今年のマアジ釣りもそろそろ終盤を迎えた。神戸沖のポイントは、どこも陰りが見えて来た。今、良く釣れているのは須磨沖である。このポイントで食わなくなると他に行く所は無い。今回を今年のマアジ最後ということで釣行することにした。自然相手のことなので、もっともっと釣れ続くかもしれないが、家の-60度フリーザーもマアジの干し物で一杯になってしまった。かなりの干し物を知人にプレゼントしてきたが、型が良くなり数が少なくてもその体積は増加して、入れる空間が無くなってしまった。
←須磨海岸のご案内、純栄丸の出船する辺りの人影は薄い
近畿は、先週梅雨明けとなり、その後は晴天が続いている。現在は、太平洋高気圧ではなくオホーツク高気圧に覆われているため、湿気が少なくカラッとしている。今週は、木曜日の昼便が良く釣れていた。毛糸先生が乗船していたので状況を聞くと、やはりメインは須磨沖であったらしい。また、餌釣りの方が結果的に良かったということで、とりあえずウマヅラ用に置いていた冷凍川津エビを用意して行くことにした。さて今日は釣れるのかな?期待を持って9時頃に迎いに来て頂き出発となった。
この日も満船が予想された。客の多い日は、どこか船の端に座らなければ、お祭りで釣りにならないので、なるべく早く乗船場に行くことにした。途中エサ光でアミエビのブロックを買いゲートに到着すると、前の車がガードマンに要件を聞かれているようであった。すぐに駐車場に入れてもらったのであるが、釣りでは無い車であった。同じようにガードマンに要件を聞かれて「純栄丸」と言ったら通してくれた。ゲートの直前で停止し、私がスタッフの方に開けるように頼むとすぐに入れた。
←水族園近くの海岸や海の家はにぎやかであった。
駐車場に行くと、午前便のお客の車が結構止まっていた。車の多い日は前後2段で止めるように指示された。乗船順のチケットは、こんなに早く行ったのに8,9番で、1~7番の客は団体なので、右舷か左舷に固まってもらうということであった。毛糸先生と相談の結果、前の方が右舷なら左舷トモ、そうでなければ右舷ミヨシに座ることにした。午後便のお客は18人ということであった。11:20頃に午前便が戻って来た。釣果はそんなに良く無かったように見えた。
11:30頃に皆さん荷物を軽トラに積んだ後、突堤まで歩いて行かれた。まだ軽トラが突堤に来て居なかったが、掃除が終わり乗船が始まった。前の7人は右舷に並ばれた。そこで我々は、左舷トモに座った。アミエビのブロック2個が全員に配られ11:50頃に出船となった。出船前の中乗りさんの話によると、この日は何と須磨沖はダメで、神戸沖の方が良く釣れていたらしい。3日ほど違うだけで状況は一変していた。
船頭に出船前聞いたところ、今日は出船後すぐと帰る前の2回良い潮があると言っていた。船は出船後一直線で神戸沖を目指して走った。この日の時合1回目は、おなじみになった有名防波堤の前であった。釣り開始直後は食わなかったが、暫くすると私と毛糸先生に船中で初アタリが来た。私の竿には魚の引きからしてダブルで掛っていることが予想された。上がって来たのは、2人ともマアジのダブルであった。
良し、これから盛り上がりがあると確信して期待したが、ポロポロと釣れるだけで、いつもの盛り上がりが発生することは無かった。それでも私は何とか2桁釣ることが出来た。この時点で毛糸先生は5匹であった。船頭は暫くして須磨沖に移動した。しかし、須磨沖ではマアジは釣れず、見ていると小アジやエソの小型ばかりが釣れている状況であった。暫くして船は実績のある須磨港近くのポイントに移動した。
毛糸先生の話によると、木曜日はここでも良く釣れたらしい。しかし、どうも潮の方向が釣れた時とは逆であり、釣れるのはミニばかりであった。仕方無く船はまたまた神戸沖に移動した。次のポイントは、有名企業の敷地沿岸であった。釣れるポイントが狭く、船全体が釣れる状況に無かった。全体でマアジがポロポロと釣れているという状況が続いた。私も毛糸先生にもポロポロと釣れた程度であった。
