2016年8月13日 仙正丸のキスマッチ予選

須磨駅前

盆休み…暑い・暇・良いターゲットが無い。しかし、余りにも暇過ぎるので、何か釣りに行こう。美味しく無くても好調なタチウオに行こうかと、12日の予約を9日に仙正丸にしたところ「満席」であった。他の船に予約したら空いて居たかも知れないが、タチウオ釣りでポイントに一番近く、サービスの良さから行くなら仙正丸へと思ってしまう。釣果情報を見ていたら「土曜日のキスマッチは空席有」との記載が…。キス専門の釣りは5年ぐらいしていない。元々ベラ釣りは好きで、専門に狙うことはあったが、久々にどんなものか行ってみることにした。

←須磨の海水浴場は大盛況!

キスはどんな仕掛けが良いのかな?まずは、関東の仕掛けの本を見てみた。すると関東の2本鈎の仕掛けばかり…。私のベラ釣りの仕掛けは、天秤の下に5本鈎の仕掛けがメインである。最大7本鈎で釣ったこともある。しかし、キスマッチの規定を見ると3本鈎までであった。3本鈎の仕掛けでベストの仕様は何か…、自分なりに模索してこの寸法というものを決めて作ってみた。結果は釣りが終わった時に出る。

帰港

13:40に乗船場に来て下さいとのことであったので、10分ぐらい早く着くように電車に乗り須磨に向かった。須磨駅の改札を出て南側ベランダから海を見ると、丁度仙正丸がタチウオ釣りから帰港してきたところであった。お盆なので海岸には、家族連れや若いカップルが集結していた。階段を下りて乗船場に向かう途中、ビキニの綺麗なお姉さんとすれ違う度に「釣りに行くよりも、冷房の効いたところで一緒に飲みたい…」と思うのであった。

このところ須磨の海岸も綺麗に整備され、道路が出来て乗船場まで砂場を通らずに行けるようになっている。駅から徒歩5,6分で乗船場に到着した。タチウオ釣りに行っていたお客さんが降りてきてトラックに荷物を積んでいた。皆さん良い表情だったので、良く釣れたことが推測出来た。

シャワー

←海岸には、無料のシャワーがあった(神戸市が設置)釣りの帰りに手足を洗えた。

荷物を積んだ軽トラが駐車場に向かって行ってから、出船予定時刻の寸前まで軽トラは戻ってこなかった。そして13:50頃に戻って来て乗船順の抽選となった。私は「5番」を引いた。そして1番の方から乗船が始まった。この日の午後は上り潮で風向は南西の予報であったので、西向きに流れることを予想して、右舷ミヨシに座りたかった。私より前の方は、右舷ミヨシに座らなかったので、希望通りの釣り座に座ることが出来た。

乗船料(6000円)を支払った後、タックルの準備をした。といっても竿にリールをセットして道糸もセッティングしてきているので、竿掛けを船べりに装着して、天秤と仕掛けをサルカンでセットするだけである。あらかじめ釣り座には、エサの青イソメが置かれていたので、パックを開けてエサを鈎に刺し出船を待った。

この日のタックルは、竿:がま船タチウオテンヤ270、リール:ステファーノ200、道糸:PE1号、30号の天秤に自作キス仕掛け3本鈎である。竿はタチウオ竿であるが、このタチウオテンヤは、穂先が敏感でほど良い柔らかさを持っているため、タチウオ以外の釣り(特にカサゴやアコウ、キス、ベラ)にも流用出来る優れ物である。

14時頃出船、ポイントを目指す。ポイントは本当に須磨沖であった。10分ほど走ったところでエンジンがスローになった。船を静止させるとすぐに「やって下さい」とのアナウンスが流れ釣り開始となった。キスマッチは4時間なので、船頭は「18:17で納竿とします」とのアナウンスも出した。

水深は25m程であった。オモリを着底させて仕掛けが馴染んだところで、穂先を上下にトントントンと振り、オモリで海底を叩く。そして、スッとオモリを持ち上げてアタリを待った。ひと流し目、私にアタリは無かったが、隣の方がキスを釣り上げた。そして2流し目から良いポイントに入ったのか、コンスタントにアタリが出てキスが釣れ出した。

底を叩いた後、スッとオモリを持ち上げると「ブルブル」とキス独特のアタリが伝わってくる。別に合わせることなく、そのままリールを巻き上げるだけである。オモリが30号でタチウオ竿を使っているので、小さいキスの場合は、釣れているのかいないのか、上げて見なければわからないような感じであった。鈎を外して生簀に入れるも、鈎を少しでも飲み込んでしまったキスは、すぐに死んでしまうのであった。(死んだらすぐにクーラーに入れましょう)

周りを見ていると、ヒラメの一種やチャリコ、トラギス、そして後半はマルアジの良型が釣れていた。この日、私は良型のマルアジを計3匹釣ってしまった。私はこの日、右舷ミヨシが潮先になることを予想して釣り座を決めたのであるが、船が上る方向を見ると、潮は南から北に流れており、ミヨシは一番潮後になっていることが分かった。「失敗したなあ…」と反省するしか無かった。しかし、釣り座が端なのが良かったのか、周りとのお祭りはゼロ、そしてキスもコンスタントに釣れた。

途中、2時間経過したころ、ソウハチ君が途中経過を発表する…ということで計数に来た。私はその時点で23匹であった。他の人は釣れているの?と聞いたところ、私がトップで2番手は18匹とのことであった。その後、南西の風が強まり、結構波が大きくなって来た。私が座っているミヨシは揺れが大きくなり、釣り辛くなって来た。

こうなってくると、トントンと底を叩くより、なるべくオモリが底から浮いてしまわない方がベターと思い釣り方を変えた。するとそれが良かったのか、ずっとコンスタントに釣れ続いた。久々のキス釣りだったので、石ゴカイと川津エビの剥き身を用意して行ったが、この日は青イソメが一番良かった。

思っていたよりも良く釣れ、当初支給されたエサの青イソメが無くなってきたなあ…と思っていると、何も言ってないのにソウハチ君が来てエサを補充してくれたのが有り難かった。釣り人から言わなくてもサービスしてくれる…これこそ真のサービスではないかと思った。(仙正丸が人気が出る要因の一つである)

釣果

納竿前になると、ソウハチ君が来て生簀のキスを絞めて、クーラーに入れていたキスを出して計数した。するとその時点で42匹であった。その後、納竿までの間に3匹を追加し、計45匹でキスマッチを終えた。計数後、船頭からアナウンスがあり、私が45匹で優勝、2位が35匹であった。

下船後、奥さんから20日の決勝に来て下さいとの要請があり、「はい」と返事した。これでまた「暇な日」が一日減った。次回は決勝である。恥をかかないように一生懸命頑張るつもりである。