前回のマアジ釣りは、何か最低の日を選んで釣行してしまったような結果となった。その後の釣果を見ていると、本当に釣れなかったのが、あの日だけであったかのような好調が続いていた。すすきのへ行った最終日も毛糸先生が101匹…、次回はリベンジしてやると思い、1日に予約を入れた。
←最近の海の家はオシャレである。
朝、好みの釣り座を取れるように、9時頃に出発しようとしていると電話が掛って来た。誰からか見てみると純栄丸であった。何かいやな予感が…やはり風が強く、出船出来ないので中止の連絡であった。ここまで用意していたのに…しかし、自然には勝てないので一旦は諦めた。
その後、ネットで天気予報を見てると、時間が経つにつれて天気は良くなる予報となっていた。心の中で、「風が収まったので出船します」と連絡が来ないかなあと思っていると、それが現実化した。「行きますか?」と聞かれたので当然「行きます」と返事をして、一旦クーラーから冷蔵庫に戻した飲み物をクーラーに入れ直して出発した。
JR須磨に到着し、駅から送迎をお願いすると、すぐに船頭さんが迎いに来てくれた。車中、状況を聞くと昨日は悪天候で出船していないので、はっきりしたことはわからないとの返事であった。待合所に到着し、料金を払った際にもらった席順は「10」であった。
12時を回った頃、集合されたお客さんが、出船する堤防に向かって歩き出した。そして、この日は船まで防波堤の渡しの船で移動となった。まず、席順8までの方が乗船され、次に残りの人が乗船した。この日は、右舷に座りたかったので空いて居る席を聞くと、真ん中しか空いて居なかったのでそこに座った。
12:30出船、南西の風が残っていて、港を出ると少し波が高かった。初めはどこのポイントからスタートするのかな?と思っていると、港を出てすぐのポイントから釣り開始となった。期待をこめての第一投、マアジは誰にも釣れなかったが、鈎に掛った小イワシに食ったのだろう、隣の方が何と30cmほどのアコウを釣った。しかし、須磨沖ではその後も何も釣れなかった。
そして船は、本日のメインポイント、神戸空港へと向かった。到着してのひと流し目、前のお客さんに何やらヒット。マアジと思っていたら、上がって来たのは何とツバスであった。船は少し移動して別のポイントへ。そして、このポイントで一日釣れまくりがスタートするのであった。
ひと流し目、何となくミヨシの方からマアジが釣れ出した。そして暫くすると私にもファーストヒット、23cmほどのレギュラーサイズであった。それからは、ず~っと入れ食いとなった。船は小刻みに移動するが、ほぼ同じ位置に止まっているような状況で、前から後ろまでマアジが入れ食いモードになった。
11日の釣れなかった日の状況がウソのような天国モードであった。こんな日は、釣るだけではなく、釣ったマアジを美味しく食べるための処理も、釣れている最中にやらなくてはならない。時間が勿体ないように思えるが、きちんとマアジが生きている間に絞めて氷水で冷やさなければ、食べる時の味に差が出てしまう。
大体30匹ほど釣れたら絞めてクーラーに収めるを繰り返した。2回目で60匹、そして3回目は40匹絞めてクーラーに収めた。この時点で100匹釣れたこととなる。余りにも釣れるため、隣の方はまだ時間があるのに、早々と竿を納めておられた。
この日、周りの方と殆どお祭りしなかったが、悩まされたのは「ツバス」であった。仕掛けを下している最中に食ってくるのは殆どツバスで、魔性のサビキが良かったのか、私の仕掛けに良く掛った。しかも釣れる時は、ツバスが4連,5連で掛って来た。仕掛けは丈夫なので切れないが、下手に取り込むと仕掛けがぐちゃぐちゃになってしまう。1セットがダンゴになってしまった。
この日は、全体的に良く釣れていた。100匹ぐらい釣っている方も居られたようである。17時に沖上がりするとのアナウンスがあり、エサが無くなったところで納竿とした。結果113匹であった。釣れる日は釣れるモンだとしみじみと感じた。毛糸先生が、釣れる時はずっと同じ場所で釣れ続くと聞いていたが、それは本当であった。
釣れたのは嬉しいことであるが、問題は持って帰ること。この日は電車釣行であった。船頭さんが須磨駅まで送ってくれたが、そこからは自分で超重いクーラーを担いで歩くことになる。まずは須磨駅の階段を上り、ホームまで降りた。六甲道ではさすがにエレベータで降りた。そこから自宅までは徒歩…、途中から汗がポタポタ、自宅に到着すると息が荒くなっていた。
←30Lのクーラーに一杯マアジが…
帰ってまず実施したのは、ビールの一気飲み…美味しかった。重たかったけど、目標としていた釣果が出たことが嬉しかった。何故、これだけの魚が欲しかったかと言うと、このマアジで作った干し物をリクエストされていたからだ。これだけ脂の乗ったマアジは、他では釣ったことが無い。誰にプレゼントしても、こんな美味しいアジは初めて…と良く言われた。私のベストの食べ方は、塩焼きかフライである。塩焼きは、3日続いても飽きなかった。
一服してから、次の課題は料理であった。アミエヒ゛を食っているので、最低でもその日中にハラワタは除去する必要がある。そのままにしておくと、身までアミエビの臭いが浸透してしまう。20匹ほどそのままで近隣の方にプレゼント出来たので、90匹ほど料理した。しんどかったが、みなさんに美味しく食べてもらうためである。プレゼントした後日、「美味しかった」と言われると、また料理してプレゼントしよか…という気になってしまう。
次の土曜は、2回目の真鯛釣りである。西田さん、釣らせてね。