今年、第一回目となる、西田釣船での鯛釣りである。今年も1月に年間の予定を策定して、この日の予約を取った。西田釣船で4月に鯛釣りに行くのは初めてである。西田船頭に電話した際、4月の中頃から真鯛は釣れると聞き決めた。確かに過去の釣り日誌を見ると、4月後半に鯛サビキに行って釣っていたので、この日も釣れると思った。真鯛以外の釣りは、アコウも狙いたかったのであるが、まだエサとなる活きた川津エビが用意出来ないので、カサゴを狙うことにした。
←風も無く快晴の明石海峡…、しかし、釣果は逆であった。
一週間ほど前に状況を確認したところ、お客が無く1回しか出ていないが、船頭は4匹釣ったとのことであった。この時期は、海の中で流れている餌に合わせて、疑似餌を選択する必要がある。船頭は、漁師スタイルなので、殆どの鯛釣は、疑似餌のミミイカか活け川津エビの餌釣りである。釣った時もミミイカで釣ったということで、参加するメンバーにそのことを伝えた。
前日の天気予報は、風も無く晴の予報であった。当日は、3時前に起床して準備し、4時にMKさんが迎えに来て下さり出発。垂水港から5:15頃に出船ということで、メンバーには、駐車場の開門時刻となる5時に集合と伝えていた。駐車場に4:45ぐらいに到着すると、開門待ちの車が10台ほど止まっていた。
5時丁度ぐらいに開門となり、とりあえず船着き場となる桟橋のたもとまで行き、荷物を下した後、駐車場に車を停めて頂いた。まずは、乗船前に釣り座の抽選である。この日のメンバは、毛糸先生、MK氏とDAISUKEさんと私の4名である。結果、DAISUKEさんと私がトモ、毛糸先生とMK氏が前の釣り座となった。西田さんも約束の時間に桟橋に来てくれた。
この日のスケジュールであるが、まずは垂水の沖での真鯛狙い、その後も淡路沖での鯛狙いの後、後半はカサゴ狙いの予定であった。出船してすぐに釣り開始となるため、乗船してすぐに出船するのではなく、準備が出来てからの出船となった。ポイントは、出船して5分程の所である。船頭は魚探で魚影を見ながら流すラインを考えていた。そして流すラインを決めて潮上に上り、やって良しの合図を出した。
この日のタックルは、竿:新製品の潮流50-360Y、リール:Force Master 400、道糸:ソルティガセンサー2号、仕掛けは、ミミイカ疑似餌使用の胴突5本鈎仕掛け、オモリは、まずは50号、その後は潮に合わせて60号を使い分けた。ミミイカがこの時期は小さいので、毛糸先生には、毛糸のミミイカで釣ってもらった。結果的にこの仕掛けが正解であった。
←齋藤作、仕掛けのモツレ防止箱である。鳴門や播磨の船で準備されていた物を参考にして作った。この箱は、折り畳み式なので、かさばらず携行性が高い。材料費は、トータル2000円ほどで、マグネットが一番高い材料であった。使う時は、船べりよりも高い位置に置くことが必須となる。(写真の置き方はNG)でなければ、鈎が出ていく際に、船べりに掛ってしまうことがある。船により船べりの高さがまちまちなのが、悩みの種である。
ひと流し目は、誰にもアタリは無かったが、2流し目に毛糸先生にヒット。事前に聞いていたのであるが、レギュラーサイズは、今のところ30~40cmということであった。上がって来たのは、やはり35cmぐらいの真鯛であった。次の流しも毛糸先生にヒット、この日は毛糸が良いことが分かった。但し、西田さんはミミイカの疑似餌で釣れたと言っていたので、私はそのままの仕掛けで続けた。すると5流し目にコンコン…とアタリがあり、掛け合わせると鈎に掛った。上がって来たのは、30cmを少し超えるぐらいの真鯛であった。新製品の竿が、ボーズ竿にならなくてホッとした。
