2017年7月15日 純栄丸のマアジ③

帆船

前回の1日は、113匹のマアジを釣ることが出来た。その後の釣果を見ていると、潮よりその日の食いの良し悪しが、明暗を分けているように思えた。しかし、このマアジ釣りは、経験上大潮より小潮の方がチャンスは長いと思い、15日に行くことにした。11日に予約を入れたのであるが、私が最後の1人で満船となった。

←珍しく帆船が…神戸にマッチしているように見えた。

前日の金曜日、会社から帰宅して純栄丸の釣果を見ようとパソコンを立ち上げると、誰かからメールが届いていた。早速メールを見るとタニヤンからのメールで、土曜の午後行くので、行くのなら場所取りしてくれるとのことであった。私は、場所取りのため朝9時に出発を予定が、場所取りしてもらえるなら11時に到着するぐらいに出れば良くなる。ラッキーな連絡であったので、当然お願いした。

当日の朝7時、Cメールが来たので朝7時なら1番だろうと思っていたら、なんと4,5番との連絡であった。1,2,3番の方は何時に場所取りに来てたのか?確認すると朝便が出る頃に来ていたらしい。地元の方なので何時でも来れるのであろう。ルール通りだから何も文句を言えない。ただ、思い通りの釣り座に座れても、その日一番良い席とは限らない。

11時頃に現地に到着すればいいということで、10:30頃に自宅を出発した。JR須磨の駅の南側の階段を下りた所で送迎依頼の電話を入れた。暫くすると、いつもの軽トラではなく、赤い軽自動車が私の前に止まってくれた。待合所で飲食店をやっている方が迎いに来てくれた。綺麗な車であったので、後部座席に道具を乗せることが気の毒に思えた。

何故軽トラが来れなかったかというと、朝便が良く釣れたので早めの11時頃に帰って来たため、荷物の運搬に使われていたからであった。待合所に到着し、料金を払った後、まずはクーラーに氷を詰めた。今の時期、たくさん釣れたら魚を冷やすための氷は大量に必要となる。私のクーラーは、6面真空の保冷力がある物であるが、それでもこの暑い時期はたくさんの氷が必要である。釣ったマアジをしっかりと冷やさなければ鮮度に差が出る。

12時前に乗船が始まった。1,2,3番の方はトモに座られた。私とタニヤンは右舷ミヨシに座った。船長も乗船して一旦エンジンを始動させたが、一人まだ来てないということで、エンジンは切られた。道路の状況は何時どんなことが起こるかもしれない。乗合船に乗る場合は、せめて出船の1時間前に余裕で到着するぐらいの行動をとるのが常識と思う。待つこと20分ぐらいして「すみません…」と言いつつその方が乗船された。既に乗船されている方の視線は冷ややかであったことはゆうまでもない。

12:20頃に出船、午前好調だった須磨沖からスタート…したものの反応が全く無かった。そして次のポイントも何も無し、船は神戸の有名防波堤の前に到着、釣り始めてやっと反応が出た。と言ってもポロポロと釣れて、すぐに食い気が消えてしまった。ここで私は4匹ゲットすることが出来た。次のポイントに向かう途中、魚探に映りが出たのか仕掛けをおろすようにアナウンスが出た。早速下すと隣の方にまずアタリが出て、何が釣れたかというと、先々週苦しめられたツバスであった。私にも掛り鈎素が2本切れてしまった。

次のポイントは橋脚、どこも潮が合っていないのか、ミニサイズは釣れるのであるが、良型は殆ど釣れなかった。次は名物の空港誘導灯…であったが、ここも反応は無くアウト。この時点でこの日は、後半良く釣れても50匹も釣れないことを確信していた。

次に移動したのは、空港の南側。私はこのポイントに来たのは初めてであった。船頭は魚探を見ながら移動していたが、ある場所で船を止めて仕掛けを下すように指示を出した。暫くは釣れなかったが、撒き餌が効いてきたのかバタバタと釣れ出し、一時は入れ食いになった。結構釣ることは出来たが、段々と食い気が無くなり、やがて沈黙となってしまった。この時点で計26匹であった。時刻を見ると15:00を回っていた。

