3月24日は、久々に有給を取った。私が有給を取る理由の内訳は、95%が釣り、残りの5%が旅行であり、病気のため休んだのは20年ほどの間で1回だけである。この日、就職で東京に居る娘が、久々に帰ってくるということで、メバルの刺身を食べさせてやろうと、釣行することにした。
←純栄丸が出船する突堤。右下が黒く映っているのは、カメラのフタが完全に開いて無かったため…。
但し、午前の釣りには行く気が無く、午後便が出ている純栄丸に行くことにした。ただ、何時に出船するのかわからなかったので電話して聞いてみた。すると、16時出船でまだ空があるということで予約を入れた。どんな釣り方をするのか聞いたところ、餌(シロウオ)釣りでサビキも持って来て下さいとのことであった。
出船の1時間前に乗船場に行くため、14:45の快速でJR六甲道から須磨まで乗車、駅から徒歩約10分で待合場所に到着した。(連絡したら送迎してくれる)料金を支払った後、乗船順の付箋をもらったところ「12番」。恐らく一番最後だと思った。船は突堤に横付けされていて、既に皆さん乗船されているようであった。突堤まで歩いてどこが空いているのか中乗りさんに聞いたところ、右舷のトモから3番目か左舷の真ん中辺りとのことであったので、右舷のトモから3番目に座った。
家を出る前から風がかなり強く吹いていた。準備に取り掛かったものの、非常に風が強くホンマに出船出来るのかという状況であった。しかも北風で思っていたより非常に寒かった。16:15頃に出船、港を出てすぐのところでエンジンがスローになった。すぐに仕掛けをセットして餌を付けるも、強風で思うように出来ない。こんなに風が強いことを想定していなかったので、今日は来て失敗した…と、この時は思った。
この日の私のタックルは、竿:瀬戸内メバルSPECIAL、リール:ステファーノ200、道糸:ソルティガセンサーの1号、幹糸1.5号、ハリス1号、鈎6号の7本鈎を用意したが、余りにも風が強いので途中から5本鈎にした。鈎数を減らしても、餌付けは容易では無かった。
一箇所目のポイントでは誰にも何も釣れず、その後、船は沖の沈船まで移動した。かなりの高さがあり、船頭の指示する高さまで底を切ってアタリを待ったが、このポイントも不発に終わった。次に移動したのは、初めのポイントで、私が見ていた限りで、ミヨシ寄りの方が1匹目を釣り上げられた。しかし、このポイントでは、この1匹に終わった。
時間が経つにつれて、船は西の方に移動した。そして薄暗くなってきた頃、この日の本命ポイントに入った。一投目の時点では、潮は西に向かって流れており右舷は潮後であった。投入して暫くすると、潮先となる左舷から「来た来た」との歓声が聞こえて来た。そのうち、右舷もポイントを流れると信じてアタリを待った。すると私の竿の穂先が海中に突き刺さった。一匹目は大事なので、すぐに巻き上げて取り込んだ。結構型の良いメバルであった。
暗くなった頃には、あれだけ強く吹いていた風も収まり釣り易くなった。そして魚の活性も上がって来た。船頭は流すポイント毎に、こまめに棚を指示していた。また船頭は、ひと流し毎に左舷右舷が交互に潮先になるように操船してくれた。そのためか潮先になった流しでは、メバルが食ってくる確率が高かった。沖上がりの時間まで、私はコンスタントにメバルを食わすことが出来た。
ただ、魚探の映りは見てないが、この日は何故かダブル以上の追い食いが一回も発生しなかった。仕掛けについて、周りのお客さんはサビキ派が多かったが、私は餌釣りで通した。どちらが良かったのかと問われると、そんなに差は無いと思われる一日であった。この日は、夜釣りということもあり、ミニサイズは釣れず良型が揃った。帰って寸法を測ったら、2匹30cmあった。
潮が反対に流れ出し、食いが止まった21時頃に沖上がりとなった。結果、メバル11匹に終わった。帰宅してホームページを見たら、私が竿頭であった。目標の「刺身用」が釣れたのでホッとした。帰宅してまずは自分で刺身にして食べてみたのであるが、本当に美味しかった。そして娘のためにも刺身を造ってやった。深夜、東京から帰宅して美味しそうに食べていた。東京で明石海峡のメバルの刺身は、いくらで食べれるのであろうか?
4月にもう一回、メバル、カサゴの釣りに行こうと思っている。そのうちに季節も変わり、別の釣り物に変わって行くだろう。特に純栄丸のマアジは楽しみにしている。