2018年4月29日 仙正丸の真鯛

強風

4月13日の釣行は、真鯛にはちょっと時期が早かったのか、満足した結果が出なかった。その後、ネットで釣果を調べていると、4月後半になって、真鯛の釣果が伸びて来た。そして10連休に突入…。仙正丸に予約状況を確認すると、27日は空いて居たが出船時刻が早いため、電車釣り師はアウト。28日は満船、29日は一番電車でOKということで予約した。

この季節の釣り方は、サビキがメインになる。しかし、前回の経験から毛糸の疑似餌の方が良かったので、今回は毛糸でやってみることにした。前日は、何もやることが無かったので、せっせと毛糸の疑似餌と仕掛けを準備した。毛糸の色は、赤がメインであるが、黒にも良い反応が出ることもあるので、この2色は必須である。毛糸の太さは、ネットで見た限り太い物が多いが、私は、ほどほどの太さの物を使っている。

前日の夕方、仙正丸の釣果を見ると、かなり厳しくなっていた。当日は、潮がもっと緩くなるので、良くなるようには思えなかった。しかし、海は行ってみなければ状況はわからない。朝4時頃に起床し、釣りビジョンを見ながら朝食を取った。JRの一番電車は、六甲道駅5:29なので、5:20に自宅を出発した。

改札をくぐりホームで電車を待っていると、中国人の年寄と30歳ぐらいの娘の親子が、旅行バッグを引っ張って来て、何と私の荷物の前に並んだ。ヒェ~この人の頭の中には、常識とかマナーというものが存在しないと思い、何も言わなかった。電車は20分程で須磨駅に到着した。電車から南側の階段下に、仙正丸の軽トラが待っていてくれているのが見えた。

さっさと階段を降り、軽トラに荷物を積込み、助手席に乗せて頂き出船場所に向かった。出船場所に到着し、受付を済ませて船に乗り込んだ。私は、右舷ミヨシに座るように指示された。この日は、満船で両舷ともお客で埋まっていた。私はこの日、自作の絡み防止BOXを持参していた。しかし、一番前の釣り座は船縁がカーブしており、BOXを上手く置くことが出来なかったので、椅子の上に置いた。

もう一人の電車のお客が乗船したところで出船となった。この日は、朝の9時ぐらいに明石海峡の転流となるため、その前後がチャンスタイムである。船は、既に潮が緩くなって来ているので、結構スピードを出してポイントに向かった。この仙正丸はエンジンが大きいので、15分程で舞子沖のポイントに到着した。船は、暫く魚探の映りを見ながらウロウロした後、「やってください」とアナウンスを出した。

この日のタックルは、竿:先鋭真鯛360、リール:ForceMaster400DH、道糸:PE2号、幹糸4号、ハリス3号の8本鈎を用意した。オモリは、深場を狙うため50号を使うように指示があった。この釣りで大事なことは、オモリまでの水深を正確に測れるようにしておくことである。メバルも同様であるが、磯のてっぺんの上に魚影が出ることが多いし、起伏がキツイので根掛り防止の意味で、糸の色と目盛りやリールのカウンタで、自分なりに水深が分かるようにしておくと便利である。

ひと流し目、船頭から「オモリが底についたら、ゆっくり巻き上げるを繰り返して下さい」とのアナウンスがあり、皆さん落しては巻きを繰り返した。しかし、何度も流すが誰にもアタリが出ず、時間だけが過ぎて行った。一回左舷ミヨシの方にアタリが出たようであるが、途中でバラてしまった。その後も、誰にもアタリが出ることもなく潮が止まり、朝のチャンスタイムは終了した。

その後、船は淡路の岩屋沖に移動した。先に何隻か釣っていて、そのうちの一隻が小さい真鯛を取り込んでいるところが見えた。良し、ここで釣ってやるぞとちょっと気合が入った。しかし、一生懸命気合を入れても、誰にも釣れない。18人も釣っていたら誰かに釣れても良さそうである。このポイントに移動して何回か流していた時、遂に私の竿にアタリが出た!

2匹

底からオモリを切った時、穂先がクックックックッ…と魚の反応が伝わって来た。竿を立てると更に引きが強くなった。船頭が「前で食わした」と、言って欲しくないアナウンスが流れた。これでバラしたら恥である。滅茶苦茶慎重に巻き上げると、一番上と2番目に真鯛が掛っていた。誰も釣っていないのにダブルは申し訳ない気がした。

←この日は、貴重な2匹となった。

良し、これから釣れるぞ…と思って更に気合を入れるも、その後は、またまた釣れないモードになってしまった。そして時刻も12時を回り、船は朝イチのポイントに向かった。到着した頃は、まだ潮が速く、皆さん根掛りに悩ませられていた。暫く続けたが釣れないので瀬戸の方に移動となった。

時刻は、13時を回っていた。そして何回か流した時、私に大きなアタリが来た。この時も底からオモリを切ると、グッグッグッ…といきなり強い締め込みがあり、思わずスプールをフリーにして強い引きに耐えた。すると船頭が「前で食わした」と、また、言って欲しくないアナウンスを流した。今度のは引きからして大きいことが分かっている。慎重に慎重に電動で巻くのではなく自分でリールを巻いた。

巻き上げの途中で真鯛が結構走ったので、近隣の方とお祭りして外れないか心配したが、一人の道糸と絡んだだけで魚が上がって来た。ソウハチ君の差し出す玉網に真鯛が入ったところで、周りの方が「大きい鯛やなあ」と言っているのが聞こえた。良し、もう一丁と思ったが、後が続かず13:30に沖上がりとなった。

釣果

結果3匹であったが、この日は、私以外の方に真鯛が一匹も釣れないという、最悪の一日であった。帰ってネットで色んな船の釣果を見たが、何処の船もやはり釣れていなかった。どんな潮の日に良く釣れるのか、本当に知りたいところである。真鯛は、今季、始まったところである。これから初冬まで、明石海峡では釣ることが出来る。本当に美味しくなるのは、10月ぐらいからである。

←最後に釣った真鯛は52cmあった。料理したところ、大きな真子が入っていた。

この10連休、後半に和歌山のアジ・イサギに行く予定である。釣友が本日行って、アジ・イサギ以外にブリも釣っていた。アジを釣り上げる際、途中でブリがアジに食い付くらしい。当然釣るなら別の泳がせの仕掛けで狙う。次回は、自作のスキンサビキでアジとイサギを狙ってみる。夏に予定している広島のイサギの仕掛けを作るための実験である。