5月21日、私はヘラブナ釣りの例会に出席していた。この日はくじ運が良く、良く釣れる釣り座に当たり、両ダンゴで18kg釣って優勝した。帰宅して道具を洗浄した後、携帯を見ると毛糸先生からの着信が表示された。すぐに電話したところ、須磨の純栄丸にマアジ釣りに行ってたくさん釣れたので、プレゼントしてくれるとのことであった。電話した頃には、私の家の近くまで来ていたので、すぐに到着した。「今日は無茶苦茶釣れた…」とクーラーを開けると、30Lのクーラー一杯マアジが入っており、147匹釣ったということであった。釣り始めから終わりまでず~っと釣れ続けたらしい。私も、こんな日に当たってみたい…と思いつつ、10匹ほど頂いて食べた。
頂いたマアジを料理してビックリしたのが、20cm程の大きさなのに、半数ぐらいのマアジのお腹には、卵や白子が入っていた。今までこんなに早い時期にマアジ釣りに行ったことが無かったので、この時期にマアジが抱卵することを知らなかった。そのため、ネットで生態を調べてみた。すると2年目の個体から抱卵することが分かった。また、自然の力なのか、マアジも昔に比べると漁獲高は激減しており、仲間が減ると抱卵する時期が早まることがあることもわかった。今回の抱卵は、普通なことが分かった。
←生口島と大三島を繋ぐ多々羅大橋、綺麗な橋だ。サイクリングの人が通行するのを良く見掛ける。
昨年、広島のアコウ釣りには、釣期が早い方が良いと思い5月に釣行した。しかし、結果的には、6,7月の方が良かった。そのため、今年は6月からにしようと、6月3日に釣行することを決めた。5月に放映された「つりごろつられごろ」で秀丸のアコラバが2回に渡り放映された。その映像には、我々が過去に行ったポイントで、型の良いアコウが釣れていた。その番組の中で、ホンマか嘘か「今年はアコウが絶好調です…」と言っていたので、ヘえ…今年はそんなに調子がいいんだ…と思い込んでしまった。
5月中頃に釣行日を決めて予約を入れた。その後、週に1回ぐらい釣果の情報を見ていたが、何故かアコウが好調に釣れているとは思えない日が続いていた。そして当日を迎えた。今回は、私のホームページにメールをくれたMさんが初参加され、神戸から計4人で釣行した。AM2:00に神戸を出発、約3時間程で生口島のローソンに到着した。そして、食糧と飲み物を調達して垂水港に5時頃到着した。
まずは氷を購入することから始まるが、到着が早過ぎて氷を提供してくれる施設が閉まっていた。5:30頃にシャッターが開いて氷を購入した。100円でスコップ2杯程の氷を入れてくれる。この後、船頭に指示された桟橋で、乗船する船が到着するのを待った。餌のエビを積んだ後。6:10頃に垂水港に迎えに来てくれるということであった。
6時を回った頃、我々が乗船する船が港に到着した。この船には別のお客2人と計6人乗船した。我々はミヨシ側に4人座ることとなった。予めチキラーズくじで釣り座を決めていた。右舷に毛糸先生、珍テスター、左舷に私とMさんが座った。皆さん乗り込んだところですぐに出船した。
まず初めのポイントは、港を出てすぐの多々羅大橋近辺であった。このポイントには、何回か来たことがある。数流ししたところで、ファーストヒットは私に来た。こまめに底取りしていると、コンとアタリが出た後、グッグッと穂先を押さえたので合わせると鈎に乗った。上がって来たのは小型のアコウであった。例え小型でもアコウが釣れたので、ボーズを逃れることが出来た。
しかし、この後は色んなポイントを攻めるも、誰にもアコウが釣れることは無く、時間と仕掛け、オモリが無くなって行くのであった。船頭は、アコウが居ると思われる漁礁に当ててくれるのであるが、釣り荒れているのか、食い気が無いのか、全くアタリが出ず根掛りを繰り返すばかりであった。
通常、磯場であればアコウが釣れなくてもカサゴが釣れてもおかしく無いと思うが、それも殆ど無かった。余りにも釣れないためか、船頭はポイントを西に大きく移動した。移動して到着したポイントでアタリを待ったのであるが、複数の漁礁のうち、アコウが釣れる漁礁が決まっているように思えた。数匹釣れたが、船全体が盛り上がることは無かった。
そして更に西に移動した。そのポイントでの初回、仕掛けを下すとオモリが着底する感触で、底が磯場であることが察知出来た。その直後にコンというアタリの後、グッと引き込んだので合わせると強い引きが伝わって来た。慎重に上げると30cm程のアコウであった。暫くするとトモのお客さんが大きく竿を曲げた。上がってきたのは、アコウでは無くカンダイの60cmぼとであった。
その後、このポイントでカサゴと小型のアコウを釣ったが、このポイントでも、船全体が盛り上がることは無かった。そして船は東に移動し、ここがこの日の最後のポイントとなった。良型アコウが釣りたい…という気持ちは最後まで継続していた。周りのメンバもこの日は低調で、0~2匹という最悪の状況であった。
そんな中、14:40頃に大チャンスが私に来た。船頭が上げて下さいとのアナウンスに合わせて上げようとしたところ、磯場であったので、磯の壁をかすめた時にグッグッグッと竿をのされるアタリが来た。リールから糸を出さずに竿を立てて魚を浮かそうとした。とりあえず竿は立てれたが魚の引きは収まらなかった。するとピンと穂先が跳ねてバラシてしまった。ハリスは磯に擦れて傷が入り、ハリスの真ん中辺りで切れていた。取りたかった…。
魚が何かわからなかったが、アコウなら40cm以上あったと思われる。その次の流しは、オモリが着底したらすぐにアタリが出た。鈎掛りしてから顔を振るので初めから鯛であることがわかった。上がって来たのは真鯛ではなく、チダイであった。それからは、アタリは無く根掛りが続き、15:20頃に沖上がりとなった。風も無く快晴の状況の中、悲しい結果に終わってしまった。
結果、私がアコウを4匹、珍テスターが2匹、毛糸先生1匹、初挑戦のMさんは0匹となってしまった。帰りに船頭さんに聞いたところ、このところ食いが悪いと言っていた。水温が低いことが原因かもしれない。上陸後に恒例の写真撮影があった。と言ってもこの日は1船の釣果ではなく、数隻の釣果を合わせての撮影であった。はっきり言って、この日はどの船も大して釣れていなかった。この状況では、次回の予約を入れることが出来ない。暫く様子を見ることにする。
←折角広島まで行ったのに…、次回は期待しましょう。