2018年3月22日 仙正丸のメバル

強風

前回の釣行は、1月19日の高砂屋に乗船して小豆島周辺の鯛釣りであった。その際、今年の小豆島周辺の真鯛は、良くないと実感した。その後、相生から小豆島周辺の真鯛釣りに行く予定であったが、状況は一向に変わることも無かったので、キャンセルさせて頂いた。それからは、何の釣行予定も無い日々が延々と続いた。そこで「そろそろ動き出そうか…」と思い、何時、どこの船で何を釣ろうかと考えたのであった。

←この日は、北風が初めから終わりまで強く吹いていた。体感的に結構寒かった。

この時期、定番は明石海峡周辺のメバルとカサゴ釣りである。しかし、メバルも今年は釣れていない。それでか、明石海峡周辺の釣船は、カサゴ中心の釣りに出ているようである。私もカサゴ釣りが好きなのであるが、沢山釣ろうと思えば、どうしても潮の小さい時が有利な釣りとなる。土日に仕事をしたので、代休が2回取得可能となった。折角休みが取れるので、まずは4連休にするため、3月22日を休みにした。しかし、この日は大潮である。しかも強風の予報のため、大型船が風波に強いので、仙正丸のメバルに釣行することにした。

私は、何回も書いたが「電車釣師」である。この日も、JRの一番電車で須磨駅を目指した。ここ数年前から、外国人の方が一番電車に良く乗車している。この日も中国人の若者が目立っていた。電車は20分程で須磨駅に到着した。電車から南側の階段下に、仙正丸の軽トラが待っていてくれているのが見えた。

さっさと階段を降り、軽トラの運転席を覗き船頭に「おはようございます」と挨拶して、荷物を荷台に積んだ。他にも電車のお客があるとのことであったが、暫くしても階段を降りてこなかったので、私だけを乗せて出船場所に向かった。この日は、お客も少なく皆さん乗船されていたが、その間隔は広々としていた。

受付を済まして乗船しようとしたら、中乗りのソウハチ君がクーラーとバックを運んでくれた。乗船したところ、乗船した所がこの日の私の釣り座であった。すぐに出船するので準備を開始しようとしたら、ソウハチ君から隣の釣り座となった、相生の大森さんを紹介された。私もずっと仙正丸のホームページを見ており、この方が良く沢山釣って掲載されていることが多々あったので知っていた。

以前から、もしこの方に会うことがあったなら、頻繁にタチウオを大漁されていたことを見ていたので、その釣ったタチウオの処置を、どのようにされているのか聞いてみたかった。いきなりではあるが、出会えたので聞いてみた。すると、近隣の方に配られているとのことであった。あんなに沢山釣っていたら、配る先が沢山なければ出来ることでは無いと思った。

電車のお客が乗船したところで出船となった。この日は大潮なので、須磨から垂水沖の浅場を攻めることが予測出来た。出船してすぐにエンジンがスローになったので、須磨沖からスタートすることが分かった。急いで準備を済ませたが、一投目の合図には少し遅れての投入となった。ただ、潮は東から西に流れており、この日座った右舷は潮後になるため、釣れるポイントの通過には間に合った。

この日のタックルは、竿:がま船・瀬戸メバル硬調480、リール:Barchetta200HG、道糸:PE0.6号、幹糸1.5号、ハリス0.8号、鈎5号の7本鈎を用意した。この日は、非常に風が強くエサ付けが難しい状況であったが、最後まで7本鈎で通した。エサは、船で用意してくれていたシラサエビを使った。

ひと流し目、船頭から磯の高さのアナウンスがあり、根掛りしないように棚を合わせた。するといきなり穂先が海中に引き込まれた。一年振りのメバルの引きであった。1匹目であったし、余り走り回ることもなかったので、慎重に巻き上げた。フィニッシュはソウハチ君が玉網で掬ってくれた。25cm程の肥えたメバルであった。

これでボーズからの脱出であるが、この日の目標は4匹であった。嫁さんと私が、夕食のおかずに塩焼きと煮付けでそれぞれ一匹ず食べることを予定していた。あと3匹…。次の流しも棚が合っているのか、またまた穂先が海中へ引き込まれた。2匹目も同じぐらいの型のメバルが釣れた。

