代休2日目の釣りは、最近買った「剣崎30-270MT」を使って、カサゴを釣ることを目的にしていた。カサゴを主に狙う場合、カサゴが釣れる潮の時間が長い小潮回りが良い日となる。代休は、休日出勤した月内に取るルールのため、3月中にしか使えない。となると、27,28,29日が対象日となる。27日と29日は大事な会議があったので、28日に釣行することにした。
←盛和丸、乗船場は、JR須磨駅から歩いてもすぐの場所にあり、電車釣師にとっては便利な釣船である。
毎年、この時期にお世話になっている盛和丸に予約の電話したところ、「28日は、カサゴメインの釣りになりますが宜しいですか」とのことであった。私が求めている条件にピッタリであったので、即予約を入れた。
いつものように朝4時に起床、準備を済ませて5:20頃に自宅を出発、JRで六甲道から須磨まで乗車した。須磨駅から乗船場に向かって歩いて行こうとしたところ、長野船頭が軽トラで迎いに来てくれた。荷物を積込み乗船場にはすぐに到着した。皆さん乗船されており準備中であった。この日の私の釣り座は、右舷のミヨシであった。
私が乗船するとすぐに出船となった。港を出ると予報の通り、西風がやや強く吹いていた。私も乗船してすぐに準備を開始した。まずはメバルを狙うということで、メバルのタックルをセッティングした。メバルのタックルは、先週と同じタックルでエサ釣りをすることにした。竿:がま船・瀬戸メバル硬調480、リール:Barchetta200HG、道糸:PE0.6号、幹糸1.5号、ハリス0.8号、鈎5号の7本鈎を用意した。エサは、船で用意してくれていたシラサエビを使った。
この日の一つ目のポイントは、淡路の東浦沖であった。この船は、探検丸が使えるので、船頭がポイントを探している時の海底の状況が確認出来る。暫くウロウロして魚影が出たポイントで釣り開始となった。7本鈎にシラサエビを刺し仕掛けを投入、オモリが着底したところで、船頭の指示で1~2m底を切ってアタリを待った。
少し時間が経過したので、一回底を取り直した瞬間、穂先がクックックッ…キュインと海中に引き込まれた。メバル特有の引きである。その引きが思ったより強く、初めから重さを感じた。既に何匹か連で掛っていることが予想出来た。一日で一匹目を逃がしてしまうと、その日の釣りが何となく気持ち悪くなるので、すぐに巻き上げにかかった。
途中、結構締め込むし重量感があった。水面に仕掛けが上がってきた時点で、水中に3匹のメバルが見えた。船頭が玉網を持って来て掬ってくれた。仕掛けを全て回収すると、一番底の鈎にも小型が着いており、一投目から4連で釣れた。次の流しもアタリが出たが、1匹しか掛っていなかった。3流し目もメバルが掛った。暫く追い食いを待ったが、メバルは掛ってこなかった。船頭が、かなり上の方に魚影が出ているが、これは真鯛かな?と言っていた時に巻き上げていると、途中でアタリが出て、本当にチャリコの大ぐらいがメバルと一緒に上がって来た。
その後、潮が止まってしまい、魚影が消えて何も釣れなくなった。そのため、船は瀬戸(海峡筋)に移動した。ちょっと深場のポイントであった。船頭のアナウンスによると、2mぐらいの磯があり、その上に魚影が出ているということであった。数分毎に底を取り直してアタリを待っていると、メバルと分るアタリが出て、穂先が海中に引き込まれた。
追い食いするかなあと思い魚を暴れさせたところ、想定外の突っ込みが出て竿が一直線になる程引き込まれた。必死で船べりで腕をのばして、強い引きに耐えた。大型が来たということですぐに巻き上げに入った。途中、かなりの重量感と時々強い締め込みがあった。これは、30cm超えは間違いないと思えた。水深も深いので水面に上がってくるまでの時間が長く感じた。水面に上がって来たのは、超大型を含む4連で、船頭が大型を玉網で掬ってくれた。
