2016年9月10日 岩屋港の小アジ

ジェノバライン

今年の夏は、本当に暑い日が続いた。家に居る時で、喉が渇くとついつい酎ハイ(キリンの本搾り・グレープフルーツ)を飲んでしまうのであるが、今年の消費量は過去最高であった。そして9月に入って、ようやく猛暑から脱出出来た。気温が30度以上の日でも、平年並みの気温であれば、何故か涼しく感じれてしまうのであった。

←昨年から就航したジェノバラインの新しい客船。後方に単車も乗せることが出来る船だ。また乗船する桟橋も東側になっていた。

今年も恒例「嫁さんと一緒に釣りに行く」という行事を実施したかったのであるが、都合が合わず一人で淡路島の岩屋港に小アジ釣りに行くことにした。情報を検索していると、アジュール舞子周辺でも良く釣れているという情報があったが、どうもフイッシングマックスの情報は、見回りに行った時の情報であり、一日を通しての情報で無いので、何が何時頃釣れているという情報があてにならない。そのためハズレの無い岩屋港を選んだ。

釣り場

←新しい客船の室内です。こんなに綺麗とは思いませんでした。中学の頃に乗った昔の播但汽船を思い出すと、時代を感じました。(同じ思いを持たれる方は古い人間です…)

今までの経験で、岩屋港の小アジは夕方に食いが立つことがわかっていた。そのため、そんなに早く釣り場に行く必要は無いが、釣り座を確保する意味で、ある程度早く行っておく方が良い。この日は、明石港14:20発の便に乗るため、自宅を13:20に出発した。JRで六甲道から乗車して、三宮で新快速に乗り換え明石駅に13:52頃に到着した。まずはエサのアミエビを購入するため、えさセンターに向かった。そしてアミエビのブロック2個と氷を購入した。

この日は小潮だったので、魚の棚の松庄にウマヅラ用のエサの川津エビが売られていたら買って帰りたかった。行ってみると、やはりこの日は売られていたが1000円で600グラム…、ちょっと高かったので1000円分だけ買った。この日は、カワハギの落し込みを実験するためにも川津エビが必要であった。

エビを買った後、ジェノバラインの乗り場に向かった。入口の自動ドアが開いたので切符を買うため入ろうとした時、逆に河合釣船の夫婦が出てきてバッタリ出会った。向うもビックリしていたが、私もジェノバの中から出て来たのでビックリした。現在、船を係留している場所が変わっているので、このルートで出て来たのだと思った。何処に行くん?と聞かれたので、岩屋港に小アジ釣りに行くねん…と答えた。そして、船は予定通り14:20に明石港を出港し、約13分の船旅で岩屋港に到着した。

釣り場

到着して釣り場を見ると、釣り人は少なく意外と空いていたので、広く空いて居た所に座ることにした。昨年釣った場所と同じ場所であった。皆さん遊動ウキを付けて少し投げてのサビキ釣りをされていた。周りを見ていると、まだ小アジが釣れていなかったので、小アジ釣りのタックルを準備した後、まずは落し込みでカワハギを狙ってみることにした。

タックルは、竿:チヌの落し込み4.2m、リール:落し込み用、道糸1.5号(1m毎の目盛り付)、胴突き2本鈎で、枝5cm、鈎はがまかつのカワハギ王2号、オモリは3号を使った。仕掛けをセットし、エサは魚の棚で買った川津エビの小型の胴の部分を切って使った。

名人2

一投目、オモリが底に着くと何やらアタリがあったので合わせると魚が掛った。上がって来たのは磯ベラであった。すぐにエサを付けて再度投入…、それからは入れればアタリは出るものの、鈎に掛ってくれない。しかし、根気よく合わせるタイミングを変えたりして続けていると、やっとのことで鈎掛りした。上がって来たのは縞目も鮮やかなサンバソウであった。

そして、投入を繰り返すと今度は何とウマヅラの子供が釣れた。今年生まれたウマヅラのようで、11月頃に20cmぐらいまで育つのか疑問を感じる大きさであった。余りにも小さいので海に帰ってもらった。その後も3連続でウマヅラが釣れた。この場所の底には、ウマヅラが一杯居ることが推測出来た。

サイクリング客

何より投入してオモリが底に着き、2秒ほどでエサが取られるか魚が釣れるかという状況が続いた。しかし、それでも何もアタリの無い状況より楽しいものであった。釣れるか釣れないか、釣り人の腕次第…という状況だった。

