2016年6月23日 ぽっぽやとすすきののマーメイド

スカイマーク機

今年もこの日がやってきた。1年に1回の大イベント「すすきの旅行」に行ってきた。今年で26年目となる。今回の特徴は、航空運賃が安かった事だ。2月4日にたまたま嫁さんが東京に行く用事があって、スカイマークの予約サイトを見て格安チケットがあることがわかった。そこで神戸⇒札幌を検索したところ、航空運賃が片道なんと「5,500円!」往復しても11,000円…行くことを即決してチケットを購入した。但し、安いだけあって搭乗便の変更不可や、キャンセルしても払い戻しはないというルールである。仕事のことを考慮して、6/23~25に日程を決めた。

本来、この時期は関西では梅雨なので雨が多くて当たり前であるが、北海道でもこのところ良く雨が降っていた。日程の2日目は映画・鉄道員(ポッポ屋)のロケ地である南富良野町に観光に行くため、晴れて欲しいという願望があった。予報によると、2日目は晴れであった。家を11:00に出発し神戸空港に向かった。三宮でポートライナーに乗り換えて30分程で到着した。12:30、夢を乗せて神戸空港をテイクオフした。

神戸港

釣り人の性というか、離陸して何をしたのかというと、純栄丸ウオッチである。マアジが良く釣れたポイントに船が居るのかチェックするも、12:30はまだ出船したばかりなので、神戸港周辺には来れていないようであった。しかし、思わず上空から写真を撮ってしまった。

飛行機は10分程で雲の上に到達した。結構雲が厚く、下の景色が見えなかったので暫くすると寝てしまった。1時間ほど経っていただろう、飛行機が降下を始めるというアナウンスがあり目が覚めた。下を見ると北海道の陸地が近づいていた。飛行機は、予定より5分ぐらい早く千歳空港に着陸した。安いだけのことがあり、駐機場からターミナルまでバス移動である。スカイマークでは東京でも良くあることである。サービスが悪いなあ…と思うも、運賃を考えると苦言は思いつかなかった。

JRで千歳空港から札幌まで40分ぐらい掛る。暇なので空港の書店で「ナイツ(クラブの情報誌)」を買って、車中で行く店を選抜した。今回の日程では、イベントで安く楽しめる企画は無かった。そして札幌に到着、いつものように地下鉄に乗り換えてすすきのまで乗車し、東横インすすきの交差点まで歩いてチェックインを済ませた。去年もだいぶ前から予約したのであるが、早く予約をすれば泊まる部屋が下の方になる傾向のようである。14階まであるのに去年も今年も2階であった。但し、2階の方がエレベータによる出入りが楽である。そのことを考慮してるのかな?

到着してまずは、すすきの市場に頼んでおいた刺身を取に行った。長年のつきあいなので、午前に電話すれば刺身を食べれる状態にして用意してもらえる。マグロ、海水うに、活けボタンエビ、平目を注文していたのであるが、お皿一杯になるほどの盛り付けをしてくれていた。帰りに翌日に宅急便で送ってもらう時鮭、塩紅、ホッケも注文した。ここで買ったものは、すすきの周辺の飲食店に卸している物なので本当に美味しい。

まず初日の行動であるが、ソ○プからスタート。予約は神戸を出る前に入れていた。検索してもらえればわかるのであるが、何処の店も出勤表を見ることが出来、誰が何時出勤するのか数日先まで前以てわかるのである。自分の気に入った娘の出勤と日程が合えば、事前に予約することが可能となる。この日はR店のK嬢の予約が出来た。19時からの90分「男で良かった…こんなサービスが受けれて…」と思える時間が過ごせた。帰りには何とアンケートが待ち受けていた。サービス内容について、手抜きしていないかの満足度チェックである。凄い店だと思った。サービスが良かったこともうなずけた。

翌日は、南富良野に行くのであるが、バスの出発時刻が8:10なので、かなり早く起床しなければならない。そのため、クラブへ行くことは断念した。その代わりちょっと高級な握り寿司を買って帰り、ホテルで刺身と一緒に食べた。刺身が最高に美味しいのは当たり前であるが、高級な寿司店の持ち帰りも本当に美味しかった。良い物を安く食べる方策である。

富良野駅

2日目、7:30にホテルを出発、地下鉄で札幌駅まで行き、バスターミナルまで歩いた。ヨドバシカメラのビルの一階がバスターミナルになっている。自動券売機で往復のチケットを購入し、出発時刻を待った。10分前に乗車の列に並んだのであるが、去年の夕張行きと違い、ほぼ満席となる人が並んでいた。8:10に高速ふらの号は札幌を出発、時刻表によると富良野駅前には10:45頃の到着となっていた。

高速道路を滝川まで走った後は、一般道を使って富良野まで走った。この日は平日であったためか、札幌市街地の車が混んでいて、高速に入るまで時間を要した。その結果、富良野には20分遅れで到着した。乗り継ぎのJRは11:20であったので問題は無かったが、長距離バスを利用する時は、乗り継ぎに余裕が必要であることをつくづく感じた。

残雪

次に富良野からJRで目的地の幾寅(いくとら)駅を目指した。ローカル線で約55分程の行程である。車窓からの風景は、これぞ北海道だなあと思えるように、畑と牧場が続いていた。途中に見える山の上の方には残雪が見えていた。気温も20度以下の状態で、上着を羽織っていても寒く感じた。幾寅駅までの停車駅からは、乗車する人は居なかった。ネットで調べていると幾寅駅の一日の乗降者数は、真実はわからないが27人と書かれていた。

