2017年6月15日 積丹半島とすすきののマーメイド

ヤマト号

今年で27年目…今年も1年に1回の大イベント「すすきの旅行」に行ってきた。昨年格安でチケットを購入出来たので、今年も安売りがあるかなあ…と期待していると、1月後半に昨年と同じ販売があった。神戸⇒札幌の航空運賃が片道なんと「5,500円!」往復しても11,000円…ホテル代をプラスしても、大手の旅行会社のツアーよりも安く旅行が出来る。今年は、6/15~17に日程を決めた。

←昨年の帰りは「タイガースジェット」であったが、今年の行きは「ヤマト号」であった。機内の音楽も宇宙戦艦ヤマトの挿入歌で、アナウンスも森雪の声優が担当していた。

今年は、日程の2日目に積丹半島へ観光に行くことにした。北海道中央バスは、色んな日帰りバスツアーを運行しており、ホームページで各内容が紹介されていた。私は、その中から積丹半島をめぐるツアーに魅力を感じ、行くことにして事前予約した。ツアーの中で最大のウリは、神威(カムイ)岬を訪ねることであった。今回の旅行でもう一つ目的があった。それは、ケンミンショーで取り上げられた、北海道の「回転寿司」のクオリティーを確認することであった。

出発が8:45であったので、通常の会社に出勤する時刻に起床して、自宅を7:30に出発、JR→ポートライナーに乗り継ぎ、空港に8:00ぐらいに到着した。到着前に空港東側の誘導灯辺りに純栄丸が居るか確認したが、その時点では船は一隻も居なかった。空港のロビーは、あさイチの混雑が終わった後なので閑散としていた。そして今回も夢を乗せて定刻通り神戸をテイクオフとなった。

朝の天気予報で知っていたのであるが、神戸は晴、札幌は雨の予報であった。離陸してから1時間ほどの間、地上も良く見えていたが、途中から雲が出て眼下は真っ白の状態となった。着陸前は結構揺れたが、定刻より5分ほど早く千歳空港に着陸した。窓から外を見ると、やはり雨が降っていた。

預けていた荷物が意外と早く出て来て、荷物を受け取りJRの乗り場へと向かった。KITAKAのカードに3000円チャージして改札を通り、札幌行きの快速エアポートに乗り込んだ。電車が来たとこであったためか、かなり空いていた。しかし、出発の時刻になると立っている人が居るほど乗車されていた。

約40分程で札幌駅に到着、地下鉄に乗り換えてすすきのまで行き、12:00頃に宿泊する東横インすすきの交差点に到着した。荷物を預けて料金を払った後、混んでいるかも知れないが、回転寿司(なごやか亭発寒店)に行くことにした。地下道を大通りまで歩いて東西線に乗車し、西の終点である宮ノ沢で降りた。そして徒歩5分ほどで店に到着した。外から店内を見ると、混雑しているようには見えなかった。

回転寿司

入口から入るとスタッフの方に「何人様ですか?」と聞かれたので「1人です」と答えると、受付のマシンに入力をさせられた。入力後に番号札が印刷され、席が空くと番号が呼ばれる仕組みとなっていた。私の前には、一組だけ待っていた。暫くすると前の方が呼ばれて、その後すぐに私も呼ばれ着席した。

←皿の色で値段が違う。ウニの皿が一番高い540円

私は、回転寿司に今まで殆ど行ったことが無い。そのため、注文の方法が分からなかったので、スタッフの方に教えてもらった。そして第一回目の注文、あまえび、たい、山わさびのイカ、天然マグロの赤身、そして最高級となるウニを注文した。お客も少なかったためか、注文した寿司がすぐに届いた。ケンミンショーで「ネタはケチッてなく大きい」と言っていたが、確かに神戸の回転寿司よりは大きかった。

寿司はネタが大きいだけでは意味は無い、そのネタの鮮度と味が試される。いよいよ実食…、まずはマグロの赤身を食べてみた。確かに本マグロで、身に味があって美味しかった。このクオリティーで2個300円程度とはビックリである。次に高価なウニ、ミョーバンの臭いも無く、するっと喉を通って行った。次に山わさびのイカ、わさびがピリッとして美味しかった。後のタイとあまえびは、そんなに感動は無かった。2回目の注文では、時鮭とズワイガニとまたまたマグロの赤身を注文して食べた。どれも美味しく、北海道の回転寿司のクオリティーの高さを確認することが出来た。

刺身

店を出て地下鉄で大通りに戻って来た。大通りには百貨店の三越があり、地下2階に鮮魚売り場がある。その売り場の魚と値段をウオッチ、目を引いたのは時シラズで、一尾1万円ほどであった。その後は地下道をすすきのに向かって歩いた。時間も早かったので、狸小路のガイアでパチンコ…、16時となってチェックイン出来るのでホテルに戻って一服して、すすきの市場に頼んでおいた刺身を取に行った。長年のつきあいなので、午前に電話すれば刺身を食べれる状態にして用意してもらえる。マグロ、海水うに、活けボタンエビ、平目、子持ちシャコ…を注文していたのであるが、お皿一杯になるほどの盛り付けをしてくれていた。帰りに翌日に宅急便で送ってもらう塩紅とトバも注文した。

