今年度、一泊の広島遠征2回目…のはずであったが、低気圧の通過のため、一日目は中止となってしまった。そのため日帰りの釣行となった。この日のために5ヶ月前に予約していたホテルもキャンセルした。11月に日帰りでの釣行をしたかったのであるが、メンバーのスケジュールと出船魚種が上手く噛みあわず、行くことは無かった。
今年の明石海峡の状況を見ていると、大潮回りのタチウオが不調のため、ウマヅラ狙いに変更している船が目立って見受けられる。但し釣果を見ると小型中心で、そんなに数も上がっていないようであった。広島も今年は例年に比べてあまり良くは無いと船頭は言っていた。昨年は、年末に釣行して良い結果が出たので、今年も…と期待十分での釣行となった。
今回は、出船時刻が7時ということで、私の家を1:30に出発という計画になった。1:25頃に毛糸先生から「もうすぐ到着する」との電話があり、荷物をマンションの1階まで運んだ。すぐに車が到着して荷物を積込み出発、須磨のM氏の家まで国道を走り2時に到着し、荷物を積んで一路広島を目指した。須磨から阪神高速に入り、姫路バイパスの姫路西を経由して山陽道に入った。道中は停滞も無く、1回途中休憩して5:30頃に乗船場近くのコンビニに到着した。食糧を買った後、次に広島の中央市場手前の氷屋に氷を買いに行った。美咲丸は氷が用意されて無いので、持参しなくてはならない。ここで4人なので2袋買った。(1袋550円、2人で1袋ぐらいが適量)
5:45頃に駐車場に到着、予定より早く到着したためか駐車している車の数が少なかった。桟橋近くの空いたスペースに駐車して、荷物を桟橋近くの岸壁に運んだ。美咲丸が迎いに来るまで1時間ぐらいあるが、岸壁で雑談して時間を潰した。6:45頃に桟橋に移動し、美咲丸が迎えに来てくれるのを待った。その間に、2隻の釣船が出港して行った。桟橋に着くとすぐに美咲丸が桟橋に接岸し乗船が始まった。我々4名は、右舷のミヨシから座るように指示された。この船では、船頭が座る場所を決めており、指示された釣り座に座るルールとなっている。ミヨシから、私、毛糸先生、F氏、M氏の順番で座った。
6:50に出船、ポイントまでは1時間は走るので、道中に鈎に刺すエビを切って準備する。沢山釣れることがかなりの確率で予想される時は、前以て沢山切って用意した方が良いが、わからない時は、一袋(100グラム)だけ切って、後は釣りながら補充した方が、無駄な使い方にならない。この日も1袋しか準備しなかった。そしてその後は仮眠してポイントに到着するのを待った。
この日の初めのポイントは、周防大島東端よりも東で、思っていたよりも早く到着した。エンジンがスローになったところで皆さんキャビンから出て、タックルの準備に掛った。私は、セッティングをすぐに済ませて鈎にエサを刺して投入の合図を待った。この日は風も無く、穏やかであった。ひと流し目、指示棚でアタリを待っていると、結構大きなアタリが出て、合わせると鈎に乗った。コンコンと顔を振って上がって来たのは、「広島サイズ(30cmクラス)」のウマヅラであった。これでボーズは逃れられたとホットした。ただ、釣れたのは、私ともう一人ぐらいであった。その後、釣れたり釣れなかったりとムラがあった。
時間が経過するにつれて、潮の流れが速くなって来た。私は潮先で無いと思うのであるが、棚が上手く合っているのか連続ヒットが続き、この一箇所目のポイントで7匹ゲットすることが出来た。食い気が落ちて来たので、船は2箇所目のポイントに移動した。このポイントも、初めて来たポイントであった。しかし、このポイントもポロポロと釣れたが、盛り上がりの無いままに移動となった。この時点で、私10匹、M氏7匹であった。
次に移動したのは、私が一番好きな「緑灯台前」と呼んでいるポイントであった。過去に幾度と良い思いをしているポイントである。ただ、このポイントは、良く攻められるのか結構スレている魚が多く、かなり注意深く穂先を見ていなければ、知らぬ間にエサを取られてしまう。私もわからない間にエサを取られたので、それ以降、より注意深くアタリを取るようにした。その結果、水圧か波による曲りか、それともアタリか判別しにくいが、見極めてアタリと思ったら合わせてみた。するとやはりアタリと思って合わせてみると、結構な確率で鈎に掛って来た。このポイントで6匹追加することが出来た。
この日は相対的に食いが悪く、この時点で2桁釣っている人は、周りを見ても私だけのように思えた。次に移動したのは、ここも初めてノポイントで、かなり四国に近い島の前であった。島に近づくと、そのポイントで釣っていた船が、移動して行くのが見えた。このポイントも殆どエサを取られることも無かったが、たまたまかアタリが出て、2匹ゲットすることが出来た。
←潜水艦を見ることがあったが、鉄道の車両を運ぶところを見たのは初めてであった。
毛糸先生は不調で、まだ一桁…。良くなる気配は全くなかった。自分自身のこの日の目標は30匹、到底達成出来る見込みも無くなって来た。時計を見ると、12時を回っていた。少なくとも20匹は釣りたいと、めちゃめちゃ気合を入れて穂先を見るようになって来た。すると、やはりアタリが少ないながらも、アタリがわかったら掛けることが出来て釣れた。20匹を達成した時は、この日の状況なら自分で優秀と思えた。
そして船はこの日の最後のポイントに移動した。朝イチ入ったポイントの近くであった。初めのうちは、何度と流すも何の反応も出なかった。しかし、暫くすると、撒き餌を撒いているいる人の効果か、ポロリポロリと釣れ出した。しかし、本当に渋い状況が続き、バタバタとたくさんの方に釣れることは無かった。14時頃「次の流しで終わりにします…」というアナウンスが出た。私はその最後の流しで1匹追加出来て、この日の釣りを終わることが出来た。
この日の結果は、私23匹、M氏17匹、毛糸先生10匹、F氏8匹であった。しかし、釣ったウマヅラの殆どが30cm以上あり、体積はかなりあった。大型のキモは一匹で掌一杯あった。帰りの車中は、今日のアタリの取り方で話が続いた。どうすればアタリがわかるか、何時合わせるか、などなど私は答えれる範囲で答えたが、経験を積んでその答えの意味が分かるまで時間が掛る。
←釣果全てではないが、そんなに数が釣れなくても、この型が揃えば食べる量は十分にある。
帰宅して、煮付けと刺身を食べた。キモはデカイし、身もプリプリで本当に美味しいと思った。小さいウマヅラでは、これだけの充実感は出ないだろう。明石周辺の釣船2回分の費用で、数も期待出来て、ほぼ確実に大型のウマヅラをゲットすることが出来る広島釣行は、本当にやめられなくなった。来年も、早くから計画を立てて釣行しようということになった。
今年も残すところ一週間となった。今年の釣り納めは、鳴門の真鯛釣りである。何とかして、40cm以上の真鯛をゲットしたいと思っている。現在の状況を見ていると、例年よりは少ないようである。しかし、今年最後だ頑張ろう。