先々週に引き続き、今回も西田釣船への釣行である。本当に西田釣船は、釣果の安定度が抜群である。行けば必ず釣れる…そんな状況が続いている。前回は、強風の予報にも関わらず、ピンポイントを攻めて、良い結果を得ることが出来た。但し、予報が完璧には当たらず、後半のメジロ・ブリ釣りは出来なかった。今回は、そのメジロ・ブリも釣る予定での釣行となった。
←活け川津エビである。特に秋の真鯛釣りには、抜群の効果を発揮する餌である。釣り人が用意するのは難しい。
前回、西田さんのレクチャーもあり、メンバーがエビの鼻掛けするのが上手くなってきた。普通の釣船で、エビを鼻掛けして釣らせてくれるところは少ないので、出来る方は少ないと思う。秋の真鯛釣りは、活けエビで釣ることが多く、慣れていないと時間が掛るし、付け方により釣果に差が出てしまう。沢山釣るためには、避けては通れぬ関門である。
私が初めて鼻掛けをしたのは、小学校高学年ぐらいの時の須磨沖のスズキ釣りであった。船頭さんに刺し方を教えてもらったのであるが、すぐには上手く行かず、口から針先を角の所に持ってこれずに、何匹ものエビをご臨終させてしまった記憶がある。それからの経験なので、私はメンバーの中で一番餌付けが早い。
前日、珍しく西田さんから17時頃に電話があった。何の事かな?と会話したところ、自分のミスで明日の活けエビが無いので、明石で購入して来てもらえないかという内容であった。ええ…私が知っているエサ屋で、活けの川津エビを置いているのは、明石エサセンターぐらいであった。とりあえず電話で確認すると、「あります」と安心させてくれる回答であった。すぐに西田さんに連絡して、朝、購入して垂水港に行くとのことになった。
当日はエサを買いに行くため、4時に青物男が迎いに来て下さり出発、40分程でえさセンターに到着した。えさ購入用に21Lのクーラーとブクブクを別途用意して行った。5000円分予約しており、クーラーに入れてもらったのであるが、到底昼までの使用量には届かない量であったため10,000円分購入した。量りを見ていると、100グラム1000円であった。魚の棚の魚屋・松庄の約5倍という値段…高いとは思ってはいたが、エサ屋の値段は凄い…と思った。
5時前に垂水漁港の駐車場入り口に到着。5時にならないと開門しないので、その間は車内で釣り談義。特に近々釣行する釣りの仕掛けやエサについての話題で盛り上がった。私の予定として、この日から年末までは、毎週釣行が続くことになる。タチウオ、ウマヅラ、真鯛、フグ…と美味しい魚ばかりである。5時になると開門したので、乗船場前で荷物を降ろして、駐車場に車を置いて来てもらった。
そしてM氏も揃ったところで、運命の釣り座のくじ引きとなった。この船で有利とされるトモに座れるのは2人。5人なので確率は40%となる。私は、くじを作ってきているので、皆さんが引いた残りの1個が私のくじとなる。今回、私は2番となり、今年のトモ座席率ほぼ100%となった。右舷ミヨシに青物男、トモに一番の毛糸先生、左舷ミヨシにDAISUKEさん、M氏、トモに私となった。
約束していた5:20に西田さんが迎いに来てくれた。それまでに、各自荷物を乗船場所となる桟橋に移動させていた。西田釣船が着岸したらすぐに各自の釣座で準備を初め、ほぼ準備が整ったところで垂水港を出船した。この日は、西田さんのミスからエビを買って来たのであるが、その量と10,000円を伝えると、とてもビックリしていた。
この日のタックルは、竿:極鋭真鯛360、リール:SEABORG 200J、道糸:ソルティガセンサー2号、仕掛けは、ハリス6号の胴突き5本鈎仕掛け、オモリは船頭の指示で50号~80号を状況により使い分けた。餌は、活きた川津エビの鼻掛け。
