余りにも釣りに行かないとストレスが溜まって来た。そろそろ今年の船の初釣りに行くか…、さて何を釣りに行こうかな…と状況をネットで調べてみた。その結果、明石海峡周辺では、今の時期、メバルかカサゴぐらいかなと思っていたら、未だにタチウオに行っている船もあった。ここ数年、タチウオ釣りの人気が急上昇中で、年が明けても出船している船が多い。
←盛和丸、須磨駅から徒歩5分ぐらいで乗船出来る。
私は、今の時期のタチウオには行く気が無い。やはりメバルとカサゴ狙いだろう。ただ、メバルは日により当たりハズレの差があるので、釣れる確率が高くて美味しいカサゴをメインに狙う船に行きたい。乗合船の空状況を調べると、仙正丸はエンジンの入れ替えで休み、純栄丸はメバルのみの釣りのようであった。そして盛和丸を開くと、潮の小さい日はカサゴも狙っているようで、日曜に空があるようであったのですぐに予約した。予約の際にカサゴも狙うのか確認したところ、カサゴも狙うとの返事があった。
朝4時に起床、紅茶を飲みながら釣りビジョンを見て5:20頃に自宅を出発、JRで六甲道から須磨まで乗車した。この日も一番電車は、六甲道からは空席が無く、三宮から座ることが出来た。須磨駅から乗船場まで徒歩で向かった。須磨駅の南側の砂浜と道路は工事中で、特に砂浜は掘り返しているところが確認出来た。新聞で砂浜をもっと広くするような記事を読んだことがあったが、それを実施しているのかな?
←6:40に朝日が出た。夏至の頃は4時台であるが。
須磨駅から5分程で乗船場に到着した。この日の乗船者で電車は私一人で、到着した時には既に皆さん乗船して準備の最中であった。何処に座って良いのかわからなかったので、船首に持ち物を置いて船頭のところに行った。すると右舷トモに座って下さいとのことで、クーラーまで運んでくれた。私は、乗船客が多いと聞いていたので、どこか端っこに座りたかった。何となくトモの釣り座は、この日の最高の釣り座ではないかと予想出来た。
6時頃、私が準備を開始すると、すぐに船は出船した。船頭はアナウンスで、まずはメバルから狙うのでメバルの準備をするよう指示を出した。ただ、仕掛けについて、サビキでやるか餌でやるかの判断は釣り人に任せた。私は、両方の準備をして来ていたが、餌釣りを選択した。前日のネットの釣果情報を見た結果、シラサエビでの結果が良かったとの情報を優先したのだ。もし、サビキの方が良かったらすぐにチェンジするつもりであった。
船は、走る方角から淡路の東浦を目指していた。まずは、岩屋沖より南のポイントに到着して魚探の映りを確認しているようであったが、どうも映りが悪くうろうろした後、北の岩屋沖の方向に走った。ここで映りが出たのか仕掛け投入の指示が出て、皆さん一斉に仕掛けを投入した。
←この日の岩屋沖は、朝の時合に釣船やプレイジャーボートがたくさん集結していた。
ひと流し目…期待は十分であったが、誰にもメバルは釣れなかった。船頭は、すぐに別のポイントに移動した。魚探に良い映りが出たのか、「やってみて下さい」とのアナウンスが出て投入。暫くして隣のサビキで釣ってた方にアタリが来た。私にも来るだろうと穂先を見つめていると、クックックッ…ギューンと穂先が海面に刺さった。この引きは、どう考えてもメバルである。追い食いするかな…と泳がしたのが失敗で、途中でバレてしまった。
次の流しは、アタリが出たらすぐに上げて、何とかボーズからは脱出しようと思って望んだ。船頭のアナウンスに遅れることなく投入、オモリが着底したのでとりあえず2mほど底を切って待った。するとすぐにアタリが出たので巻き上げた。上がって来たのは20cm程のメバル、これでボーズは免れた。
そしてもう1匹追加した直後の流しで、追い食いしてきた。一匹掛ったので1m程リールを巻くと、穂先からぐんぐんと根本まで引き込むアタリが出た。追い食いさせるのに成功したのだ。竿が柔らかいので、竿尻を握って引きに耐えるだけである。暫くして引きが弱まったところで、巻き上げに入った。魚の重量感からして少なくても3匹は掛っていると思った。水面に近くに上がって来た時、4匹の魚影が見えた。慎重に取り込んだ結果、一匹も落とすことなく取り込めた。
