18日のカワハギは、本当に釣れなかった。今年は少ないと事前に情報はキャッチしていたが、あれだけアタリが無いとは思っていなかった。明石海峡では、その年によってカワハギの数は、非常に差があるし、私の知る限りでは多かった年は少ない。以前タックルにカワハギのページを作っていたが、このところ少ない年が多かったので削除した。
←岩屋港の西田釣船、ここがいつもの停泊場、この日はここから出船した。
そして今回は西田釣船である。最近思うのであるが、西田釣船が一番安定して良く釣らせてくれている。明石や垂水まで迎いに来てくれるし、場所的にも非常に便利な存在である。そのため、年々乗船する回数が増えて行く傾向にある。但し船頭も結構な歳で、何時釣船を辞めてもおかしくない状況にある。いつも帰る際には、「辞めないで」と言っている。
西田釣船の予約は、ほぼ半年以上前に済ませている。そのため、その日が良いか悪いかは、当日を迎えてみなければわからない。今回、一週間ほど前から天気予報を見ていたのであるが、この日の予報は「雨」。一週間前なので、釣行日が近づいてきたら、予報も変わるだろうと思っていたのであるが、意外にも今回は当たってしまった。
早朝に寒冷前線が通過して風が強まる…釣行を予定している者にとって、最悪のメッセージである。雨は良いが、船釣りに行く者にとって「強風」は中止を表す。西田さんに近況を確認していたのであるが、このところかなり「好調」ということであった。この日に出船出来たら、この日のメンバーなら釣れることは間違い無いと思っていた。
6月30日の中止を決めたのが、日本気象協会の天気予報であった。この予報は、データを見せてくれているのではなく、結果をおおまかな情報にして発表している。何を言っているかと具体例を示すと、3時間おきに「天候は雨、気温18度、風は北の風やや強く、海上の波1.5M」のような表現である。特に釣行が中止にならないような日は、この情報で十分である。6月30日は、予報が非常に悪かったので中止にしたが、朝起きてみると釣行に問題の無い「好天」であった。
この失敗から、もっとシビアで正確な天気予報が無いものかと思い探していたところ、青物男があるページを教えてくれた。「GPV 気象予報」である。画面を見た際、どこかの釣船で出船中止の際に、この画面で風が強いことをお知らせしていたなあ…そうだ、確か広島の晴光丸のホームページで見たことを思い出した。一時間毎に風向や風速を地図上に詳細に見ることが出来る。
通常中止になる予報の日でも、狙うポイントにより出船出来る場合がある。前日に定時退社して速攻で帰宅して、この天気予報を何回も動かして、明日の釣行について考えた。そして出た結論は、釣りをするポイントでは、この日の風について問題なしである。但し、西田さんに海峡を渡って送迎してもらうことは不可能と判断し、車で岩屋港まで行き、そこから出船することにした。
メンバにもそのことを伝えて、岩屋のパーキングエリアで待ち合わせることになった。当日は、4:30に青物男も乗った毛糸先生の車が迎いに来て下さり出発、5:05頃に岩屋に到着した。既に珍テスターとM氏が到着していたので、そのまま西田釣船が出る港に向かった。
インターチェンジから港まではほんの5分ほどであった。大体の駐車場所は聞いていたので、船頭が来て止める場所の指示を待った。5:30頃に船頭が来て既定の場所に車を駐車した。そして乗船する前にお楽しみの釣り座抽選を実施し、私はこの日もトモの釣り座に座ることが出来た。
ポイントは港を出てすぐの所なので、全員の準備が整ってから出船することにした。そして6:00に出船、西風の影響で、沖合の方は波があることが分かった。この日のタチウオの乗合船は、ほぼ出船中止になっていた。船頭は、魚探で映りを確認して、すぐに投入の合図を出した。
この日のタックルは、竿:極鋭真鯛360、リール:SEABORG 200J、道糸:ソルティガセンサー2号、仕掛けは、ハリス6号の胴突き4本鈎仕掛け、オモリは船頭の指示で50号~80号を状況により使い分けた。餌は、活きた川津エビの鼻掛け。前回、エビの鼻刺しについて船頭からレクチャーを受けているので、今回は皆さん気合を入れて餌付けしていた。
期待の第一投、この日釣れるか釣れないかは、ひと流し目の結果で大体判断出来る。ファーストヒットはトモの青物男、上がって来たのは、40cmぐらいある丸々と太ったイサギ。ほぼ同時ぐらいに私にもアタリがあったのであるが、鈎に乗らなかった。結果から、この日は間違いなく釣れると思った。