先々週の釣行から、最初のポイントは潮の良い時間が短いことが分かっていた。船は20分程で、明石海峡を越えて岩屋沖のポイントに到着した。魚探でチェックした後、すぐに投入の指示が出た。しかし、この日は本命のポイントには魚影は無く、それより後ろのポイントで映りが出た。魚探と結果は正直なもので、映っている所を流れると真鯛が食って来た。
←鈎に刺した活けエビを活かしておく生簀?昔から活けエビを使う釣りには欠かせないアイテムである。
今回は、皆さんに根掛り予防のため、釣っているポイントの一番浅い水深を共有するようにした。その結果、今までよりも、かなり根掛りの頻度が減った。しかし、食いがもう一つ悪いためか、仕掛けを上げてみると、殆どの鈎のエサが潰されたり噛み切られていた。どうも小型の真鯛の仕業のようである。
それでも、このポイントでの釣り方が分かると、真鯛が確実に食って来た。3流し目には、私はダブルで釣れたのであるが、巻き上げ途中で魚がバレる感触が伝わって来ていた。仕掛けを確認すると一本の枝鈎のサルカンへの結節がマズく、枝鈎が外れてしまっていた。きちんと結んで居たらトリプルであったのにと思うと、結節した時にもっとチェックしておくべきであったと反省した。
隣の毛糸先生は、一番潮先なのに5流しぐらい全然釣れなかった。私はその時点で、既に真鯛4匹とハマチ1匹をゲットしていた。何が悪いんだろうか?と悩んでおられたが、途中から釣り方が合ってきたのか、真鯛をコンスタントに釣り出した。その他のメンバも、真鯛を確実にゲットしていた。
暫くすると、予定通り潮が凄く速くなり、釣れる状況でなくなったためポイント移動となった。この日の次のポイントも、前回と同じく淡路島最北端のポイントであった。前回は、ひと流し目からバタバタと小鯛が釣れたのであるが、この日は食いが悪く中々真鯛が釣れなかった。その代わりハマチがポロポロと釣れ続いた。私の予定では、このポイントで小型の真鯛を沢山釣って干物を作る予定であったが現実は厳しかった。
2時間ほど経過して、潮に変化が出て来た。すると、西田さんが流すラインで、真鯛もハマチも入れ食いになってきた。しかも浅いポイントなのに、良型の真鯛が食って来た。私は初めハマチだろうと少し荒々しくあしらったが、水面に姿を現したのは良型の真鯛であった。同時に釣れた毛糸先生の真鯛も同じぐらいの大きさであった。
このポイントは、潮の流れに敏感なことがわかっていたが、3,4流しで潮が止まってしまい食わなくなった。丁度この頃、船のエンジンの警告音が出るようになったので、一旦岩屋の整備施設に入り修理をしてもらった。1時間程で修理が終わり、メジロ・ブリ狙いに再出船した。
私のメジロ・ブリ狙いのハリスは、グランドマックスの10号で、今までブリを2匹釣ったが切られたことは無い。鈎もエサが活けイカなので、出来るだけブリ用の大きい鈎を使っている。この日の狙うポイントは、根が荒いので捨て糸をハリスの1.5倍取っており、根掛りする前にオモリが底に着いたことを把握出来るようにしている。
少し風があり波があったため、20分ぐらい掛けてポイントに到着した。その時点では、潮は凄く速い状況であった。何もしないで潮が緩くなるまでまっていても仕方ないので釣り開始した。やはり、このポイントに慣れていない方は、根掛りさせてしまっていた。ここのポイントも、決まった水深で待つ釣りが根掛りもせず、魚が居れば確実にアタリが出る。
2流し目、青物男にメジロがヒット、さてこれから釣れるぞ…と気合をいれて次の流しを待った。そして次の流し、案の定私と毛糸先生に同時ヒット。他のメンバーにも釣れていると思うが、自分に魚が掛ると他の人の状況を見る余裕はない。2人で協力してお互いにメジロを玉網で掬った。次の流しは、何と5人全員にヒット!!!皆さんメジロとの綱引き状態に…。皆さん取り込んでめでたしめでたし。我々の船を西宮の釣船が上って行く際に、全員あしらっているところを見て、あっけにとられているように見えた。この流しでDAISUKEさんが釣り上げたのはブリであった。
