2016年10月9日 友香丸のウマヅラ

友香丸

遠征二日目、皆さん4:30にフロントに集合していざ出発。夜の間に降っていた雨も上がっていた。ただ、晴れてくるので風が出てくるという恐怖はあった。呉市を出発して高速を走ったので、仁保にはすぐに到着した。まず、その日の食糧を買うため、乗船場近くのいつも立ち寄るコンビニに行った。食糧の購入と隣の釣具店に入り掘り出し物が無いかチェックした。毛糸先生は、夏のマアジ用ドンブリカゴをこの日も購入されていた。何故かドンブリカゴは確かに安い。

←友香丸である。船はそんなに大きくないがスピードは速い。

5:30頃に乗船場に到着した。他のお客はまだ来ていなかった。船頭さんから希望する釣り座聞いて頂けたので、左舷に並びたいと告げると、その通りに座らせてもらえた。ミヨシから昨日と同じく、私、毛糸先生、M氏、F氏の順番に座った。5:40頃に全員揃いすぐに出船…船のスピードも速い…ポイントに早く到着することが期待出来た。そして、1時間程で友香丸が良く行く別荘がたくさんある海岸の沖辺りのポイントで釣り開始となった。

一箇所目の釣果

この日は、朝イチのポイントで結構アタリが出た。しかも、魚の棚が20mぐらいと浅く、取り込みにも時間が掛らないため、手返しの速い釣りが出来た。その結果、1時間も経っていなかったが、ポイントを移動するまでに8匹釣ることが出来た。昨日はこの数を釣るのに何時間掛ったことか、今日はひょっとすると30匹以上釣れるのでは…と期待が膨らんだ。そして、次のポイントでうまづら祭りとなった。

2箇所目のポイントは、そんなに遠くでは無かった。岬の前のポイントで、ここも指示される棚は浅かった。初めはウリボーと言っても20cm弱のイサギや小アジ等の外道に悩まされたが、うまづらの活気が出てくると、外道も散ってしまうようであった。

そして祭りが始まった。投入→棚取り→アタリ→掛け合わせ→取り込み…この作業を繰り返すだけとなった。食いの立っている時は、穂先を少し海中に沈めるぐらいから元の位置に戻す間にアタリが出る。食いが良ければ、ここで合わせると殆ど鈎掛りする。このポイントでは潮が緩くなると、2回、3回仕掛けを下せる時もあった。

唇掛り

逆に食いが良くて潮が緩くなると、本当に上手くエサを取る。こんな食いの良い時に穂先を止めてアタリを待っていると、投入して棚を取った後、一瞬で全エサ取られる状況となる。そんな時は、ゆっくりと誘い上げたりして、穂先と鈎とが一直線になるようにして異変を察知出来るようにすると、アタリがわかり釣果を伸ばすことが出来る。また、段々と食いが悪くなると、唇に良く掛るようになる。巻き上げ途中にちょっとテンションが掛った瞬間「プチッ」という感触が手元に伝わり穂先が跳ね上がる…痛恨の極みという感じがする。

←唇の皮一枚に掛りゲット出来た1匹。慎重にあしらい、玉網で掬わなければ、この掛りの魚は取れない。玉網に収まったうまづらの口元を見て、唇に掛っていたらニンヤリとしてしまう。

盛り上がりが収まって来ても、ポロポロと釣れ続け、この2つのポイントで結構長い間釣ることが出来た。2箇所目のポイントから移動した時点で、計25匹ほどのうまづらをゲットしていた。本日は、M氏とF氏の調子はイマイチということであった。

鯛

その後、攻めたポイントは、うまづらの反応は鈍く、ポロポロと釣れるぐらいで盛り上がりは無かった。そして12時を回り最後のポイントに移動した。島と島の間で、この時は北東の風が強く釣り難い状況であった。どうも良い映りがあるようで、ポロポロとしか釣れていなかったが、沖上がりまでこのポイントで粘った。そして、昨日のお詫びかのように、私に真鯛がヒットした。うまづらの小さいアタリが出て掛らなかったので仕掛けを馴染ませた後、モタレたようなアタリが出たので合わせた。

すると穂先は途中で止まり竿全体が曲がった。何?と思った瞬間、魚が突っ込んだ。すぐにリールをフリーにして、スプールをコントロールして糸を出した。10mぐらい走ったところで一旦止まったが、竿を立ててあやしにかかったところでまたまた5mほど走られた。しかし、やがて竿でポンピングすると寄ってき出した。それでも途中で何回か走られた。糸を張ると顔を振るし、過去の経験で同じようなアタリで真鯛を釣ったので、真鯛であることは察知出来ていた。しかも結構な重量感があったので、60cmぐらいあることが予想された。

釣果

暫くして魚が水面下に見えて来た。やはり真鯛であった。デカイ…思っていたように60cmほどに見えた。帰宅して測ったところ58cmあった。その後、少し風が緩くなったので13:30まで釣らせてくれて、沖上がりとなった。結果、私37匹と真鯛、毛糸先生33匹、F氏18匹、M氏14匹となった。

一日目がボロボロだったので、本当に本日は釣れてホッとした。毛糸先生も同じ気持ちであった。F氏は今まで大型のうまづらを沢山釣ったことが無かったらしく、非常に喜んでおられた。12月23,24日も同じメンバーで釣行を予定している。しかし、それまで2ヶ月もあるので、調整して日帰りの釣行にも行こうということになった。

今年の広島のうまづらは、今の所は思っていたより調子が悪い。理由については、美咲丸の船長がいっていたように水温が高いからだと思う。水温が高い状況は広島に限ったことだけではなく、全国的に同じことが言えるのではなかろうか。水温が高くて良く釣れるものもあるだろうが、悲しいかなうまづらには良く無いようだ。