本日の朝、ネットで釣果を検索していると、須磨の乗合船が、今年のアオリイカ狙いを今日で終了すると記載していた。やっぱりなあ…今年ほど釣果の悪い年は、アオリイカ狙いが始まってから前例が無い。過去の事例だと、10月の初旬はアオリイカの最盛期である。この時期に船全体で数杯、殆どボーズでは釣船の対象とならない。私は、出してきたエギを、再び押入れに片付けた。
←天気も良く、お出掛け日和の一日であった。しかし、今年はこんな日が少ない。
今年は、週末になると悪天候に見舞われることが本当に多かった。この3連休も、当初は台風25号が直撃との予報であったが、天気の流れが早くなり、後半の2日は好天に恵まれた。元々釣りの予定は無かったが、天気も良いので恒例「嫁さんと一緒に釣りに行く」という行事を実行した。今回も対象魚は簡単に釣れて美味しい「小アジ」である。今回も、いつ行ってもハズレの無い岩屋港に行くことにしたのであるが、10月の釣行は異例である。ジェノバラインで明石港から岩屋港までの13分の船旅も楽しい。
今回も昨年と同じく、ジェノバライン14:20に乗船を決めていたので、13時頃のJRの快速で六甲道から明石まで乗車することにした。30分程で明石に到着し改札を出て、まずはアオリのエギを注文していた阪田釣具へ行った。店に入ってサビキの状況を聞くと、先日から明石港でもイワシと小アジが釣れ出し、大賑わいとなっているらしい。
エギ(今年使うことは無くなった)と今後の青物釣りを見据えてシーガーエースの太物を買い、魚の棚で売られている魚とエビの状況を確認しながら、ジェノバラインの乗場に向かった。川津エビが安かったら買う気があったのだが、松庄のこの日のレートは、500グラムで1,000円であった。ちょっと高いので買わなかった。
今回は、明石でエサを買うとスケジュール通りにならないこともあるので、前日に自宅近くのポイント摩耶店でアミエビを購入していた。そのため、阪田釣具からエサ屋に寄らずにジェノバラインの乗船場に直接向かった。5分程で乗船場に到着し、すぐに往復の乗船券を購入した。待合所はそんなに混んでいなかった。
乗船時刻が近づいて来たので、乗船待ちの列に並んだ。しかし、出発時刻の寸前にならないと船は明石港に入ってこなかった。船が着岸し、乗船者が全員降りたところで乗船開始となった。我々は、景色を楽しむため2階のデッキ席に座った。定刻を少し遅れて出航、穏やかな明石海峡を滑るように走った。天気も良く快適な船旅を満喫出来た。13分で岩屋港に到着し、乗船場前の護岸に着いた。
←岩屋港の乗船場前の護岸は、この日も釣り人で賑わっていた。但し、いつもびっしりと混み合っていることはなく、どこか空いて居るので、安心して釣行出来る。
船が着岸する寸前、護岸で釣っている方が、サビキで鈴なりの魚を釣っているとこが見えた。この日は、初めからもしかして小アジが釣れるのではないか?と思った。護岸に到着し、座る場所を確認したところ、本当に乗船場前が空いていたので、その場所に座った。
すぐにタックルのセッティングを実施して、用意して来たエサをザルに入れた。ポイントで購入したアミエビは、少々値段は高いかもしれないが、水分が少なくて品質も良いと思った。釣った魚を活かしておくバッカンに海水を入れたところで釣りスタートとなった。水面にはイワシがたくさん泳いでいた。
この日のタックルは、竿:オリムピックのINSTRUCTOR PROFORCE磯 1.5-53 Aramica(この竿も古~い)、リール:アブ・アンバサダー4600C IMAEモデル(このリールも古~い)、道糸:フロロ2号、サビキにドンブリ籠の15号を使った。竿もリールも手入れは真面目に実施しているので、性能は昔と変わらない。
一投目、投入するとすぐに魚信が来た。イワシのブルブルとしたアタリで、マイワシがトリプルで上がって来た。一投目なので、釣れた3匹のうちの一番大きなイワシのみをバッカンに入れ、その他の2匹は放流した。次の投入の際は、一気にストンと竿一杯の棚まで下してみた。するとアジの棚に当たったのが、マアジが釣れ出した。
←100匹達成した時の写真
嫁さんと来る道中に話をしていたのであるが、岩屋港は本当に裏切られる事無く、来るといつも良く釣れる。毎度夕方まで頑張らなくては釣れないとの覚悟の釣行であるが、毎度1時間程で100匹以上を達成している。この日もその後、ずっと釣れ続き、16時までに100匹を達成してしまった。釣りを開始して40分ぐらいのことであった。
我が家の魚はこれで十分である。折角来たし、エサも沢山あるので、近隣の方にプレゼントしようということで、竿を嫁さんに渡して私はお世話係となった。入れれば釣れる…が延々と続いた。15分程で60匹程度釣れたところで、釣りは終了とした。釣っている最中、ジェノバラインの乗船待ちのお客が、入れ替わり立ち代わり我々の釣りを見学に来られた。
「すごく釣れますね」「持って帰ってどんな料理して食べるんですか?」などなど会話をしながらの釣りをしていると、しんどくなった。そんな中、「齋藤さぁ~ん」と呼ぶ声が聞こえた。誰か私を知っている人かな?と思っていると、全然関係ない人が、お友達を呼んでいるだけだった。その方が釣りを見に来てクーラーに書かれた名前を見て「同じ齋藤さんですね…」と声を掛けて来た。誰が私を呼んでいるのかとビックリしたと、笑いながら会話した。
目標の釣果を達成出来たので、片付けて帰りの船を待った。船の到着が近づくと、まずはサイクリングの方が桟橋に移動した。淡路島はサイクリングで人気があることはわかっているのであるが、乗船される方が沢山おられた。
←何時行っても、サイクリングの方が沢山居られる。一度サイクリングの方に聞いたところ、淡路島はサイクリングに適しており、人気があるらしい。しまなみ海道の方が有名であるが、身近な場所だけに人気があるのだと思う。
片付けた後、余ったアミエビを先程来られた地元の方にプレゼントした。その方は、エサを喜んでもらってくれた。乗船待ちの時にその方の釣りを見ていたのであるが、ドンブリ籠のオモリが小さくて落下が遅いため、イワシばかり掛っていた。嫁さんにも説明したのであるが、アジの棚は深めなので、早く沈めないと先にイワシが掛ってしまい、アジが釣れ難い。私は15号のドンブリ籠を使っていたので、アジが良く釣れた。
16:40発のジェノバラインで岩屋港を後にし、魚の棚で天ぷらを買って自宅には18時ぐらいに到着した。帰ってすぐにゼンゴ、エラ、ハラワタを取って素揚げにして、南蛮酢に漬け込んだ。そして2日後に食べたのであるが、本当に美味しかった。小アジでも、クーラーに入れる前に、面倒であるがナイフで絞めて持ち帰ると、美味しさに差が出る。一度試して頂きたい。
←一階後方は、バイクと自転車を積めるようになっている。
今年のアオリイカは、行く事無く終わってしまった。しかし、こんなに釣れなかった年は、私の経験では初めてである。来年、急に沢山釣れるようになるとは思えない。今年はタコも不漁で、最近のニュースで親タコを漁協が放流したことを知った。タコの居ない明石海峡なんて、まず考えられない。