この日の行動予定であるが、ソ○プからスタート。自分の気に入った娘の出勤と日程が合えば、事前に予約することが可能となる。この日も昨年お世話になったR店のK嬢の予約が出来た。19:30からの90分最高のサービスが受けれた。店を出た後、お姉さんに教えてもらったすすきののラーメン店に行き、塩ラーメンを食べた。あっさりしていて、中々美味しかった。翌日、出発が早いのでクラブには行かずにホテルに戻り、刺身で一杯飲んで寝た。

2日目、7:30にホテルを出発、地下鉄で札幌駅まで行き、バスターミナルまで歩いた。ヨドバシカメラのビルの2階が中央バスの受付になっている。受付に行くと、その時は時刻が早いためか、お客さんが並んでいなかった。すぐに受付が終わり、近くの椅子に座って出発のアナウンスを待った。暫くすると、2列に各20人ほどの人が並ぶ状況となった。見ていると、中国人の観光客が沢山居られた。

ニッカ工場

8:20頃、積丹岬ツアーの集合呼び出しがあり、職員に着いてバスまで移動して乗車した。この日の同行者が皆さん揃ったところで8:30に出発となった。予約の段階で座席は決まっており、私は15の窓側に座った。満席ではなく、私の隣は空席であった。このツアーでは小樽駅経由のため、まずは小樽駅を目指した。高速を走って小樽駅に到着、2人のお客を追加して、まず初めの観光である余市のニッカウヰスキーの工場に向かった。小樽から先は高速道路が無く40分ほど走って到着した。

この工場見学は今回で3回目となる。滞在時間も限られているので、皆さんウイスキーの試飲に行き、お土産を買っていた。私もシングルモルトの小さい瓶を買った。次にバスは、積丹岬に向かった。途中、20年程前に崩落事故のあった豊浜トンネルを通った。現在は、崩落したトンネルとは別のトンネルということであった。海岸線を走っていると、シャコタンブルーと言われる海が続いていた。本当に透明度が高く、綺麗な海水であった。一時間ほど走って、積丹岬の駐車場に到着した。

積丹岬

ここから積丹岬へは徒歩となる。電灯が無い小さいトンネルを抜けると岬に到着した。シャコタンブルーの海面と綺麗な景色が見えた。事前に観光本で写真を見ていたので、景色にそんなに感動することは無かったが、はるばる遠いところまで来たもんだということについて感動した。

積丹岬を見た後は、岬からすく近くの食事処での昼食であった。昼食は、ツアー料金の中に含まれており、別に地元で獲れたウニを注文することが出来る。店員さんから「本日は一皿2200円です」との説明があり、結構皆さん注文していた。私も注文しようかと思ったが、出てくる物を見てからにすることにした。理由は、出てくるウニがバフンウニかムラサキウニか確認したかったからだ。食べるならバフンウニの方が美味しい。

暫くして注文されていた方にウニが届いた。見ると白っぽいムラサキウニであった。マズくはないが、折角北海道まで来て食べるなら、バフンウニをお薦めしたい。身が黄色く、粒かそんなに大きく無いのが特徴である。価格もムラサキウニと比べると高価である。今年であれば、4000円以上する。結局、魚屋で買ったバフンウニがホテルにあるので、注文しなかった。

神威岬

昼食も終わり、次に今回の旅行の最大の目的地である神威岬に向かった。途中、駐車場の手前の道路にキタキツネが居た。バスは、一旦止まってくれて皆さんにキタキツネが見えるようにしてくれた。ただ、ところどころ毛が抜けて剥げたところがあり、何となく可哀想に思えた。

←今回の目的であった神威岬である。一番先端に灯台があり、そこまで遊歩道が繋がっている。普通の人で片道30分ぐらい掛る。私は、登山で鍛えていたので、15分程で行けた。

バスは駐車場に到着、ガイドさんに説明を受けて、各自岬の先端を目指して歩いた。自由時間は1時間、足が遅いと往復1時間では帰ってこれないらしい。灯台までの順路の途中から見る岬は、非常に遠くに見えた。私は最近自宅の近所にある摩耶山(六甲山の隣)を3回登頂しており、山道を歩くことに慣れていた。灯台まで気合を入れて歩いた。その結果、私の足で片道20分も掛らなかった。

神威岩

先端には灯台があり、その突端から海面を見ると、すぐ前に乙女の化身と言われている神威岩が見えた。シャコタンブルーの海水の美しさと共に素晴らしい景観であった。私はこの景観を見に来たのであり、凄く充実感が沸いた。写真と違って本当に綺麗で神秘的な形に見えた。