そして次の流し、私にブリらしきアタリが来た。食いアタリが出たので少し持ち込んで行くのを待ったのであるが、一機にそのまま走り出した。その強さが2匹釣ったメジロの全く違う強さを感じた。30mぐらい走られたが、一旦止まったので巻き上げに入った。しかし、相手も大きいので途中、何回も糸が引き出された。
暫くして道糸があと10mの色まで来た。そのまま巻き上げを続けたのであるが、その後、あと5mほどの所ですさまじい勢いで走り出した。段々とドラグを絞めていたので、流石にそのパワーに圧倒された後、穂先が跳ね上がった…。痛恨のバラシである。大きい魚の場合は、かなり弱って来るまでドラグはホドホドにしておくべきだと一つ勉強になった。ハリスが切れたのではなく、鈎が外れていた。
その後、あれだけ流れていた潮が急に緩くなり、メジロも食わなくなった。この日は、まだ活けエビが残っていたので、最後に真鯛狙いをさせてもらった。ポイントは、明石海峡のど真ん中。潮が緩い時は深場を狙うということで、結構水深のあるポイントを狙った。初めの流しは誰にも釣れなかったが、次の流しからは釣れるようになった。
このポイントでは、小型の真鯛は居らず、相対的に型の良い真鯛が食って来た。圧巻は毛糸先生が釣った特大の真鯛である。青物かと思えるようなあしらいをされていたが、竿先を見ていると真鯛だと判断出来た。上がって来たのは、70cmを超える雌の綺麗な真鯛であった。
このポイントで、私はパターンを掴み、食べ頃の真鯛を連続して釣ることが出来た。周りのメンバもポロポロと良型の真鯛を釣り上げていた。そして、食いが止まった12:30に沖上がりとなった。船が垂水港に向かっている間に道具を片付けて、魚を絞める準備をした。私の釣果は、真鯛12匹、メジロ2匹、ハマチ4匹であった。
垂水漁港に到着し桟橋に船を掛けた後、まずは、クーラー以外の物を岸に持って上がった。西田船頭も歳なので、このところ魚を絞めるのは私、神経抜きは船頭の仕事になっている。私は、毎回釣行の前に小出刃包丁を研いで持参しているが、釣れる量が半端でないので、良い包丁でも切れ味が落ちてくる。そうなると骨を切断する力が必要となり、本当に絞めるのが辛くなってくる。
←この日の真鯛は、小型が少なく食べ頃が良く釣れた。しかも肥えてきており、大変美味しくなっていた。
そして、全ての魚を絞め終わった後は、綺麗に並べて記念撮影。秋の真鯛は肥えてきているので、本当に美味しそうに見えた。これだけ釣れていたので、釣れたメジロをイケスに入れると、魚が酸欠を起こして死んでしまうため、釣ったらすぐに絞めてクーラーに入れた。そのため、写真にはメジロは写っていない。皆さん2,3匹ゲットされていた。
この日は、皆さんメジロが釣れることがわかっていたので、30L以上のクーラーを持って来ておられたが、殆どの人が満タンになっていた。帰宅してタイとメジロを食べてみたが、メジロはそんなに脂が乗っておらず、評価は低かった。真鯛は、肥えている個体は、とても脂が乗って美味しかった。
今年の西田釣船の釣行は、今回で終わりとなった。今年は他の釣りが良く無かったので、西田さんに楽しい釣りを沢山させて頂いた。来年の予定も早めに立てて、予約して参加者を募る予定である。今年も残すところ2ヶ月を切った。今回から年末まで毎週釣行を予定している。人間、出来ることなら行ける時に釣りに行って、思い出作りと技術を磨くだけである。頑張って釣ろう!!!