2017年6月24日 西田釣船の真鯛とアコウ①

今年も恒例、西田のおっさんの船で鯛釣りに行くことになった。今年1月に潮の良い日の予約を取って、釣行するメンバを集めた。当日のメンバは、毛糸先生、珍テスター、青物男とお友達のダイスケさんと私の5名で乗船した。2週間前に状況を聞くと、今年は真鯛が良く釣れているとのことで、期待が膨らむ前情報であった。真鯛が釣れない潮の時間は、何を釣るか相談した結果、今年はタコが釣れていないので、アコウを狙うことに決まった。

今年は、どのような仕掛けで真鯛が良く釣れているのか聞いたところ、「毛糸の疑似餌」で狙って良い結果が出ているとのことであった。確かに4月~5月頃に釣行した時も、沢山釣っておられる方は、毛糸の疑似餌を使って居られた。私も何回か使って結構釣ることが出来た。どんな物か確認したければ、ネットで加太か鳴門の仕掛けで検索すると出てくる。こんな物で本当に真鯛が釣れるのかと思うが、意外と良く釣れる。

過去は、ヨーヅリ社のミミイカの疑似餌が定番であったが、製造中止となり入手出来なくなった。その代わりにと「イカチュー」という製品が代用され、2年前はその疑似餌で良く釣れた。しかし、今回は結果となるが、イカチューで1匹も釣れなかった。船頭もイカチューでは釣れていないとの発言があった。

当日は、明石港を4:15出船ということに決まった。毛糸先生が3:15頃に迎いに来て下さって出発、高速を使い4:00前に明石の魚市場前に到着した。既に3人のメンバは乗船の準備が出来ていた。全員揃ったところで釣り座のくじ引きを実施した。その結果、右舷トモにダイスケさん、ミヨシに珍テスター、左舷トモに私、真ん中に青物男、ミヨシに毛糸先生となった。

4:15頃に迎いに来てくれると思っていたら、4:00に来てくれた。すぐに乗船し、各自釣り座で準備を開始した。この日の初めのポイントは、定番の岩屋沖のポイントであった。ここは、岩屋の漁師しか入ることが出来ない漁礁である。毎年、このポイントで真鯛をたくさんゲットしている。

期待満々のひと流し目、仕掛けを下して船の流れている方向を見ていると、通常の流れる方向と90度違う方向に流れていた。しかし、青物男にヒットし、30cm程の真鯛が釣れた。次の流しは私にヒット、海エビの餌を付けていた鈎に食って来た。エサで狙っていたのに上がって来たのは、やはり30cm程の小型であった。船頭は、昨日はこんなにコマイのは釣れなかった…と言っていた。

その後もこのポインでは、ポロポロと釣れるのではあるが、何故か小型ばかりで、そんなに活性も無かった。船頭は、潮が速くなったところで見切りを付けて別のポイントに移動した。この時点で私は小型を5匹釣っていた。最高の潮の日に、最高のポイントで釣れなかったので、皆さん最悪のシナリオを感じたのであった。

しかし、その心配も一機に消え去るのであった。次の新しいポイントで流し出したところ、幸いにも良型の真鯛が食い出した。当初こんなに潮が速く流れているのに、本当に釣れるのか半信半疑であった。しかし、ひと流し目から珍テスターが良型の真鯛を釣った。そしてその後の流しも…。何か皆さんとは違うことをやっているに違い無い、帰る時に毛糸先生が教えてくれたのであるが、重たいオモリで釣っていたようである。潮が凄く速い時は、想定以上の重たいオモリを使うと良いことがある。

私も潮が速いため60号でやっていたが、それでもきちんと底が取れない状況であった。しかも磯が来ると根掛りするため、磯の上ぐらいの棚を初めからキープしてアタリを待った。その方法が正しかったのか、船がポイントに上手く当たると、コンスタントに真鯛が掛って来るようになった。しかも何故かダブルでも釣れた。このポイントでは、船中皆さん好調に釣れるようになった。

船頭は。潮が速いため舵を離して魚を掬いに行くことが出来ない。そんな時、私が声を掛けて集まったメンバの各自の意識はたいしたもので、自分が釣れていなければ、釣れている人の掬い役を難なくこなしていた。初心者では出来ないことである。私が認めたメンバは、最低でも自分のことが自分で出来るが最低条件であり、それが出来なければ声を掛けない。