←この日最大のメバルを釣った。計測したら34.5cmあった。自分自身のレコードとなった。
取り込んだ後、船頭が来て「齋藤さん、そのメバルめちゃデカイわ、寸法測ってみよ」ということで計測すると、34.5cmあった。自分自身のメバルの記録となった。周りのお客さんも、その大きさに驚いていた。申し訳ないが、メバル釣りの時間にメバルを釣ったのは、私以外には殆ど釣られていなかった。この深場のポイントも、暫くすると釣れなくなり、カサゴ釣りにチェンジとなった。この時点でメバル11匹とチャリコ1匹であった。
←新製品の剣先30-270MT、思った通りの性能で満足感に浸った。タチウオにはちょっと柔らかいかもしれないが、長さでバラシは減るだろうと思った。カサゴには勿体ないぐらいの高性能で、今までと違い細身で軽く扱いが更に楽になった。要望として、3.3mを作って欲しい。(ウマヅラ専用として)
カサゴ狙いのタックルは、竿:ダイワの新製品:剣先30-270MT、リール:ダイワSEABORG 200J、道糸:PE2号、仕掛けは自作2本鈎、オモリは40号を使った。潮は既に結構緩くなっており、スタート直後から新製品の竿に1匹目が釣れた。時間が経過するにつれて更に潮が緩くなり、本命ポイントを攻めた。しかし、初めは、かなり高低差のあるポイントのため、魚が食うまでに根掛りすることが多発した。
暫くすると潮が殆ど流れない状態となり、この険しいポイントで、根掛りせずにカサゴが釣れるようになってきた。私の餌は、魚の切り身である。この餌は丈夫なため、カサゴに餌を取られることは殆ど無い。着いて居れば、ほぼ必ず釣れる。他のお客さんは、船頭から配られた冷凍イカナゴを使っていた。この餌の場合、アタリが出て鈎掛りしなかった場合、エサは無くなっているため、上げて付け直す必要がある。但し、冷凍イカナゴの方が食いは良いようであった。
カサゴ釣りは、船釣りの基本だと思う。余程間違った釣り方をしない限り、誰でもある程度は釣れる。更に数を伸ばしたいと思っているなら、一匹釣り上げてから次の投入までの時間を短縮する動作を、自分なりにマスターすることが必要である。
良い潮となり、船上は常にあちこちから電動リールの巻き上げ音が聞こえてくるようになった。自分にも掛って巻き上げる最中、周りのお客さんを見ると、次々とカサゴを釣り上げていた。探検丸を見ていると、初めに駆け上がる前の場所から流し始めるのであるが、その初めの深い場所で食ってくるカサゴが相対的に大きかった。私がそのポイントで釣ったカサゴの中には、ほぼ30cmある大型が混じった。
この日のメインは、カサゴ釣りである。皆さんそのカサゴ釣りを十分に堪能した13:00に沖上がりとなった。結果は、カサゴを36匹釣ることが出来た。良型も多く久々に「釣ったぞ!」と言える釣果となった。他のお客さんのイケスも真っ赤になっていた。
帰宅して超デカメバルを刺身にして食べた。身に味があって本当に美味しかった。夕食では、カサゴを煮付けにした。煮付けは、メバルよりカサゴの方が絶対に美味しいとつくづく感じた。近隣の魚好きに配ったら、本当に喜んでもらえた。最近、店で売っている明石のメバルで、こんなに大きなのは見たことが無いと言っていた。
次回は、今年第1回目の西田釣船で真鯛とカサゴを狙う予定である。今日の感じだと、カサゴは間違いなく釣れると思う。また、この日、探検丸を見ていると、真鯛らしき魚影が結構見受けられたので、真鯛も期待出来ると思う。次回も最近買った新製品「ダイワ潮流50-360Y」を使ってみる予定である。