船頭は、神戸沖を諦めて須磨沖へ向かった。実は出船前に船頭と会話した際、時合は夕方の須磨沖と言っていた。須磨沖に向かう途中、一箇所仕掛けを下したが、ここもイマイチに終わり、須磨沖のポイントに入った。仕掛け投入の合図が出たものの、昇り直すことなく流し続けるような釣りになった。暫くして船のあちこちでマアジが釣れ出した。

そして時間が経つにつれて食い気が出て、入れ食いモードに突入した。初めのうちは、一匹しか掛らないことが多かったが、食い気が出て来たので、1匹掛ってもちょっと底で暴れさせると2連,3連で上がってくるようになった。口が弱いので、確実に海中では2,3,4連ぐらいは掛けているが、手元に取り込めるのは2連,3連ぐらいであった。

須磨沖に来ると、私の「魔性のサビキ」が超威力を発揮し出した。皆さん底にアミカゴが着底したら、シャクって撒き餌を出すとアタリが出る…というパターンであったが、私は、アミカゴが底に着くとアタリが出るというパターンになった。投入→巻き上げ→魚の取り込み→撒き餌を入れて投入…の繰り返しとなった。周りも良く釣れているのであるが、素人の方が多く、お祭りが多発していた。それでも皆さん好調にマアジを釣られていた。

こんなに入れ食いになるとは、予想出来なかった。釣れ続くので魚を絞めることも出来ずに釣りまくった。隣の方が船頭に何時まで釣るのか聞いたところ、18時までとの回答があった。17:30最後にアミエビを追加してラストまで釣りまくった。そして18:02に船頭のアナウンスで沖上がりとなった。

釣果

生簀以外にバッカンに海水を張って魚を泳がせていたが、生簀もバッカンも酸欠で魚が横たわっていた。道具を素早く片付けて、マアジをナイフで絞めた。数を数える余裕は無かった。最後のポイントから港までは近かったので、すぐに到着した。中乗りさんから80匹ぐらいは釣れたか?と聞かれたが、それぐらいは釣ったと思うが即答は出来なかった。

この日は、途中まで前々回の悪夢の再来かと思ったが、後半に良い釣りが出来た。後半の状況が初めから続いて居たら、夢の200匹ぐらい釣れたかもしれない。夢と言いつつも釣れる日は釣れるので、夢に向かって挑戦してみたい。しかし、1回当たり100匹も釣れたら、次回、何時行くか考えてしまう。冷凍庫も一杯になっているので、保管場所が足りない。

当日調理

この日も釣れたのは嬉しいことであるが、問題は持って帰ること。電車釣行の釣り人にとって、自分で超重いクーラーを担いで歩いて帰ることになる。六甲道駅から自宅までは徒歩で帰るのは、バツゲームに等しい。そんなに釣らなくていいのに…と思うが、毎回記録を目指しているので、そうはゆかない。時間内は、自分のベストの釣りをするのが齋藤流である。

←釣りから帰ったら、その日中にここまで処置しなければならない。

帰宅してマアジの数を数えると101匹であった。後半良く釣った。そして、すぐに純栄丸に連絡した。この日、タニヤンのお陰で、朝、時間に余裕が出来たので、包丁を研いだ。帰宅してプレゼント用にゼイゴを出刃包丁で取ると、切れ味が良過ぎてゼイゴを取った後、刃が指まで到達して指を切ってしまった。包丁の研ぎ方を教えてもらったので、その研ぎ方を実践したのであるが、包丁の裏面の研ぎ方でここまで切れ味が変わるのかと驚いた。

実は先々週、大阪ミナミの道具屋筋で一生最後の包丁を買った。今まで数本の包丁を使い切ったので、今から死ぬまで使うための良い包丁を購入した、2本で8万円ほどの高級品で、見るからに良く切れそうな包丁であった。素人でここまで包丁にお金を掛ける方は少ないと思うが、何より私は包丁を良く使うため、消耗も激しい。美味しい刺身を食べるためには、良い包丁も必須だと思う。大事に使って行きたい。

今後は、釣れ続くならもう一回マアジ釣りに行きたいと思っている。今年の後半、10,11,12月の広島ウマヅラ釣り計画は完成した。ホテル、釣船の予約も完了。楽しみにしている。