前回の6月24日は、久々にスカッとする釣果が出た。昨年は、真鯛が不調で本当に釣れなかったので、その嬉しさはひとしおであった。そして今回は、西田釣船へ今年2回目の釣行となった。前回の仕掛けは、餌仕掛け、ミミイカの疑似餌、毛糸の疑似餌を用意して行った。その結果、一番良かったのは「毛糸の疑似餌」であった。知らない人は、本当に真鯛がこんな毛糸の疑似餌で釣れるのか?と思うに違いない。ネットで「毛糸、疑似餌」で検索すると、加太の釣船が使っている毛糸の疑似餌がたくさんヒットするので見て頂きたい。
今回のメンバは、仕事の都合で前回と1人だけチェンジがあった。当日のメンバは、毛糸先生、珍テスター、青物男、M氏と私の5名で乗船した。3日前に状況を聞くと、今日も真鯛が良く釣れたとのことで、前回に引き続き期待が膨らむ前情報であった。仕掛けについて何が好調なのか聞いたところ、やはり毛糸の疑似餌で釣れているということであった。そのことを参加するメンバに伝えた。
この日も明石港を4:15出船ということに決まった。毛糸先生が3時頃に迎いに来て下さって出発、高速を使い3:30頃に明石の魚市場前に到着した。既に2人のメンバが乗船場所に来ていたので、旧明石フェリー乗り場跡の駐車場が500円で駐車出来ることを伝えて皆さん車を止めに行った。
当日のメンバM氏も到着し、全員揃ったところで釣り座のくじ引きを実施した。その結果、右舷トモに珍テスター、ミヨシに青物男、左舷トモにM氏、真ん中に私、ミヨシに毛糸先生となった。この日も4時頃に迎いに来てくれて、すぐに出船となった。ここで私は、大きな失態を起こしてしまった。持参した枝針を入れたケースを乗船場に忘れてきてしまった。釣り出して、枝鈎を交換しようとした時まで気づかなかった…。戻る訳には行かないので、一旦は諦めた。
この日の天気は、一日一日予報が変化した。九州では数年に一度の大雨が降ったりしていた。結果的には、前日の予報で曇りから晴ということであった。当日は、風も無く薄曇りの天気であった。この日の初めのポイントは、定番の岩屋沖のポイントではなく、瀬戸(大橋のケイソン近く)でやると告げられた。昨日、そのポイントで真鯛とイサギが良く釣れたらしい。本当にイサギが釣れたのか確認すると、7月に入って釣れ出したらしい。
期待満々のひと流し目、時間が早いため、穂先もはっきりと見えない状態であった。2流し目、仕掛けを下してオモリが底に着いた後、ゆっくりと巻き上げるとクックックッと穂先に当たりが出た。電動ではなくそのままゆっくりと巻き上げた。真鯛とは違う引きであったのでイサギと思っていると、やはり上がって来たのはイサギで、しかも30cmを超える良型であった。
それからの数流しは、皆さん好調にイサギを釣っていた。暫くすると同じポイントで、私に顔を振る真鯛の引きが伝わって来た。慎重に上げると40cmと30cmぐらいのが一荷で釣れた。その後、潮の影響かピタッと当たりが止まってしまった。この時点で、私はイサギを3匹と真鯛を2匹釣ることが出来た。他のメンバもイサギを各自1~3匹釣っていた。
この後、経験上釣れそうなポイントを流してくれたが、盛り上がることは無かった。ただ、前半の終わりに流したポイントで、青物男が今日イチの真鯛を釣り上げた。毛糸先生にも大きなアタリが出たが鈎掛りしなかった。そしてM氏に何やらヒット、上がって来たのは大きな鬼アジ、50cmぐらいあった。時刻も8:30となり、皆さんお楽しみの「アコウタイム」となった。
潮が緩くなると真鯛が釣れないので、通常ならタコ釣りも選択肢としてあるのであるが、今年はタコが釣れないので今回もアコウを狙った。前回、本当に潮が緩くなる前から狙ったのが良かったので、少し潮が速いぐらいであったが、早めにアコウ狙いにチェンジした。
アコウ釣りの第一投、オモリが底に着いたので底を切ると途端にアタリが…、定番の良型のカサゴがヒット。暫くするとトモで歓声が上がった。珍テスターがまあまあのアコウをゲットしていた。初めは、潮が速く皆さん根掛りに悩まされていたが、時間が経つにつれて潮も緩くなってきて、アコウとカサゴが釣れ出した。アコウは小型が頻発、カサゴは逆に25cmから30cmの良型が連発した。
アコウを狙っているのだから、せめて40cmぐらいの型を見たいなあ…と思っていると、毛糸先生にらしきアタリが来た。水面に姿を現したのは、まさしくアコウで40cmほどあった。そしてそして、再び毛糸先生にらしきアタリが…、これも40cmほどの良型アコウであった。暫くして潮が速くなり、アコウ狙いは終了となった。私は小型を4匹と良型カサゴを12匹釣っていた。
潮が午前と反対に流れ出し、この日最後のポイントに向かった。前回の経験上、このポイントでこの潮の時は、オモリ70号か80号を使用することをメンバに勧めた。大潮で流れている時の潮の速さはハンパでない、漁師はビシマ糸を使っているが、我々はオモリだけが頼りである。
前回、良く釣れた釣り方を今回も実践したところ、開始から暫く、私は毎流しハズレの無い状況となった。しかもダブルで釣れることが2回あった。皆さんは慣れていないためか、確実に釣るこしは出来なかった。12:30頃になると釣れる速さを超える潮流になったため、沖上がりとなった。結果、真鯛9匹、イサギ3匹、アコウ4匹、カサゴ12匹という好釣果で終わることが出来た。
←今回の5人分の釣果、前回と比べ、イサギとアコウが良く釣れた。
船上で私が絞めて、西田さんが神経抜きをしてくれた。明石港に帰るまでの間氷水で冷やし、クーラーに入れる前に写真を撮った。明石海峡周辺で、これだけ釣らせてくれる船頭は少ない。ただ西田船頭は、仕掛けを準備してくれないので、自分で準備して行く必要がある。
港に戻ったところ、奇跡が起こった。私が出船時に忘れていた枝鈎のケースが、波除のコンクリートの上に置かれているのが目に入った。さすが日本人の文化レベルは高いなあと思った。再購入しなくてはならないと沈んでいた気分が、一気に消し飛んだ。
帰宅して良型のカサゴが良く活かっていたので、刺身にして食べた。刺身出来る大きさのカサゴは、明石海峡ではそんなに釣れない。しかしこの日釣ったカサゴの殆どは、25cmはある良型ばかりであった。そこそこ大きなウミエビ餌に掛ってくるカサゴは大型が多い。甘味がある口当たりで身に味があり、非常に美味しかった。夕食では、イサギの造りとアコウの煮付けを食べた。こんな美味しい魚を食べていたら、飲食店には行けない。同程度の物を注文したら、何万払わされることか…。
来週の連休は、仕事になりそうである。別の平日に代休を取って、純栄丸のマアジ釣りに行こうと思っている。先週釣ったマアジで干し物を作った。出来た物を試しに食べてみたところ、抜群の脂の乗りで非常に美味しかった。次回もたくさん釣って干し物を作り、マイナス60度の冷凍庫に保存しよう。