2017年3月20日 盛和丸のメバルとガシラ②

砂浜

今年もイカナゴ漁が3月7日に解禁となった。皆さんもご存じだと思うが、空前の不漁ということで、キロ価格が何と3500円~4000円の値がついていた。こんな値段だと、一般の家庭では、くぎ煮は作りたくとも作れない状況である。私の記憶では、昔はキロ1000円ぐらいだった。当然釜あげも高価になっており、近くのスーパーでは500円以上の値がついていた。

←整備中の須磨の砂浜、どのようになるのだろうか。昔のテンコチやキスが沢山居た砂浜に戻して欲しい。

釣り人として心配なのが、イカナゴを捕食して育つ魚が減ってしまわないかということである。まさに今狙っているメバルやカサゴがその対象となる。イカナゴが少ないという事象が今起こっているが、魚が少なくなったという現象は来年、再来年と時間をずらして発生する。今年は、意外とメバルが好調である。来年、再来年は釣れなくなる可能性が高くなると思う。

前回は、想定していたよりメバルが良く釣れたし、目的であったカサゴの良型もたくさんゲット出来た。2週間後は潮が大体同じになるので、良い結果を期待して再度釣行することを決意し、早めにて予約を入れた。今の時期は、エサとして使う活けイカナゴは無いので、エサはシロウオかシラサエビとなる。盛和丸では、シロウオを用意して頂けることを確認出来た。

いつものように朝4時に起床、準備を済ませて5:20頃に自宅を出発、JRで六甲道から須磨まで乗車した。須磨駅の南側の階段を下りると、長野船長が車で待っていてくれた。荷物を積んですぐに乗船場に向かった。乗船場は駅からすぐのところで、あっという間に到着した。既に他のお客さんは乗船して準備中であった。どこに座ったら良いのか聞いたところ、左舷のどこでも…ということであったので、真ん中辺りに座った。

私が乗船し、準備に取り掛かったところで船は出船した。船頭はアナウンスで、この日も初めはメバルを狙い、その後ガシラで最後に再びメバルを狙うとのことであった。すぐにメバルの準備を済ませて、ついでに探検丸の準備も済ませた。この日は初めから探検丸を見ながら釣りをすることにしていた。

東浦

船は、前回と同じく淡路の東浦を目指していた。この日も風も無く穏やかで、20分程で東浦沖に到着した。エンジンがスローになったところで、まずは仕掛けに餌のシロウオを刺した後、探検丸のスイッチを入れた。すると海底の画像が映し出され、磯や魚影を確認することが出来た。船は、魚影を確認した後、潮上に移動して「やってください」とのアナウンスで釣り開始となった。

ひと流し目は、潮の流れの読みが外れたのか、アタリも無く探検丸にも魚影は出なかった。2流し目は、暫くすると魚影が出て来たところでアタリがあり何か掛った。しかし、どうもメバルの引きでは無い、上がって来たのは30cmほどのマアジであった。この時点では、岸の景色を見ていると、潮はかなり緩いことが分かった。次の流しの前、探検丸に底から5mぐらいの魚影が映っていた。流し出して暫くすると、その魚影が映ったところで、クックックッ…ギューンと穂先が海中に突き刺さった。

これだけ高さのある魚影なので、追い食いさせてやろうと泳がしてみた。すると一匹では無い重さになったので、仕掛けを上げたところ上の方にメバル、一番下にカサゴが付いていた。この時点でイケスには3種類の魚が泳いでいた。その後は、魚影が出ても誰にも何も釣れない状況となった。

船頭は、このポイントを諦めて本命のポイントに移動した。そこには数隻の釣船が入っていた。探検丸を見ていると、流そうと思っている磯の付近に高さのある魚影が映っていた。船頭の合図に合わせて仕掛けを投入し、着底後2m上げて待っていると、すぐにキュイーンと穂先が入った。引きの強さからして良型のメバルであることがわかった。魚が掛った後、更に2mほどゆっくり巻き取る途中でもう一匹鈎に乗ったことがわかった。上げてみると、やはり良型のメバルがダブルで掛っていた。

良し、今日はたくさん釣るぞ!と思うも、先に入っていた釣船が、そのポイントの上に居座られたため、ポイントの上を流すことが出来ず、数を伸ばすことが出来なかった。船頭は、暫くして岩屋沖の別のポイントに移動した。しかし、思うような魚影は出ず、ポロリポリと釣れる状況であった。

メバルの時間も終了に近づいた頃、過去に良く釣れた実績のあるポイントに入った。このポイントに到着した頃は、探検丸に高い魚影は出なかったが、暫くするとメバルが釣れ出した。その後、一番良い映りの時は、4mぐらいの高さの魚影が出て、私はその時にメバルをダブルで釣ることが出来た。しかし、その後は急に魚影が消えて釣れなくなった。

これでメバルの潮が終わったということで、カサゴ釣りにチェンジとなった。この時点でメバルは10匹釣れていた。カサゴ狙いにチェンジして、何故か初めのうちはアタリが遠かった。1匹目を釣るまでにちょっと時間が掛った。餌に魚の切り身を使っていたのであるが、餌が悪いのかな?と思ったが、反対側のお客さんも釣れていなかったので餌の問題ではないことが分かった。

イケス

前日は、同じポイントでカサゴがまずまず釣れたのに今日は釣れない…とのアナウンスが出て、船は別のポイントに移動した。底の状況を確認しながら探っていると、やはり磯場に当たるとアタリが出た。それからは、結構コンスタントに釣れて、20匹程ゲット出来た。イケスは、カサゴで真っ赤になった。この日も、60mほどの深場では、良型のカサゴが釣れた。

カサゴを狙っていたポイントであるが、潮が動き出したので、再びメバルのタックルにチェンジするように指示が出た。すぐにタックルをチェンジして仕掛けを投入した。探検丸があると海底の状況が分かるので、水深がどのように変わっているのか把握出来て、棚合わせが確実に出来た。しかし、この日の潮は、段々と強くなるのではなく、極端に急に流れ出し、すぐにメバル釣りが出来ない状況になってしまった。

船は、最後のメバル狙いとなり垂水から須磨沖へ走った。魚探でポイントの映りを確認しながら移動していたのであるが、垂水、塩屋沖のポイントでは、良い魚影が出なかった。そして須磨沖のポイントで、高さのある魚影が出た。船頭の合図に合わせて仕掛けを投入、棚も魚影に合わせて持っていたのであるが何故か釣れない。探検丸には、明らかにメバルの魚影らしき映りが鮮明に出ていた。

何でこんなに映っているのに釣れないのか…探検丸を見れているから逆に悲しい。根気良く仕掛けの投入を繰り返していると、やっとのことで1匹ゲット出来た。しかも良型のメバルであった。おそらく映っているのはメバルだろうが、何かスイッチが入らなければ食わないと船頭が言っていた。その後、繰り返して流したが、何も釣れず13時頃に沖上がりとなった。

イケス

結果、メバル11匹、カサゴ22匹、マアジ1匹に終わった。朝のメバルの本命ポイントで、船頭の思い通りの流しが出来ていたら、もっとメバルの数が伸ばせただろうと思った。帰宅してすぐにメバルの刺身を造って食べた。明石海峡のメバルの身は、甘味があって本当に美味しかった。今年はイカナゴが非常に少ないということで、今後はどのようになるのか予想出来ない。

ネットで検索していると、須磨の純栄丸が午後便でメバルを釣っていた。一回行ってみるつもりである。