次に移動したのは、橋脚のポイントであった。以前は良く釣れていたようであるが、一本目は魚探に映りが出なかったのかパス、2本目で魚影が出たのか仕掛けを下した。すると期待に応えるかのようにポロポロと良型のマアジが釣れた。しかし、時間が進むに従ってマアジからミニアジやミニサバに変わって行った。船頭は仕方無く、本日のメインとして有名防波堤前に移動した。
この移動の時点で、風が南西になり結構強くなっていたため、波がかなり大きくなって、釣り辛い状況に陥っていた。時合は16:00からと聞いていたが、16時に仕掛けを下してみたものの、良い反応は出なかった。潮が良くなるまで、このポイントで釣り続けた。その結果、時間が経過すると潮が良くなったのか、じわじわと食い気が出て来た。そして17時頃になると入れ食いが始まった。
但し、入れ食いと言っても私の周りだけで、しかも今まで4回の釣行とは違い、下から2番目のサビキに餌を付けると良く釣れた。餌も川津エビの皮を剥いた後、ハサミで5mm角ぐらいに切って付けた物が良いと思った。エサ鈎にエサを付けるより、サビキに小さいエサを付ける方が良く釣れるように思えた。
良く釣れるようになったが、終了時間が近づいて来た。何時終わりにするのかわからないので、時間一杯まで釣ろうと必死で釣り続けた。そして17:40頃に沖上がりのアナウンスが流れて釣り終了となった。前回と同様に最後まで釣ったので、計数は最後となった。
今の季節は生ゴミが臭くなるため、生ゴミを減らす対策を考えた。その結果、出来るだけ船の上で絞めた魚の頭と内臓を捨てて帰ることにした。この日は、初めに釣れた10匹程の頭を捨てて内臓を除去した。しかし、それ以降は、釣れている間が短時間に集中したので、料理する時間が無く出来なかった。全て絞め終わり、最後にマアジの数を数えると48匹…そしてイケスの外に1匹脱走しているマアジを発見したので49匹となった。この日の状況としては、かなり優秀な釣果であったと思った。
今回は、前回のフライが好評であったし、自分も冷凍して別の日にフライを食べたかったので、3枚に下した状態「生」で真空パック冷凍にした。後日、フライにして食べた結果について報告したい。先日プレゼントした友人は、「こんなにフワフワの美味しいフライは初めて…」との連絡があった。美味しいことが分かっている素材で作るフライは、美味しいこと間違い無しである。
これで今年の私のマアジ釣りは終わった。トータル5回の釣行で270匹釣ることが出来た。魔性のサビキは今年も良い働きをしてくれた。純栄丸が行くポイントは、比較的根掛りが少なかったので、仕掛けもドンブリ籠も消耗することが少なかった。来年も仕掛けを作らなくても行けそうである。
今後、8月は何を釣りに行こうか考え中である。タコか早々とタチウオぐらいしか無さそうである。現在、タコは良く釣れているが、型がかなり小さいのが目立つ。タチウオも8月は抱卵していると思う。(美味しく無い)やはり8月は盆休みにして、9月から美味しい魚を釣りまくろうかと思う。
話は変わるが、5月に月刊釣り雑誌「関西の釣り」が休刊となった。この情報社会の中で、良く今まで月刊誌として続いたものだと思った。私が釣り雑誌を読み出した頃(1975年頃?)は、「関西の釣り」と「釣りの友」がメジャーであった。私は「釣りの友」の方が好きで、毎月買って読んでいた。その後「週間釣りサンデー」が人気となり、中学の時は、友達と良く読んだ記憶がある。
今、会社の昼休みに本屋に行って釣りの本を読もうとしても、月刊誌は殆ど無くなっている。情報によると、最盛期の釣り人口は2000万人ぐらいてあったが、今は900万人ぐらいに減少したらしい。昔はリアルな情報が無かったので、週間や月間の雑誌も売れたであろうが、今は「スピード」の時代である。情報の収集は本や新聞からインターネットに変わってしまった。釣船もホームページの無いところは殆ど無いのではないかという時代になった。それだけ皆さんリアルな情報を欲しがっている。このホームページも出来るだけ早く更新するようにします。