次の流しは私が先にヒット。上がって来たのは35cmほどの真鯛であった。次の流しも私にヒット、結構すんなり上がって来たのであるが、水面近くで強い引きを見せたのは60cm程のスズキ、この時期に釣れたのは珍しい。次の流し、一気に竿の根本まで曲げる強い引きが…、引きからして青物であることか分かった。暫くファイトして上がって来たのは、やはりメジロであった。3流し、全て違う魚種が釣れた。
そこからは、真鯛祭りのスタートとなった。そして潮が速くなってくると、真鯛の型も良くなって来た。アタリがあって合わせた後、真鯛なのに一機に走りドラグの糸が引き出された。当初は青物かと思ったが、上がってくる途中の引きが真鯛の引きであった。慎重に上げると真鯛のダブルで、上の鈎には65cmほどの型の良い真鯛が掛っていた。
その後、隣の青物男にも良型の真鯛が上がった。この日は、皆さんエビの鼻掛けが上手になった成果が表れており、コンスタントに真鯛を釣っていた。暫くすると潮がかなり速くなり、真鯛が釣れなくなったので場所を移動した。この頃から風向きが北西になり、岩屋沖でも波が出て来た。
次のポイントは、小型の真鯛とハマチが良く釣れるポイントであった。船頭が魚探で状況を確認した後、やって良しの合図が出て、皆さん一斉に仕掛けを落とした。するとオモリが底についた瞬間にアタリが出て魚が掛った。周りを見ると、全員ヒットしていた。上がって来たのは小型の真鯛であった。近くで釣っていた遊漁船が、我々の釣るところを見て、一目散に船を我々が流した後ろに移動させていた。
このポイントでは、やはりハマチも食って来た。水深も浅いため、鈎に掛ったら一気に上げるように心掛けた。そのように上げなければ、船中お祭りが多発してしまうからだ。ただ、この日はメジロも回っていた。私にも一回掛り、引き回されてお祭りを起こした揚げ句、鈎外れして逃がしてしまった。青物男は流石にメジロを2本掛けて、2匹ともゲットしていた。
この日は、強風により沖合のポイントに入ることが出来ないため、ほぼ最後までこのポイントを狙った。天気予報によると、風は段々と弱くなるはずであったが、予報とは裏腹に、朝よりも強く吹いていた。小鯛とハマチがポロポロと釣れ続いたが、段々と釣れなくなり、朝のポイントに移動した。
仕掛けを下してみたものの、潮は速く釣れる状況に無かった。最後の最後に沖合に出てくれたが、全く反応は無く沖上がりとなった。港には12:00に帰港した。帰港して荷物を車に運んだ後、魚を絞めた。絞めるのは私が実施して、西田さんには神経抜きを実施してもらった。鯛、ハマチ、メジロ…と結構な数釣っていた。殆どの釣船が出船中止の中、今回の釣行は成功だったと思った。
←5人の釣果、毛糸先生がウマヅラを釣った。来月は、一杯釣って頂く予定。
私の釣果は、真鯛10匹、メジロ2匹、ハマチ6匹、スズキ1匹、サゴシ1匹であった。この日は、朝の時合に型の良い真鯛のバラシが目立った。実は、私も1匹バラしてしまった。今の時期の真鯛は、肥えて来て値打ちがあるので慎重に仕留めたい。現在、真鯛とメジロを同じ仕掛けで狙っているので、ハリスは6号を使っているが、真鯛の小型でも難なく釣れた。真鯛はハリスの太さを気にしないようである。
帰りに明石の阪田釣具に80号のオモリを買いに行き、ついでに魚の棚で川津エビを見に行った。この日のレートは、500グラム1,000円と、まだ値の高い状況であった。
←真鯛のカルパッチョと、嫁さんが作った「スズキの白ワイン蒸し」。最近、有名シェフの本を読んで、美味しそうな変わった料理を作ってもらっている。
帰宅して、速攻で近隣の魚好きに魚をプレゼントした。この日の大鯛は関東の友人に送った。残りの魚を料理していて、一点悲しい出来事があった。それは、釣って帰ったメジロの魚体に寄生虫が居たのである。良く話は聞いていたが、遭遇したのは初めてであった。身の中に細いトンネル状の穴が開いていて、白っぽい太い糸のような寄生虫が中に居た。他の部位を食べて病気になったら困るので即捨てた。良く肥えて美味しそうなメジロだっただけに悔しかった。
来月は、もう一回西田さんの船を押さえている。更に美味しくなった真鯛を、今回と同じぐらい沢山釣りたい。今回強風でメジロ・ブリ狙いのポイントに入れず、専門に釣ることが出来なかった。次回は、ブリとの綱引きを味わいたい。そしてお待ちかねにしている広島のウマヅラ釣行を予定している。非常に楽しみである!!!