魚探の映りと周りの船を見ていても、本当に釣れるようには思えなかった。そして、やがて潮が速くなったため、船は淡路沖に移動した。この時点での釣果は、毛糸先生3匹、私1匹の計4匹であった。淡路沖のポイントは、潮が殆ど流れていなかった。しかし、このポイントで仕掛けを毛糸にチェンジしたDAISUKEさんが、立て続けに2匹の真鯛をゲットされた。私にも1回アタリがあったのであるが、上げる途中で外れてしまった。
←毛糸先生が釣ったメバルは32cmあった。そのメバルと比較すると、真鯛がいかに小さいか分かる。
その後も暫くは、真鯛釣りを続けたのであるが、魚探の映りもアタリも無いので、時間は早いがカサゴ釣りにチェンジすることになった。鯛釣りを終えた時点で、3人で真鯛を7匹とメバル(32cm)が1匹という結果であった。(1人は残念)
カサゴ狙いのタックルは、前回と同じで竿:ダイワの新製品:剣先30-270MT、リール:ダイワSEABORG 200J、道糸:PE2号、仕掛けは自作2本鈎、オモリは深場中心のため50号を使った。この日のポイントは、60m以上深いポイントが多かった。最近、浅いポイントは、乗合船が毎日釣っているので、魚が居なくなったと船頭が言っていた。
西田船頭は、的確に釣れるポイントを流してくれるため、ポイントに入ると良型のカサゴが確実に食って来た。周りの乗合船も、潮が緩いためかカサゴ釣りをしているのであるが、そんなに同時に竿を曲げるところを見ることは無かった。西田船頭は、ちょっとアタリが遠のくと別のポイントを流してくれたので、暇になることなくポツポツと釣れ続けた。このカサゴ、鈎掛りしてもあまり引かないように思われがちであるが、25cm以上となると、かなりの引き味があり楽しい。
船釣りの基本となるカサゴ釣り。メバル釣りの外道で釣れる時は、比較的簡単に釣れるのであるが、専門に沢山釣ろうと思うと、この釣は結構奥が深い。実は私、このカサゴ釣りもかなり研究した。仕掛けやエサ、そして釣り方について、沢山釣る方が居たら、その方の行動や仕掛けにを自分の目で見て覚えた。そして、自分なりの釣れる仕掛けや釣り方の仮説を立て、実験を繰り返し結果を検証してきた。どの釣りでも、沢山釣る方は、同じようなことをやってきたのだと思う。なので、簡単には、他人に秘密を教えることが出来ない。
このカサゴ釣りの魅力は、潮さえ良ければ、まず確実に釣れることである。メバルは、当たりハズレが結構あり、安定した結果を得ることが難しい。それでも昔は、結構釣れたのであるが、ここ数年は、イカナゴの不漁と因果関係は不明であるが、本当に釣れなくなった。私は、今後も当分は沢山釣れるように回復するとは思わない。釣りたいのなら、他の地域に行くしかないと思う。
結果、カサゴは25匹ゲットすることが出来た。メンバーも何とか頑張って、夜のおかずはゲットしていた。この日を振り返ると、真鯛は今のところ絶対数が少ない状態だと思った。そろそろ外洋から明石海峡に入って来るのであるが、それがまだのように思える。群れが入ってきたら、一斉に釣れ出すと思う。今年は10連休が待っている。私は、何の予定もないので、その頃に釣れ出したら嬉しいなあと思っている。
←この日釣れたカサゴは、良型が半数を占めた。これだけ型が良いと、刺身が十分に出来るサイズである。
帰宅して、大きなカサゴを1匹刺身にして食べた。身はクエのような上品な白身で、甘味もあって私は大好きである。ポンズで食べたら最高に美味しかった。帰る間際に食べることが話題になった時、カサゴの刺身のことが話題になった。カサゴは、頭が大きく身は少ない魚のため、刺身にすると少ししか身が取れ無い。しかし、これだけ型が良ければ、刺身も十分に取れるので刺身にして食べようと皆さん言っていた。
来週は、鳴門のメバル釣りである。今のところ、状況は良くないようである。しかし、行く限りは、頑張って良い釣果を目指すだけである。そしていよいよ10連休を迎える。今のところ予定はまだない。この間、小潮から大潮の日まであるので、自分のしたい釣りをしたい船に行くだけである。自分としては、やはり鯛とカサゴである。状況を見て船を選択する予定である。