今月も有給を取得出来たので、釣りに行くことにした。考えてみると現在の私は、年間20日、昨年分を合わせると最大40日行使出来る。毎月一日使ったとしても年間12日しか行使しないことになる。入社後大きな病気をしたことも無く、今まで年間20日使ったことが無い。使えるならとことん使う方が得するルールである。釣り人にとって、平日に行けるチャンスを与えてもらえる唯一の制度である。
この日、潮も小さいので、本当は一日中カサゴ釣りをしたかった。そのため、カサゴ専門の船が出る明石の乗合船に釣行しようと思っていた。毎日、釣行予定を確認すると、21日の朝はカサゴは無くなり鯛釣になっていた。しかも、n人以上集まれば…これでは予定も立てられないので、出船が確実な仙正丸に行くことにした。予定では、マダイとカサゴになっていた。行くことを決めてすぐに予約を入れた。
今まで色んな乗合船を見て来たが、出船条件のn人以上集まれば…という乗合船の条件について、ハードルを高く設定すると、一回でも予約したのに人が集まらず出てくれなかった…という経験をした人は、その船に余程の魅力が無い限り、2度と予約をしないだろう。(私も同じである)結果的にお客の予約が減って平日は勿論、休日もお客が無くなるという悪循環に陥る要因の一つである。
真鯛をサビキで狙うということで、過去に購入した「がまかつの鯛サビキ」を確認すると、魚皮が白の物しか残っていなかった。このところ、明石海峡の真鯛サビキは、着色された魚皮のサビキの方が良く釣れている。持っていなければ作るしかない…。皆さんはサビキを作るためのパーツを持っておられないと思うが、仕掛け作りが大好きな私は、色んな魚皮、スキン、パーツを北海道や東京でも買って保有している。とりあえず、3セット分のサビキを作って用意した。
朝4時起床、準備して5:20に自宅を出発、六甲道5:29の電車で須磨まで乗車した。電車から降りる前に、船頭さんが駅南側の階段の下で待ってくれているのが見えた。急いで改札を出てトラックに荷物を積み込んだ。乗船場に向かう道中、この日の釣りの予定を聞くと、真鯛釣りが殆どで、カサゴは帰る前に少しあるかどうかということであった。乗船場に到着後、すぐに乗船した。空いて居る釣り座は、右舷ミヨシと左舷ミヨシから3番目であった。仕掛けが長いので、端っこがオマツリを逃れられるので右舷のミヨシに座った。
私が乗船した後、もう一人お客さんが乗船して出船となった。この日のタックルは、仕掛けが10mぐらいあるので、竿:ダイワOLEGA剛徹3-53、リール:SEABORG 150S、道糸:ソルティガセンサー2号、先糸フロロ6号4m、仕掛けは、幹糸5号、ハリス3号のサビキ仕掛け8本鈎、オモリ:40号を使った。なお、仕掛けが長いので、手元の仕掛けが捌けるように、船べりにマグネットシートを用意したい。(これが無いと、釣りにならないと思う)
6時頃に出船、船は岩屋沖を目指した。船が走っている間に準備に掛った。仕掛けは、幹糸に枝スをチチワで止めるためのコブを作っており、仕掛けをセットした後、上から枝鈎をセットした。ここで悩むのが、何色の魚皮を何番目にセットするか…である。このことは非常に重要なことで、一日の釣果に左右する。この日は、白、緑、赤、黄を用意していた。自分で今までの経験からアレンジしてセットした。
←マグネットシートにくっついた枝鈎、このマグネットシートがあるか無いかで、トラブルの発生率は大幅に変わる。特に風の強い日は無くては釣りにならない。シートの長さが長いほど使い易い。
ポイントに到着し、暫く魚の映りを確認した後「やって下さい」のアナウンスが出て釣り開始しとなった。この時点で、風向は北西、潮は南から北の方向で、左右ミヨシが潮先となった。潮先の私は、オモリが着底後10mぐらい巻き上げては下しを繰り返した。その3回目に巻き初めた直後からコンコンとアタリが出た。そのまま巻き上げると穂先が突っ込んで鈎掛りしたようであった。そのまま巻き上げると、上がって来たのは30cmちょっとの真鯛であった。船中第一匹目の真鯛ゲットとなった。
潮が止まるまでは、ずっと潮先であった。2流し目は、底から5mほど巻いたところでアタリが出た。先程より少し型がいいと思うぐらいの引きが伝わってきた。ソーハチ君が掬ってくれたのは40cm程の真鯛であった。次の流しは、少し深い所から流し始めた。するとすぐにアタリが出たが、どうも真鯛と違う引きが伝わって来た。水面に姿を現したのはマサバであった。自分としては、真鯛よりサバの方が美味しいので嬉しかった。
それからは、潮が止まってしまい、マアジが船中ポロポロと釣れるぐらいで時間が過ぎていった。そして潮が反対向きに流れ出した。今度はミヨシが一番潮下となった。それでも釣れることを信じて巻き上げを繰り返した。するとある流しに私にアタリが来た。5mほど巻いたところでコンコンと真鯛らしいアタリが出で、そのまま巻き上げると穂先が水中に突き刺さった。しかも引きが強く型が良さそうであった。
慎重に引き上げると45cm程のベッピンさんであった。その後も同じポイントを攻め続けたが真鯛は上がらなかった。そして11時頃に船は明石海峡大橋近くのポイントに移動した。何回か流したがトモの方で数匹釣れたぐらいであった。そして私に再びアタリが来た。潮下なのでアタリがあるとは思っていなかったが、根気よく巻き続けているとコンコンと真鯛のアタリが来た。そのまま巻き上げると穂先が水中に突き刺さった。
先程釣った、ますまずの型の真鯛ぐらいの引きが伝わって来た。慎重にあしらって取り込みに入ったのであるが、ソウハチ君から先糸を掴ませてもらい、最後の取り込みに入った時に鈎外れとなった。鈎に乗っているだけで鈎掛りしていなかったのだ。水面を見ると、真鯛が出した気泡がボコボコと水面に出ていた。真鯛釣りでは悔しいが良くあることである。
その後、舞子寄りのポイントを攻めるも、誰にも釣れることなく、13:30に沖上がりとなった。結局、この日はカサゴ釣りは無かった。結果、真鯛3匹、マアジ3匹、マサバ1匹、メバル1匹となった。真鯛釣りはまだ始まったばかりである。今後、メバル釣りが終わって行くので、真鯛メインの釣りに変わって行くであろう。そして、マダコ釣りが始まる。今年はマダコをたくさん釣って、冷凍するつもりである。タコエギ用の竿も購入予定である。
帰宅してマサバのキズシを作って食べた。最後まで活かせておけたので、刺身のような状態のキズシが作れて、非常に美味しかった。料理すると真鯛は腹に子が結構入っていた。昔、母親が魚屋で鯛の子を買って来て、甘辛く煮付けてくれるのが美味しくて好きだった。その後、テレビで魚屋で売っている鯛の子は、タラの子であることを知った。確かに自分が鯛を釣って料理した際の子を見た時、明らかに魚屋で売っている「鯛の子」とは見た目に別物と判別出来た。魚屋には、ウソの表示をしてもらっては困る。
もうすぐゴールデンウイークが始まる。今年は9日間の連休である。正直言って、10月なら色んな美味しい魚が釣れるので、何回も釣行出来るが、5月は本当に釣り物が少なく暇な日々が続くだけてある。今後のことを考えて、魔性のサビキのNEWバージョンを自作して用意しようと思っている。今年も美味しいマアジが釣りたい。