私にとって、今年のマアジ釣りは好調である。平均して一回の釣行で50匹ぐらい釣っている。そして今回で4回目…。状況を見ていると、以前より食いが落ちてきているように思えた。但し1ヶ月ぐらい前と比べると、魚の型はどんどん大きくなってきており、作った干し物を見ると、その差は顕著に出ている。
この日の釣行は、先週の釣行の帰りに予約した。その際、16日は朝昼どちらが良いのか船頭に確認したところ、朝便の方が良いということで朝便に乗ることにした。前回のページにも書いたが、朝昼共に釣れる日は少ない。船頭の助言を借りて、どちらかに決めて行くことをお薦めする。
このところマアジ釣りになってから、純栄丸は人気が非常に高い。そのためこの日も満船が予想された。客の多い日は、どこか船の端に座らなければ、お祭りで釣りにならないので、なるべく早く乗船場に行くことにした。毛糸先生に3:30頃迎いに来て頂き出発、須磨なので高速に乗らず国道を走って須磨に向かった。途中エサ光でアミエビのブロックを買いゲートに行くと、前に一台の車が止まっており駐車場に入って行った。すぐにゲートの前に止めて私がスタッフの方の所に行って開けてもらい中に入った。
駐車場に行くと、我々より先に来られていたのは先程の車だけであった。スタッフの方が乗船順のチケットをくれ、番号を見ると4,5番であった。毛糸先生と相談の結果、前の方が右舷前なら左舷トモ、そうでなければ右舷ミヨシに座ることにした。5時頃に船頭が来て船を堤防に着けた。そして荷物を軽トラで堤防まで運んだ後、順番に乗船が始まった。順番が前の2人は左舷トモに座られ、一人は右舷3番目に座られたので、右舷のミヨシから1,2番目に座った。
アミエビのブロック2個が全員に配られ5:20頃に出船となった。出船前の船頭の話によると、昨日良く釣れたのは須磨沖のようであった。この日の最初のポイントは、やはり須磨沖からスタートとなった。港を出て少し走った後、エンジンがスローになった。すぐにサビキをセットして投入の合図を待った。
暫くして投入のアナウンスがあり、皆さん一斉に仕掛けを投入した。まず最初の1匹目を釣ったのは、左舷ミヨシのお客さんであった。右舷は誰も釣れるところを見なかったが、次の流しも左舷ミヨシの方に釣れた。しかし、潮の流れが速く、すぐに神戸沖方向に移動となった。
次に移動して来たのは、長田港の近くであった。そのポイントで、毛糸先生がまず一匹目のマアジを釣り上げたが後が続かず、暫く釣った後、船はまたまた須磨沖に戻った。須磨沖に戻ったものの潮の流れは依然速く、暫く釣って結果が出ずに再び神戸沖に移動した。毛糸先生に「定期券で電車乗ってる感じですね…」と言ってしまうような状況であった。この時点で私はボーズ。
次のポイントは、おなじみになった有名防波堤の前であった。釣り開始直後は食わなかったが、暫くするとあちこちでマアジが釣れ出した。しかし、いつものように盛り上がりが出ない。釣れる場所に流れるとポロポロと釣れるような状況であった。ここに移動してきて、私はやっと一匹目のマアジをゲットすることが出来た。一匹釣れると気が楽になり、ポロリポロリと後が続いてこのポイントを離れるまでに11匹ゲットすることが出来た。
そして船はまたまたまた須磨沖に移動となった。結果論であるが、船頭はこの日、須磨沖でしか良い結果が出ないことをわかっていたのだと思う。要は潮の流れが良くなって釣れる時に、遅れないように逐次様子を見ていたのではないかと思った。須磨沖に戻って来て釣り始めた時は、まだ潮が速いようでマアジが殆ど釣れなかった。
何度も流し直すが、私にはアタリが出なかった。隣の毛糸先生は、下から2番目の鈎にエサを付けて釣っていたのであるが、そのエサにポロポロと食って来た。そして10:20頃、船全体で急に釣れ出した。今までの沈黙が何だったのか…と思えるような入れ食いとなった。こんな時は、餌釣りよりサビキの方がサイクルが早いので数を稼ぐことが出来る。ポイントの前に船を止めているように漕いでいるような操船で、30分程の間に20匹程ゲットすることが出来た。その後、潮が流れ出しポイントの移動となった。この時点で約30匹釣っていた。
時計を見ると11時、これで今日の釣りは終わったものと思っていた。普通に釣って30分ぐらい使うアミエビを残し、余ったと思ったアミエビを捨てた。しかしこの後、凄い入れ食いが始まるのであった。船は最後に港から一番近いポイントを攻めた。初めは釣れなかったのであるが、11:20頃から本日2回目の入れ食いが始まった。このポイントでも船頭は、船が同じ所に居座るように流してくれたため、暫くの間ずっと釣れ続けた。
左舷の状況は見えないのでわからなかったが、右舷のミヨシ3人はずっと入れ食い…、こんなに釣れるとは思わずアミエビを捨てたのは大きな失敗であった。皆さんもエサを捨てるのは最後にしましょう。当然途中でアミエビが無くなり、毛糸先生に恵んでもらった。まだまだ釣れ盛っていたが、午後便のこともあり11:50に沖上がりとなった。
この日は、最低の釣果になってしまうような状況であったので、写真は撮っていなかった。更に最後に沢山釣れたが港まですぐだったので、早く片付けなければならず、最後の釣果の写真も撮ることが出来なかった。全て絞め終わって数を数えたところ、58匹釣っていた。途中までは、最悪の一日と思っていたが、最後の最後にこんな盛り上がりがあるとは…、皆さん最後の最後まで釣りは諦めないようにしましょう。
今回も沢山釣れたので干し物を作った。齋藤流であるが、その作り方を説明します。アジを腹開きします。(私は頭は不要なので除去しています。また腹の内側の黒い部分をハブラシやササラで綺麗に取り除きましょう)そして、漬け汁(割合は1リットルの水に塩80グラムと日本酒50cc、作る量によりコントロールして下さい)に1時間程浸して置きます。(漬けて冷蔵庫に入れましょう)
漬け終ったらタオルかキッチンペーパーで表面の水気を取り、脱水シートに挟んで丸一日冷蔵庫で干します。干す際、シートと魚が密着しやすいように缶ビールやジュースを上に置いた方が良いと思います。一日経ったら脱水シートからはがし、写真のようにキッチンペーパーを間に挟んで、さらに一日冷蔵庫で干し出来上がりとなります。
出来上がったら、すぐに食べる物以外は、真空パックにして冷凍しておくと、長期間保存することが出来ます。この脱水シート、夏場に干し物を失敗することなく作るには便利なグッズです。調理器具屋に行くと売っていますが、少し高価で写真の商品は2500円ぐらいしました。(私は三宮のサンプラザ西館1Fの西尾調理器具店で購入した。ネットでも調べたら売っていた)今の時期でしたらキスなどの干し物に重宝します。
4回で200匹以上釣ることが出来た。マアジ釣りは少し休憩します。今後、釣果は落ちて行くと思われますが、釣れていたら最後にもう1回ぐらい行ってみようかと思っています。しかし、須磨、神戸沖のマアジは淡路沖の物より脂の乗りが良く、本当に美味しいです。食べたい方は近いうちに行かれることをお薦めします。乗船順は現地に早く行った者順になりますので、希望する釣り座があるなら早めに行くように。