2017年10月7日 美咲丸のウマヅラ①

広島の海

今年も楽しみにしているウマヅラの季節がやって来た!私にとって、ジャンルで一番好きな釣り物である。何より難しさと面白さは、この魚以外に見当たらない。また、食べても刺身、煮付け…など最高である。一般的にはカワハギが難しいとされるが、私はウマヅラの方が難しいと思う。理由は、常に中層に居るオチョボ口のウマヅラを、アタリを取って掛け合わせて釣らなければ釣れないところである。昔は、明石海峡周辺でも結構釣れていたが、現在は小型が少し釣れ程度である。

←美咲丸が出船場する廿日市大橋西側、ここまで車で約3.5時間ほど掛る。

この日のために、前以て半年前から予定を立てて準備してきたのであるが、今回も昨年と同様に一番困ったのが、ホテルの予約であった。私は東横インの会員なので、半年前から予約が出来る。昨年、痛い目に遭ったので、半年前ぐらいに予約しようとしたら殆ど満室状態になっており、急いで予約して部屋を確保した。この日も何かイベントがあるようで、広島市内のどこのホテルも満室になっていた。今回の釣行メンバーは、毛糸先生、M氏、F氏と私の4名であった。

7日、1時前に毛糸先生から「もうすぐ到着する」との電話があり、荷物をマンションの1階まで運んだ。すぐに車が到着して荷物を積込み出発、須磨のM氏の家まで国道を走り1:35頃に到着した。そして全員の荷物を積んで一路広島を目指した。須磨から阪神高速に入り、姫路バイパスの姫路西を経由して山陽道に入った。道中は停滞も無く、2回途中休憩して5時頃に乗船場近くのコンビニに到着した。

食糧を買った後、次に広島の中央市場手前の氷屋に氷を買いに行ったのであるが、何故かこの日は早朝営業していなかった。美咲丸は氷が用意されて無いので、持参しなくてはならない。結局、道中のコンビニで板氷を買って調達するはめになった。氷屋さんの氷は安くて良かったのに残念だった。

5:30頃に駐車場に到着、昨年と違い駐車場は一杯で、かなり奥の場所しか空いていなかった。駐車されている車、本当に釣船の客の車か?と思ったが、釣船が客を迎いに来ている状況を見ていると、かなりの人が乗船して出港して行った。

6:30出船なので、6:15頃に美咲丸が接岸する桟橋まで移動し、美咲丸が来るのを待った。すると6:20頃にいつもと違う方向から船が入って来た。良く見るとその船は美咲丸であった。接岸すると、船頭は乗船するお客に釣り座を指示して座らせた。我々4名は、左舷と右舷のミヨシに座るように指示された。私は左舷ミヨシ、次に毛糸先生、右舷ミヨシにF氏、2番目にM氏が座った。

6:30頃、皆さん乗り込んだところで出船、ポイントまでは1時間は走るので、道中に鈎に刺すエビを切って準備する。そのためのエビと容器とハサミを持ってキャビンの後ろに入った。エビ切った後、前日はそんなに早く会社から帰れなかったので、睡眠不足解消のためポイントに到着するまで仮眠した。

港から1時間ちょっと走り、周防大島東端を通過して南西方向に向かった。そして、少し走ったところでエンジンがスローになった。皆さんキャビンから出て、タックルの準備に取り掛った。近くには、今までにウマヅラが一番良く釣れた実績のある「緑灯台」が見えていた。

この日のタックルは、我々4名同じ竿で、がま船・うまづらはぎ3.3m、リールは小型両軸リール、道糸:PE12本撚り1号、仕掛けは幹糸4号、ハリス3号、鈎:がまかつのカワハギ王7号の胴突き6本鈎仕掛け。オモリは20号、エサは川津エビの胴の部分を鈎一杯の大きさにカットして刺した。

41センチ

一つ目のポイントは、灯台より北側であった。ひと流し目はアタリが出なかったが、2流し目にアタリがありファーストヒット!凄い重量感があるし今年度1匹目ということで、慎重にあしらって水面まで引き寄せた。上がって来たのは、本当にデカイと思えるウマヅラであった。玉網で掬えたところで肩の荷が降りてホッとした。これで広島でのボーズから脱出出来た。

