは、午前のトップは50匹台であった。船上の掃除が終わり、待合所で待っていたお客が船に移動した。そして順番に乗船となった。我々は、3,4番で、右舷ミヨシが空いて居たので座った。釣り座が決まったところで、皆さん準備に掛った。この日は、港のすぐ前のポイントで釣ることが予想されたため、すぐに投入出来るように準備した。
この日のタックルは、いつもの定番である。磯竿1.5号4.8mにリールは軽量なステファーノ200、道糸PE1号に先糸フロロ4号3m、仕掛けは必釣「魔性のサビキ」にアミカゴは、サバを避けて早く下ろすため30号をセットした。刺し餌は、冷凍の川津エビを持参した。
準備が整い12:20頃に出船。港を出ると東の強風が吹いており、ちょっと波が高かった。初めのポイントは、朝便が帰る前に釣っていたすぐ近くのポイントであった。「はい、やって…」船頭のアナウンスがあり、皆さん一斉に投入…、しかし誰にもヒットせず。
移動している最中、魚影を見つけたのか急停止させ、投入のアナウンスを出した。カゴが底に着いた途端、マアジのアタリが来た。須磨沖で釣れるマアジは、尾びれが黄色くて引きが強い。取り込んでアミエビを詰めて連続投入したのであるが、ここからが試練の始まりであった。投入直後に仕掛けが止まった。「ヤバイ、サバや…」強引に巻き上げると35cm程のサバ、水面で走り回り毛糸先生とお祭りしてしまった。
解けてアミエビを詰めて投入すると、底まで落ちたのでサバは回避出来たと思ったのであるが、掛って来たのは、またまたサバであった。強い引きだと思っていると40cm超えの良型で、持って帰ることにした。しかし、その後はサバ祭りになってしまった。5本鈎仕掛けでやっていたのであるが、下ろす途中や、マアジが掛かってからの巻き上げ途中で食って来て、マアジを振り落してしまうのであった。
市販の1.5号ハリスの仕掛けでは、プチプチ切れるばかりで、仕掛けを連続購入される方が目立った。こうなってくると、枝鈎の数を減らすしか無い。私も毛糸先生も3本にした。それでも良く食ってくる時は、2本まで減らした。エサを付けていると、幾分サバが食わずにマアジが良く食って来た。
2時間ぐらい、このような状況が続いたが、やがて何も釣れなくなった。この時点で20匹ぐらいしか釣れていなかった。船はこのポイントを諦めて、神戸方向に走り出した。神戸空港周辺に行くのかと思ったが、途中にある長田港前辺りのポイントで何回か仕掛けを下ろした。しかし、何も釣れる事無く、元の須磨沖のポイントに戻った。
合図が出た当初は何も釣れなかったが、暫くするとマアジが食い出した。後半は、サバも釣れたが、圧倒的にマアジが多く釣れた。前半思うようにマアジが釣れなかったので、最速の手返しでマアジを釣った。周りのお客さんにも順調に釣っていたが、風波があるため、船頭の操船について行けずにお祭りが多発していた。
この日は、30号のカゴを使ったのであるが、ちょっとカゴが大きいので、アミエビも沢山使った。2個途中で追加したが、それでは最後までもたずに、更に1個追加して使い切った。17時に船頭のアナウンスで釣り終了。港まですぐ近くなので、すぐに魚を絞めて道具を片付けた。港に着いたところで数を数えると71匹釣っていた。今回もサバが居なければ3桁は釣れたと思った。
今回が今年4回目となるが、前の3回で釣ったマアジは、美味しさを知っている知人にプレゼントしたため、自宅にはマアジが残っていない。そのため、今回釣れたマアジを沢山干し物にすることにしていた。
アミエビを撒き餌にしているため、帰宅してとりあえずハラワタを除去して冷蔵庫に保存した。71匹料理するのに1時間以上掛った。翌日は朝から干し物を作った。気温もそこそこ上がっているし湿気も多いので、失敗を避けるため冷蔵庫で干すことにした。浸透圧脱水シート(商品名:ピチット)は、冷蔵庫で簡単に干し物を作れる調理道具である。(但し、ちょっと高価かな…)開いて塩水に1時間ほど漬け込んで、タオルで水気を拭いた後、シートに挟んで冷蔵庫干しした。
丸一日後、シートから剥がして、割りばしを間に入れて空間を作るように並べて、更に一日冷蔵庫で干した。これで私の作る干し物の完成である。後は、真空パッカーで真空パックにして、-60度の冷凍ボックスに収めれば、何時でも好きな時に出来立ての状態の干し物が味わえる。今回の干し物は、結構沢山作れたので、ストックは十分出来た。
来週は、初の日本海・小浜のアコウ釣りである。去年、悪天候により中止になったので、楽しみである。小アジをサビキで釣って、エサとして使うらしい。事前に聞いた仕掛けが、瀬戸内の物とまるで違う仕様である。どんな釣り方なのだろうか…。