2匹

この調子だと、4匹ぐらいはすぐに釣れると思ったのが甘かった。その後、気合を入れて釣り続けたのであるが、誰にも釣れない時間が3時間程続くとは、予想していなかった。ああ…何時になったら釣れるのか…と思っていたら、潮が緩くなってきた10:30頃に塩屋沖辺りに移動した。明石海峡の潮の止まりの時刻を調べていたので、これからがゴールデンタイムになること予測出来た。

←イケスの中は、長い間2匹の状況が続いた。

船頭は周辺をトロトロと船を走らせながら魚影を探していた。そして魚影を見つけたのか投入の指示と棚をアナウンスした。ポイントに入ったところで、5mぐらいの映りがでているとのアナウンス後、私の竿に久々のアタリが出た。結構力強く引いたので、暴れさせたが連では魚は乗ってこなかった。次の流しも同じポイントで釣れて、4匹の目標を達成することが出来た。

船頭は、食わなくなると垂水寄りのポイントに次々と移動した。その中での一流し、少し高い磯の上に棚を合わせていると、いきなりズドンと穂先が引き込まれた。竿を送って暴れさせたところ、2匹は付いている感触が伝わって来た。あまり待っていると魚がバレてしまうことがあるので巻き上げた。水面に姿を現したのは、メバルの3連であった。

釣果

その後も、映りがあれば釣れたが単発ばかりであった。、その映りもなくなり須磨沖に戻って来た。何箇所か攻めてみたものの誰にも釣れることなく、13:20頃に沖上がりとなった。結果、メバルを10匹釣ることが出来た。隣の大森さんも10匹釣られていた。

←10匹であったが、どのメバルも肥えて脂が乗っており美味しかった。

スタート直後、ソウハチ君がシロウオをエサにして釣っていたが、この日は釣れることが無かった。サビキもイマイチの状況で、船頭さんに聞いたところ、今の時点ではエサ釣りの方が釣れる確率が高いとのこどあった。イカナゴが居ない明石海峡。今後、メバルはどうなってしまうのか心配である。

帰宅してすぐに一番大きなメバルを刺身にして食べた。最後までイケスで活かしていたので、身はプリプリの状態であった。薄造りしてポンズで頂いたのであるが、身に味があり非常に美味しかった。夕食では、そのまんま焼きと煮付けにしてみた。食べた結果、そのまんま焼きの方が美味しかった。

次回は、潮の小さい日のカサゴ中心の釣りに行く予定である。実は、今年の新製品の竿を2本購入した。一本は、西田釣船で鯛を中心に狙う竿として「ダイワ:潮流50-360-Y」、そしてもう1本は、凄く汎用性の高い「ダイワ:剣崎30-270MT」である。

剣崎MTは、広島のウマヅラのカゴ釣り、広島のイサキの吹き流し釣り、明石海峡のタチウオ、カサゴ、アコウにも使える調子である。この2本の竿について、カタログだけでは調子が分からないので、今年はこの竿を確認するためにフイッシングショーに行った。2本とも、私が思っていた調子であったので購入した。早く使えるチャンスが来ないかと、使う日を楽しみに待っている。

今年のカタログを見ていると、商品の明細欄の右端に「*」が記載されている物が多くなった。過去に釣具店で教えてもらったのが、この「*」が着いている商品は、割引率が少ないということであった。但し、同じレベルの商品だと、過去よりも定価が幾分下がっている。定価が下がっても割引率が悪くなったのであれば、結局、購入価格は変わらないことになる。また、定価を下げるためか、竿袋が付属されなくなっている物が目立つようになった。

つい最近、御用達のフイッシングMAX三宮店が改装され、ヘラブナコーナーが無くなった。そして、エサ釣りのフロアが3階に移動した。やはり世の中は、ルアー中心の時代になってきたことが伺える。どのジャンルも釣は面白い。しかし、船のエサ釣りは、若い方の割合が少なくなっていることについてちょっと悲しい。