←このウマヅラ、沖上り後に計測したら41cmあった。

その後、このポイントでは、船全体で少ししか釣れなかったので、すぐ近くの大本命ポイントに移動した。そして、予想通りウマヅラ祭りが始まった。ただ、潮が結構速くて一流し1回しか仕掛けを下ろすことが出来ない状況であった。潮が速いためか、アタリははっきり出て釣り易かった。仕掛けを張って持っていると、面白いように食ったら穂先が重みでジワッと曲り、単に合わせを入れるだけで掛った。しかし、この日の獲物は大型揃いであり、中々針先が貫通せず、歯の上に乗っているだけの状態であった。そのため、巻き上げ途中でバラシてしまうことが多発した。

途中釣果

それでも食いが良いので、ほぼ毎流し鈎に乗せるところまでは出来て、70%ぐらいの確率で取り込むことが出来た。他の3人も好調に掛けていたが、やはり途中バラシが多いと言っていた。いくら良く釣れるポイントと言っても、何回も流すと次第に食い気が落ちて、最後には食わなくなった。アタリが出なくなったところで3つ目のポイントに移動した。この時点で私は9匹ゲットしていた。

3つ目のポイントは、結構南の方まで走った。途中、過去に乗船したことのある船井丸が見えた。暫く走って周りに島の無い沖合のポイントに到着した。魚探でポイントと潮の流れを確認して、合図があり仕掛けを下した。しかし、このポイントは不発に終わり、何回か流した後、北に向かって別のポイントに移動となった。

移動

4つ目のポイントは、水深30mぐらいで底近くの棚で食って来た。その時は、北東向きに流れているようで、私が最初に魚を掛けることが多かった。潮先になっているためか、結構コンスタントに釣ることが出来て、このポイントで6匹ゲットする事が出来た。この日は全体でお客が8人しか居なかった。右舷の後ろは見えていなかったのであるが、相対的に食いが悪かった。

その後もポイントの移動を繰り返すが、ポロポロと釣れるだけで盛り上がることは無かった。この日は、初めの良く釣れたポイントを除き、一つのポイントで沢山釣れることは無かった。但し、釣れたウマヅラの型は今までで一番大きかった。長さにして33~35cmの型が揃った。頑張って釣っても、魚が少ないことが何となくわかった。今年は、こんな状況なのか…と思った。14時前、次の流しで終わりますとのアナウンスがあり、流し終わったところで沖上がりとなった。

潜水艦

結果、私は20匹、毛糸先生16匹、F氏13匹、M氏7匹の釣果となった。釣れたウマヅラは、大型ばかりであったため、数の割には重量があった。この日の感想として、今年はウマヅラが少ないように思えた。餌を全部取られるようなことは、1,2回しかなかった。ただ、船頭の話によると、まだ水温が高く23度あり下がってくれば良くなるのでは…ということであった。

←20匹でも30ℓのクーラーでこれだけの体積があった。

明日は、今日のことを思うと、そんなに期待が出来ないことが分かった。この日釣ったウマヅラは思い思いの方へ宅急便で送ることになる。ホテルに帰る道中にあるヤマトに立ち寄り送った。私は関東の友人に送った。20匹であったが、箱詰めする際、大型ばかりなので箱一杯になった。次回の11月も1軒分しか釣れないだろうと思った。

ホテルには16:30頃に着いたのであるが、満室になっているのに、ホテルの駐車場に置くことが出来た。ホテルでシャワーを浴びた後、18:00にロビーに集合し、近くの居酒屋にみんなで行った。釣りに行って宴会が出来るって、志の同じ仲間なので非常に楽しいことであった。この日は、ウマヅラの釣り談義が延々と続いた。道具や釣り方等々、話が尽きることは無かった。

明日の友香丸は、6時出船である。道もわかっているのでホテルを5:00に出発することにした。広島に一泊釣りに来ると、不思議とどちらか1日は良く釣れて、もう一日は良く無いというジンクスがあるが、今年は、今日と同じような結果になることが予想された。明日はもっと釣りたいなあ…釣れることを期待して眠りに入った。