うねり

良く釣れていたが、潮が緩くなって来て真鯛の食いが悪くなって来た。アコウも本当に潮が緩い時よりも、ある程度流れている時の方が釣れる確率が高いことを私も分かっていた。船頭は、そのことを示唆するように、アコウ釣りに行くことを勧めた。当然船頭の指示に従い、仕掛けをチェンジしてアコウを狙った。

←大物の手応えであったが、上がって来たのはコブダイであった。ああ残念!アコウなら巻き上げの途中で、もっと締め込みがある。

仕掛けは2本鈎で狙っているが1本鈎でも良い。上の鈎は、真鯛かスズキが釣れるかも知れないので付けている。経験上、本当に上の鈎に釣れたことは少ない。餌が少ない時は、メンバで状況を共有して全員1本鈎にした方が良いと思う。

アコウ狙い開始早々、毛糸先生が小型であるがアコウをゲット、私はガシラが入れ食いとなった。仕掛けは、殆ど同じ仕様なのに、何で皆さんカサゴが食ってこないのか不思議であった。そんな中、右舷シの方で何やら大物が上がったような歓声が聞こえた。確認すると、珍テスターがアコウの大型を釣り上げたようだ。しかも、置き竿で釣ったらしい。

何か真面目に竿を持って釣っているのが、バカらしくなるような事実であった。その後も私はカサゴが入れ食いに…早くアコウボーズから脱出したかったが、結果アコウは釣ることが出来なかった。終盤、隣で釣っていたダイスケさんが中型のアコウを釣り上げた。そして潮が速くなり、アコウ狙いは終了となった。私はその間に、カサゴの良型を22匹釣っていた。

潮が速くなり、再び真鯛釣りに戻ることとなった。ただ、やはり潮が凄く速いので、船頭から70号ぐらいを付けるように指示が出た。申し訳無いが、メンバへの連絡では、60号までを用意して来るようにお願いしていた。私も70号を持って来て無かったが、船のトモには、何故かオモリがたくさん転がっている。丁度70号があったので、拝借した。

釣果

冗談抜きで、潮が滅茶苦茶速く流れていた。一回仕掛けを入れて、登り直すためには、結構な時間が掛る程であった。ホンマにこんな潮で真鯛が釣れるのかと思ったが、西田さんが流すポイントは、釣れるから流すのである。ひと流し目は釣れなかったが、2流し目からは、誰かに真鯛が掛っているという状態になった。

←5人の釣果、久々にスカッとする釣果であった。

潮が速いためか、ポイントには、我々の船しか居なかった。私もこんなに潮が速い時に真鯛が釣れるとは思っても居なかった。しかし予想に反してこのポイントでは、型の良い真鯛ばかり釣れた。皆さん納得する程釣れたところで、沖上がりとなった。

結果、私は真鯛13匹とカサゴ22匹釣ることが出来た。しかし、アコウをゲット出来なかったことが悔やまれる。皆さん自分の釣った真鯛を持ち帰ったのであるが、クーラー一杯になっていた。

クーラー

←30Lのクーラーが一杯になってしまった。釣った真鯛は、西田さんが神経抜きをしてくれているので、夕食時でも、身はプリプリしていて美味しかった。

帰りの車中、毛糸先生も「さすが西田のおっさんは釣らせてくれますね…」と喜んでおられた。広島まで行かなくても、近くでこんなに釣れる釣り場は少ない。再来週、ほぼ同じメンバで釣行を予定している。次回は、初めから毛糸で釣ってみようと思っている。

来週は、先週最低の結果になったマアジ釣りに再挑戦する。釣果を見ていると、ホンマ最低の日に当たってしまったように思える。今度はたくさん釣れることを祈っている。しかし、釣りは行ってみなければわからない。昨日までは大漁で、次の日はサッパリ…ということも良くあるし、逆のことも多々ある。

マアジをたくさん釣って、干物を作りたい。去年プレゼントした人から、「まだ釣れてないの、待ってるよ!」とプレッシャーを掛けられている。皆さん美味しい物をあげてしまうと、いつまでも美味しさを覚えているようである。そんな美味しい魚を頻繁に食べれている自分は、本当に幸せものだとつくづく思う。