次の流しも追い食いに期待したが、一匹掛った直後に下の鈎が根掛りしてしまい、一匹しか取り込むことが出来なかった。その後は、急に潮が速くなりメバルが釣れることは無かった。船は移動して別のポイントに移ったが、メバルが釣れる時合は終わったようであった。
この時点でメバル7匹であった。船頭は、暫くカサゴをメインに狙うが、メバルを狙いたければそのままの仕掛けで続行、カサゴを専門に狙いたければタックルを変えるように指示を出した。当然、私の本日の目的は、カサゴをたくさん釣って帰ることであったので、すぐにタックルをカサゴ狙いにチェンジした。
チェンジして一投目から、カサゴが食って来た。エサには、冷凍のイカナゴが配られたが、私は今の時期からして魚の切り身の方が良いと思い、自分で用意して来た。イカナゴの場合は、アタリがあって鈎掛りしなければ、鈎に餌は残っていない。しかし、切り身の場合は、釣れるまでエサが取られることが殆ど無い。
それからは、船がカサゴの居るポイントを流れると、確実に食って来た。特に60m以上の深場のポイントでは、25cm以上の良型のカサゴが連発して釣れた。釣れる時は入れ食いとなり、短時間で20匹以上釣ることが出来た。周りのお客さんも、カサゴはコンスタントに釣れて居て、皆さんのイケスは真っ赤に見えた。
11:30頃には、潮が段々と速くなりカサゴの時合も終わりとなった。その後は、最後のメバル狙いとなり須磨沖へ走った。カサゴのタックルはもう役目を果たしたので片付け、再びメバルのタックルにチェンジした。塩屋の前を過ぎた頃からエンジンがスローになった。船頭は、東方向にゆっくり走りながら魚探の映りを見ているようであった。
実はこの日、探検丸を持参していたので、カサゴ釣りの時からスイッチを入れて見ていた。盛和丸では、探検丸の色々な機能が使える親機を搭載している。鳴門で初めて使った時は、色々な機能が使えない親機だったので、使えなかった機能を色々と使ってみた。(私が使い方をわかっていなかったかもしれない)特に便利であったのが、やはり水深が分かることと、魚影の映りのある所の底の地形がわかることだ。
最後のメバル狙いの時は、魚の大きさが表示されるのを初めて見た。こんな時代になるとは…ちょっと予想が出来なかった。15や25などセンチ単位で魚の大きさが表示された。この最後のポイントで2匹、しかも私だけがメバルをゲットすることが出来た。
このポイントで釣れたメバルは、理由は分からないが淡路の前で釣れたメバルより、はるかに肥えていた。このポイントに来てからは、潮が緩くメバルの活性が低かったように思えた。何回も流したが誰にもメバルは釣れず、少し早めの12:30頃に沖上がりとなった。
私の釣果は、メバル9匹とカサゴ28匹であった。メバルもカサゴも良型がかなり混じった。今年は、この2,3年前と比べるとメバルが復活してきたように思える。他の釣船もメバルをたくさん釣っている船があり、神戸空港沖周辺の夜釣りで好釣果が出ていた。今後は、エサがシラウオになり、その後は活けイカナゴに変わってゆくだろう。(今年もイカナゴの漁獲高はかなり少ないようである)
←これがメバルの「そのまんま焼き(自称)」である。釣って帰ったメバルを、何も調理せずにそのまま焼いて食べる。焼けてくると皮とウロコが焦げて無くなり、身が表面に現れる。焼けたら良質の醤油をドバッとかけていただくと最高の焼き物となる。ハラワタがそのままなので、この食べ方をする時は、鮮度の良いうちに限られる。時間が経ったメバルだと、おそらく臭くて食べれないと思われる。
カサゴの煮付けも最高であった。今のメバルは、まだ身に味が足りないため、カサゴと比べるともう一つと思える。メバルが本当に美味しくなるのは4月下旬からである。今回釣ったカサゴが美味しかったので、次の小潮周りの日に、もう一回釣行してみようと思っている。