9月の後半からは、ほぼ毎週釣りに出掛けている。秋は美味しく、釣って面白いターゲットが沢山ある。一番好きなのはウマヅラであるが、その次はアオリイカである。アオリイカの魅力は、イカの仲間で一番美味しいことと、冷凍すると長期間保存出来ることである。2,3ヶ月経っても、解凍して刺身で食べることが出来る。私は、真空パックにして、-60度の冷凍庫で保存しているので、半年以上の間、刺身で食べることが出来る。
←駐車場横の赤灯台、歴史を感じる。
昨年はさっぱりであったが、今年は好調が続いており、須磨から明石周辺の乗合船の殆どがアオリイカ釣りに出船している。テレビの釣り番組でもたくさん取り上げられており人気が高い。メジャーな釣船では、土日は満船になっていることが多く、行く気があるなら1週間以上前から予約しなければ乗船出来ない。この日もほぼ満船の状態であった。
電話で予約の際、「13時に集合ですので遅れないようにお願いします」ということであった。このアオリイカ釣りは、潮先が絶対に有利である。その日の潮の方向と風向を読んで、座る場所を決める。釣船にはそれぞれ乗船順というルールがある。純栄丸の場合は早い者順なので、思い通りの釣り座に座りたければ、かなり早くから乗船場に行く必要がある。私は、11:30頃に到着するように行ったところ9番目であった。
この日は、前日の天気予報から北寄りの風がかなり強いことが予想された。午前の船が帰って来て船頭さんが「今日は風が強いので何時まで釣りが出来るかわからない、早帰りもあるかも…」との発言があった。家を出る時から北風がかなり強く吹いていた。ただ北風なので、そんなに沖に出なければ、釣りは出来ると思っていた。そして乗船が始まった。私は9番目で、空いて居たのは左舷のトモから2番目の席であった。そして皆さん揃った13時前に出船した。
純栄丸のホームページを見ると、このところ深場を攻めるため、40号のオモリまで用意するようにと書かれていた。そのため、この日のタックルは40号が背負える竿と、通常の25号を使う竿と2本用意して行った。
←40号が使える昔のリーディング・アオリ
出船して、まず攻めたのは垂水沖であった。他の乗合船が2隻居た。一投目、オモリが着底後、棚を取り直しを繰り返す。潮がかなり速いことが分かった。その棚取り2回目、穂先がスーと重みを感じた。すぐに合わせるとズシンと重みを感じた後、クイックイッとアオリイカの独特の引きが伝わって来た。中乗りさんが飛んできて掬ってくれたのは、良型のアオリイカであった。釣り開始3分ぐらいで、船全体で1匹目のアオリイカをゲットすることが出来た。
そしてそして次の流し、着底後に棚を取るとイカの引きが伝わって来た。すぐに合わせると乗った。今度のイカはそんなに引かなかった。上がってきたのは20cm程の大きさであった。釣り開始10分ほどの間に2杯のアオリイカをゲットすることが出来たので、前日の釣果から2桁は釣れると思ったのであるが、それは夢となってしまうのであった。
次に移動したポイントは、この日一番期待の場所であった。ここが深場のポイントで、深場用のタックルにチェンジした。船頭の話によると、昨日はこのポイントで良く釣れたと言っていたが、この日は、ポロリポロリという状態であった。このアオリイカ釣り、キモはやっぱりエギにある。周りを観察していると、ポイント毎に釣れる人が決まっているような状況が続いていた。スタート直後は私の鉄板エギが良かったようであるが、それ以降のポイントは、どうもグリーン系のエギに良く乗っていた。
今年は、各釣船の釣果の情報を見ていると、釣れているエギについて、グリーン系が多いと感じていた。今までは釣れそうに無かったので買う気も無かったが、良く釣れているのは事実てある。2杯釣ってから沖上がりまでの6時間30分の間、釣れたのはスミイカ2杯であった。垂水沖と須磨沖のポイントを何度も行ったり来たりと移動してみたものの、盛り上がりは無かった。周りの方も、かなりの低調が続いていた。そして19時頃に最後の流しとのアナウンスがあった流しで何人か釣れてしまった。
釣れたので釣りは続行となった。その次の流しで、私は何とか3杯目をケットすることが出来た。エギは、釣れるとは思わなかったグリーン系であった。もっと早くから使ったら良かったと思った。3流しほどした後、19:30頃に本当の沖上がりとなった。北風が強く本当に寒い日であった。
この日の釣果は、アオリイカ3杯、ハリイカ2杯であった。相対的にこの日のアオリイカの型は良かった。しかし、5杯は釣りたかったというのが本音である。今年は好調であったが、出船する釣船が多く、釣り切っているように思える。今後はそんなに沢山釣れるようなことは無いと思った。3回のアオリイカ釣りで、結構冷凍出来たので、今年の私のアオリイカ釣りは今回で終了とした。
←3杯でもボリュームがあった
今後は、ウマヅラとタチウオ、そして鳴門の真鯛を狙って行く。鳴門の真鯛は餌を付けるカブラか、ビニールのサビキ釣りである。鳴門の12月の鯛は脂が乗っていて本当に美味しい。釣り方も簡単なのでお薦めの釣りである。