2016年11月12日 仙正丸のタチウオ

朝日

私の過去の釣行を確認したところ、タチウオ釣りには昨年の夏に行っていたが、殆ど釣れずに終わっている。その前はというと、3年前になる。この釣り、私はあまり好きではない。理由は、かなり体力を消耗するし、美味しい魚なのだが、脂の乗りが良いので、連続して食卓に出ると家族に嫌がられるからである。嫁さんから「タチウオは年に1回にしておいてよ…」と言われている。

情報をチェックしていると、11月5日ぐらいから急に釣果が良くなっていた。産卵も終わり、そろそろ美味しくなってきていることを期待し、12日に行くことにした。丁度、仙正丸のホームページを見ていると、4人キャンセルが出たと書いてあったので、すぐに電話すると予約出来た。この仙正丸は人気が高く、2週間前ぐらいに予約しなければ予約出来ないほどの人気がある。

タチウオ釣りのポイントは、大きく分けて神戸沖と洲本沖である。季節の前半は神戸沖、後半は洲本沖を狙うことが多くなる。神戸沖のポイントへは、須磨の釣船がポイントまで一番近い。スピードの出る船であれば、20分程でポイントに到着する。同じ時刻に出船して帰港するのであれば、須磨周辺の釣船が釣る時間が長く有利となる。(時間が長ければ釣れる訳でも無いが、同じ条件なら有利)

朝、JRの一番電車で出発、20分ほどで須磨駅に到着した。現在、車の方の集合時間が遅いため、駅まで迎えには来てもらえない。そのため徒歩で乗船場まで歩いて行った。この日も満船のため、沢山の人が居た。抽選の結果、私は何と「2番」を引いた。団体さんが居たので左舷後方以外の席となる。1番の方が右舷トモに座ったので、左舷ミヨシに座った。ミヨトと言っても正確には2番目である。屋根の無い船首が一番前ということになる。

船団

皆さん準備も整い6:30出船、船はポイントを目指して走る。この日は風も無く凪で、滑るように船は走った。南に暫く走ると、既に出来ているタチウオ船団が見えて来た。また、だいたい6:30頃に明石海峡を通過するサンフラワーも見えていた。ポイントに到着し、暫くして「やって下さい」とのアナウンスでタチウオ釣りが始まった。

一投目、底から10mぐらい上げた所でアタリがあった。ほぼ3年振りのタチウオ釣りのため、ウマヅラ釣りの反応が出てしまい、合わせてはいけないのに、ついついアタリに反応してしまった。そのため、餌だけ取られる状況が続いてしまった。その後、異常事態が発生…、やっとのことで1匹目を掛けての巻き上げ途中、電動リールが急に停止した。カウンタも無表示となった。とりあえず手巻きで魚は取り込んだ。70cmぐらいの小型であった。

バッテリーからリールまでのケーブルは繋がっていた。ケーブルのどこかで断線してしまったのかと思い、サブの竿とリールにチェンジした。そしてバッテリーに接続するも、電動リールの表示が出ない。バッテリーの残量チェックすると何と「空」表示となる。2日前にフル充電したので、あり得ない状況となった。仕方無く、船の電源に接続して釣り続行した。

しかし、どう考えてもバッテリーが「空」になっていることが信じられなかった。そして再度残量チェックすると、4段階の3まで残っている表示をした。そのため、竿とリールを元の物に戻して釣りを再開したところ、今度は巻き上げ途中で、PEラインが高切れ…結構水面に近い所から約50m切れてしまった。サワラの口に当たったのかな?不運な日はトラブルが続く。そこでへこたれてはいけない、マイペースに戻すことを心掛けた。

しかし、この朝の食いの良い時間に、かなりロスをしてしまったことは事実であった。状況復帰したものの、既にその時は食いが落ちてしまっていた。8:30頃の状況は、まだ4匹で型の良いタチウオはゼロであった。隣の方にはメーター超えが釣れて羨ましかった。この日に釣れているタチウオは、相対的に小型が多かった。型の良いタチウオは、全体的に見ても10匹に1匹ぐらいの割合ぐらいと思った。

天気は良くて風も無い絶好の釣り日和…、しかし、食いが渋い状況であった。食いが悪くても一生懸命続けていると、海底近くでテンヤが止まったので、巻き上げを開始するとゴンという衝撃が竿先に伝わって来た。そして巻き上げを続けると穂先が突っ込んだので大合わせするとタチウオが掛った。かなりの締め込みで竿を立てれない。暫く辛抱して竿を立てて巻き上げに入った。途中何度も凄い締め込みがあったが、何とかしのいで水面まで引き寄せた。最後は自分で糸を手繰って船に引き入れた。メーター級の大型であった。

それからは、釣れても70~80cm程のタチウオであったが、帰る間際の13:00頃にもう一匹メーター級をゲットすることが出来た。食いが悪かったので、13:30ぐらいまで釣らせてくれた。納竿寸前に食いが良くなって来たが、タイムアップとなった。結果、タチウオ15匹であった。その内メーター級は2匹であった。潮の小さい時は入れ食いで釣れていたが、やはり潮が大きくなると、釣果は落ちているようであった。

釣果

須磨から自宅まではすぐである。帰宅して帰る間際に釣れたタチウオを刺身にして食べた。鮮度抜群なのでコリコリして美味しかった。夕食は別のおかずがあったので、塩焼きは明日に食べることにした。持って帰る量としては、今日ぐらいが良いのかもしれないが、本音としてもっと釣りたかった。久々で失敗が多かったと反省している。

たまにしか行かない釣りであるが、このところタックルが変わった。殆どの人が2mまでのタチウオテンヤ専用竿を使っておられた。シャープで小さいアタリの時でも合わせると掛る確率が上がっているみたいである。しかし、今までの釣り方でも釣れることは釣れるので、新たに竿を買ってまで必死になってやる気がしない。何より食いアタリを上手く出して掛ける確率を上げるように頑張ろう。

来週からは、鳴門の鯛釣りをスタートさせる。初めはエビ餌のテンヤかカブラで狙い、後半はビニールのサビキで狙う。これからの鳴門の鯛は脂が乗って美味しい。頑張って数を上げるように頑張るつもりである。