その後も根気良く釣り続けていると、何故か釣れる時はサンバソウが連続で釣れた。結局30分ほど遊んで、サンバソウ4匹、キュウセンベラ1匹釣って落し込みは終わりにした。アミエビも融けてきて使える状態になっていた。

小アジのタックルは、竿:磯竿1.5号5.3m、リール:小型両軸リール、道糸:PE1号、鈎5号のサビキ仕掛けで、カゴは15号を使用した。一投目から投入すると魚がカゴのアミエビに寄ってくるところが見えた。少し深くまで下して撒き餌を撒くと、釣れる釣れる…オセンのオンパレードであった。今年はウリボーではなく、オセンが沸いているようである。通常は、底に近い棚でマアジが釣れることが多いが、この岩屋港では、水深が浅いためそうでも無いようである。

しかし、サビキも根気よく続けていると、やがてポロリポロリではあるが、小アジ(マアジ)が釣れ出した。アミカゴを振って仕掛けを静止させると、ガクガクガクと大きく穂先を揺らすのはマアジで、ブルブルブル…と振わすのはイワシであった。この釣場では、アミカゴを水面からドボンと落とすと、水面近くにマアジやイワシがカゴから出たアミエビに群がり、釣れる時は即鈎掛りした。

この日の小アジの型は、小型からまずまずの型まで色々であった。昨年は型が良過ぎたのでちょっと寂しい気がした。時間が経ち夕方に近づいてくると、予想通り小アジの食いが良くなって来た。ダブルの確率も高くなり、仕掛けを投入すればハズレの無い状況となった。

サイクリング客

私は、バッカンに海水を張って、釣れた小アジを活かしておき、ある程度の数が貯まれば絞めて、氷水を作ったバケツで冷やした。そして魚が冷えた頃にクーラーに入れるを繰り返した。小アジでも絞めるか締めないかで、食べる時の味が変わる。事実を知りたければ、一度試して頂きたい。

17:30頃、結構釣れていたので、あと10匹釣ったら終わりにして、18:00の船で帰ることにした。投入すると確実にマアジが釣れて、10匹の課題は5分も掛らずに終わった。魚を絞めて処置した後、タックルを片付けて釣り座周辺の掃除を実施した。帰宅して数を数えた所、小アジ100匹、サンバソウ4匹、キュウセンベラ1匹という釣果であった。

道具を片付けてトイレで手を洗った後、帰りの船の乗船の列に並んだ。帰りの船も新しい客船であった。帰りの船もサイクリング帰りのお客がたくさん居られた。改札が始まり乗船した後、予定通り18:00に出港して18:13頃に明石港に到着した。そしてJR明石駅まで歩いて19時頃に自宅に帰宅出来た。

南蛮漬け

翌日、朝から料理して南蛮漬けを作った。そのレシピを紹介したい。

★南蛮酢(約小アジ30匹分):米酢…200cc、だし汁…200cc、薄口醤油…45cc、みりん…30cc、砂糖…大さじ2を鍋に入れてひと煮たちさせた後、冷ます。だし汁は、必要量プラス100cc程の水を鍋に入れ、沸騰したら一旦火を止めて鰹節を投入し、その後2分ほど煮立てた後、まずザルで粗い鰹節のカスを取る。その後、しばらく置いて上澄みのだし汁のみを取る。(細かい鰹節のカスを避ける)

小アジはゼイゴと腹ワタ、頭も残す場合はエラも取る。鍋に油を入れて180度ぐらいの温度を保つように火加減して、私は6分間素揚げにしている。南蛮酢に漬け込み、温度が下がったら冷蔵庫で冷やす。2日後ぐらいから美味しく頂けます。

素揚げ

情報によると、今年は、アオリイカが絶好調のようである。今後台風が来ても、個体がそこそこの大きさに育っているので、死ぬことはないと思う。今年は楽しめそうだ。22日は今年初めてのウマヅラ狙いである。こんな暖かい時期に行くのは初めてである。広島の方の話によると、ウマヅラの身は、秋より夏の方が美味しいと言っていた。そのことも検証してみたい。

10,11,12月と美味しい獲物が狙える季節だ。この時期に釣れる魚のうち、いくつかは1~5月に移動してくれないものか…、一年を通してある季節に集中は避けて欲しい気がする。12月の鳴門の鯛釣りの予約もそろそろ相談して入れよう。