純栄丸のマアジ釣りが、8月6日を以って今季は終了が決まった。最後にもう一回行こうと思っていた。当初は、5日の午後に行きたかったが、午後は出ない(恐らく神戸の花火大会を見に行くのだろうと思った)ということなので、何とか有給を取得して、毛糸先生が行くことになっていた4日に、一緒に連れて行ってもらうことになった。
←出船前の景色、日の出も段々と遅くなって来た。
このところ、今年はマアジが良く釣れたこともあり、乗船者も減ってきていると聞いた。当日わかったのであるが、前日の3日は予約が1人も無かったらしい。しかし、座りたい釣座があるので、早めに行って乗船順の早い番号をもらうため、私の自宅を3:30に出発した。
高速に乗らず国道を走って4時前にゲートに到着、開けてもらい乗船順のチケットをもらったところ7,8番…、今日はお客が多いと思った。待合所の前には5,6人の姿が見えた。車を駐車場に止めて、まずは氷をクーラーに入れた。マアジ釣りで美味しい状態で持ち帰るには、氷は不可欠な物である。暑い時期なので、多めにもらわなければ、良い保冷力のクーラーでも融け易い。
日の出が近づき明るくなってくると、お客の顔がはっきり確認出来るようになってきた。すると、他船で良く一緒になったF氏が声を掛けてこられた。暫くすると時々一緒に行くM氏が来られた。何か知った人ばかりのような雰囲気になった。
5時ぐらいに乗船が始まった。我々より乗船順が前の方は、我々が希望する釣座には座らなかったので、希望通り右舷のミヨシに座った。準備が整い出船…したのであるが、お客が一人まだ来ていなかったようで、一旦港に引き返し再出船となった。東北東の風がかなり強く吹いていたが、波はそんなに無かった。
まず一箇所目のポイントは、港より少し西のポイントであった。潮は東から西に流れていた。そのため、ミヨシは一番潮下であった。一箇所目のポイントでは何も釣れなかった。磯があるとのアナウンスがあったのであるが、毛糸先生はモロに掛ってしまい、一匹も釣る前からサビキとカゴを無くしてしまった。
次に船は港の前辺りに移動し、仕掛け投入のアナウンスが出た。初めは誰にもアタリは無かったが、暫く流すとポロポロとマアジが釣れ出した。但し、全員にアタリが出るような状況では無かった。本当にポロポロという感じで釣れる程度であった。トモからポイントに流れているので、そろそろかなと思っていると、毛糸先生と私に本日のお初が釣れた。
ホッとして手返し早く投入すると、続けて数匹釣れ続いた。しかし、その後は暫く潮が止まったような状況となり、誰も釣れない時間となった。我々も頑張っても釣れそうに無かったので、少し休憩して潮が流れ出すのを待った。この日は、神戸沖には行かず、須磨沖で潮を待っているように思えた。
暫くすると、やっと東に向かって潮が流れ出した。今度は我々の釣座が潮先となる。気合を入れて籠にアミエビを詰めて撒き餌をした。この須磨沖の釣り場では、アミエビをしっかりと籠に詰めて撒かないと釣れないように思える。釣っていて自分だけスルーしてしまう時は、すぐに仕掛けを上げてアミエビをしっかりと詰め直してて再投入した方が良い。また、食いの悪い時は、下から3本ぐらいの鈎に食わせ餌を付けると、結構良く釣れるという実績がある。
じわっと潮が流れ出し、ポロポロとマアジが釣れ出した。前回来た時は、釣れ出すと船中入れ食いになったのであるが、この日はそうは行かなかった。また、皆さんマアジを掛けて水面まで引き寄せているのであるが、風が強く取り込みで落とされてしまうことが多く見受けられた。風の影響で船を安定させるための操船で、船を前後左右に動かすため、潮と糸の方向が読めない方は、隣近所とお祭りを多発していた。
こんな時、端っこの釣座は潮の方向を読み、お祭りせずに釣ることが出来る。私は、仕掛けを投入しては、確実に1匹を取り込むという状態を維持し続けていた。刺し餌を殆ど付けることも無かったが「魔性のサビキ」が威力を発揮して釣れ続いたと思った。また、磯竿を使う方がバラシを減らすことが出来たと思う。しかし、この日のように風の強い日に5mの磯竿を扱うことは容易ではない。
9時ぐらいまでコンスタントに釣れ続き、食いが一服したところで生簀のマアジを締めると52匹釣れていた。その後、盛り上がることもなく、ポロポロと追加して11時に沖上がりとなった。釣果は、66匹釣ることが出来た。港に戻ったところで、船頭さんが、東京から友達が来るのでこのマアジを食べさせたい。少し置いて帰って欲しいとのことで、私と毛糸先生で9匹生簀に残して帰った。
これで今年のマアジ釣りが終わった。今年は本当に良く釣れて、100匹以上の釣果が続出していた。私も計4回で、22,113,101,66匹釣ることが出来た。通常のシーズンであれば、トップ50匹釣れれば「好調」と思えるのであるが、今年は100匹釣れれば好調という感じがする年であった。
←本当に型も良く、脂が乗って美味しいマアジ。他の魚と違って、数日続いても飽きない美味しさである。
今年は、沢山釣れたので干し物も沢山作って配った。「こんなに美味しいアジの干物は食べた事が無い…」と良く言われた。私も同じことが思えた。-60度の冷凍庫には真空パックされた干物と、先日、東二見で釣ったタコがたくさんある。タコを近隣に配ったのは初めてであったが、意外にも好評で喜ばれた。明石海峡のタコは美味しいし、何よりモロッコ産よりも高価である。こんなに喜ばれるのであれば、面白くない釣りではあるが、来年からは年2回ぐらい行くようにする。
今年は、6月以降の釣行回数が多かった。広島のアコウは、期待したが今年は釣れなかった。その後の釣果を見ても、イマイチのように思える。須磨のマアジは、トップ100匹を超える記録的な大漁が続いていた。なのに私は初回22匹…、最悪の日に当たってしまった。明石海峡の真鯛は、今年は良く釣れている。秋も期待が持てる。沢山釣行したので、資金が無くなってしまった。暫くは、おとなしく休養するつもりである。