神威岩を見た後、しっかりと写真を撮って帰路についた。帰りは景色の写真を写しながら戻った。この辺りは自然がいっぱいで、本当に美しい風景が続いていた。駐車場に戻る途中、同じツアーに参加されている方に何人もすれ違った。皆さん歩くことが不慣れなのか、時間が掛っているようであった。駐車場には食事が出来る土産物屋がある。店内を見てみたが、これと言って欲しいものは無かった。

グラスボート

約束の集合時刻に皆さん戻られ、バスは神威岬を後にした。次にグラスボートでのクルージングであった。バスがグラスボートが出港する港に到着した時は、船はクルージング中で港には居なかった。ガイドさんが事務所に行って確認したところ、15時出港の船に乗ることになった。各自乗船券を購入し、船が戻ってくるのを待った。所要時間は40分ほどらしい。

←シャコタンのグラスボートである。船底から海底を見ることが出来る。

14:40頃に予定通り船が戻って来た。お客さんが降りて清掃が終わったところで乗船となった。皆さん乗船された後、すぐに海底が見える船底の展望席に移動された。すると、海底を見るのはクルージングの途中なので、甲板に上がるよう船長から指示が出た。出港後、港の近くにある宝島の説明があった後、水中展望席に移動するよう指示があり、皆さん展望席に座った。

海底

席に座ると目の前にシャコタンブルーの海底が見えていた。良く見ると、メバルの小型がたくさん見受けられた。海底の岩には小さなウニがたくさん居た。船員の解説によると、水深の浅いところに居るウニは小さいので、殆ど獲らないらしい。海底を一通り見た後は、カモメへの餌やりである。皆さん甲板に出たところで、全員にエサとなるパンの耳が配られた。エサを海に投げるとカモメがたくさん飛んできた。慣れていて手渡しでエサを取りに来て居た。

このクルージングで予定されていた観光は全て終わりとなった。後は、札幌に向かって帰るだけである。距離があるため、途中余市の道の駅で休憩した後、小樽駅で一部のお客を降ろし、18:00頃に札幌に到着した。このツアーの料金は、昼食込みで7900円であった。(グラスボート代1100円は含まず)1日かけてのツアーとしては、良かったという印象であった。

この日の夕食は、昨日買った刺身と、すすきの市場西端のおにぎり屋で買ったおにぎりである。ホテルに戻る前に買って帰った。この店のおにぎりは本当に美味しい。一個250円するが、札幌に来た際には、是非食べてみて下さい。最高の刺身とおにぎりで納得の晩御飯であった。

2日目のお遊びはクラブに行って、べっぴんさんと飲むこと。身だしなみを整えて21:30頃にホテルを出発。横断歩道を渡ると、ガールズバーのミリオンがある。バニーちゃんのコスチュームの女の子が、カウンター越しに接客しているところが丸見えなのであるが、問題は2階である。バニーちゃんが窓にオシリを向けて一線に並んで接客している光景は見たら笑ってしまう。すすきのに行ったら一回見てみて下さい。

そして私は目的のニュークラブ・PIAGE(ピアジェ)へ。入店すると、今日は何故かお客が多い。そうだ、今日は祭りだった…。席に通されたものの、女の子が足らない状態であったのだろう、初めの女の子が着くまで20分ぐらい待たされた。折角来たのに…通常であればハシゴするのであるが、何処に行っても同じような状況であることが読めた。今日は、目的のシャコタンで良く歩いて疲れたのでホテルに戻り、残りの刺身で一杯やって寝た。

えびそば

3日目は何も用事が無かったが、札幌での最後の食事は、エビのラーメンで有名な「えびそば一幻」の本店に行くことにしていた。有名店なので早く行けば並ばなくても良いと思い開店の11時前に行ってみた。しかし、開店前にもかかわらず、20人ぐらいの列が出来ていた。並ぶのは好きでないが、ここまで来た限り食べてみたかったので並んだ。11時に開店、前の方からカウンターに座って行った。私は、待ち席の3番目となった。一巡目のお客さんが食べ終わり、20分程でカウンターに通された。前以て注文を聞かれていたので、着席するとすぐにラーメンが出て来た。

実食…スープはエビの香りが結構強かった。問題の味であるが、私の意見としては、そんなに感動するほど美味しいとは思えなかった。店内には、これでもか…と思えるぐらいのサイン入り色紙が壁に飾られていた。ここのラーメンは、千歳空港の店でも長蛇の列が出来るほど人気がある。いつも思うのであるが、本当にラーメンの美味しいまずいは、個人の好みだと思う。

来年も死んでいなければ、すすきのに行く気でいる。また、来年も航空費が安くなることを期待している。今度行ったら、富良野の観光地にバスツアーで行ってみたいと思っている。また、嫁さんも連れて行って、北海道の回転寿司の良さを教えてあげたい。ひこ星は、何歳まですすきのに行くパワーがあるのか未知数である。