そして12:14、目的地の幾寅駅に到着した。事前に映画を何回も見てセットの位置関係を覚えていた。また、ネットで現在の状況も把握していた。車両から降りてすぐに実施したのは、発車した汽車の写真を撮ることであった。一日に数本しか無いので、映画の印象に残るワンシーンを写すのはその時しかない。汽車を降りる前からカメラと構図を準備していた。そして、無事思っていた写真を撮ることが出来た。

幾寅駅

←正式な駅名は幾寅駅であるが、映画の「幌舞(ほろまい)駅」のまま残されている。

その後は、駅舎や近隣に飾られた映画のセットを見学した。この駅は、以前に比べると少なくなったが、私のように観光で訪れる人が来られる。当日も駅舎で汽車を待っていると、観光バスが来たりマイカーで来たりと結構たくさんの方が見学に来られていた。それだけ高倉健という人は偉大な俳優であったということと、映画の内容が良かったということである。また、この駅は現在無人駅になっているが、地元の婦人会の方が綺麗に保存を続けられているようである。

見学は真剣にやっても30分あれば終わってしまうぐらいのスケールである。帰りの汽車の時間まで3時間もあった。まずは昼食を食べに行くことにした。事前にネットで近くにラーメンと定食が食べれる店があることを調べていた。その店に行くと、丁度店から出る人が居たので営業していることが分かった。すぐに店に入ってビックリしたのが、店内が暗かったこと、テーブルと座敷があるのであるが、お客の少ない時は座敷の電気は切っているようで、店内が薄暗く感じた。ラーメンはまずまず美味しいと思った。

標識

駅前の観光案内のカンバンに、少し離れたところに道の駅があることが書かれていた。時間も十分にあったので、そこに行ってみた。そこで印象的だったのが、入り口を入ると正面に大きな水槽があり、一匹の大きなイトウが悠々と泳いでいた。また、水槽の横に熊のはく製があり、この熊は400kgあったらしい。立っているはく製で、私より背がだいぶ高かった。最近日本各地で熊に襲われる被害が出ているが、こんな熊に襲われたら、そりゃ死んでしまうだろうと思った。

この道の駅では特産品が色々と販売されていた。一番派手に販売されていたのが、ご存じ「コイケヤのポテトチップス」であった。この会社は、南富良野町にあるようであった。色々と陳列を見ていると、当店人気№1と書かれて置かれていたのが「バタじゃが」であった。袋の裏面を見ると「バター入りゆでじゃがいも」と書かれていた。陳列に食べ方の説明が書かれており、真空パックに穴を開けて電子レンジで温めて食べるようである。人気があるということで、このバタじゃがを購入した。後日、嫁さんと食べたのであるが、以外にも本当に美味しかった。もし、行かれたらお薦めの一品である。

映画の思い出

駅に戻り最後に記念の写真を撮った。三脚とカメラのリモコンを使って色々な構図の写真を撮った。そして15:04に滝川行きの汽車が到着し、札幌への帰路についた。富良野⇒幾寅間の乗車時間は、行きは55分、帰りは45分であった。乗っていて感じたのが、幾寅駅は標高が富良野より高いことである。帰りの汽車の走っている時の傾斜が前が低く見えていたので間違いないと思う。登りはやはり時間が掛るようだ。

←映画のワンシーンと同じ構図である。雪の時はより近い雰囲気となる。

行きも帰りもバスや汽車には、中国人観光客が居た。その中でマナーの悪い中国人の一例を紹介したい。帰りの汽車の中でのこと、汽車はかなり空いていた。乗車する前に誰も座られていない座席が見えた。乗車してその座席に座ろうとしたした瞬間、何と4人対面式の座席の真ん中に、大きな旅行バッグか置かれているではないか!そして次の座席にも…。思わず絶句してその横の座席を見ると、中国人の若いカップルが座っていた。富良野でそのカップルも降りたのであるが、その旅行バッグを持っていたので間違いはない。どんな教育を受けて来たのだろうか…ある意味可哀想な気がした。

帰りも、札幌市街地は帰宅の車で混雑しており、10分遅れの19:05に札幌に到着した。この日の夕食は、すすきの市場西端のおにぎり屋でおにぎりを買って帰り、刺身と一緒に食べた。このおにぎりやは、札幌の観光案内にも紹介されている。本当にここのおにぎりは美味しい。一個250円、すすきのに行かれたなら、一度ご賞味してみて下さい。

椎名美月

2日目のお遊びはニュークラブである。昨日の電車の中で、2,3の店と指名する娘をピックアップしていた。そして最終選考の結果、ニュークラブ・PIAGE(ピアジェ)に行き、椎名 美月(しいな みづき)嬢を指名することにした。シャワーを浴びて身だしなみを整えていざ出陣…と言ってもホテルを出て2分ぐらいのビルである。去年オープンした店で、私は初めてである。着席すると、他に指名されているのであろう、まずは挨拶に来て別のテーブルに戻られた。

←すすきのニュークラブランキング№2の椎名美月さん

そしてダミーのお姉さんの後、美月さんが着席された。それはそれは情報誌で見ても綺麗だったが、近くで見ると尚更であった。私が神戸から来たことを告げると、美月さんは神戸に行ったことがあるということで、行った時のことを色々と話してくれた。しかし、悲しいかな時間というものがあり、楽しい時はあっという間に終わりとなった。(入店時に何時間で帰るか言って無ければ、自動更新になるので注意!)最後に入口でツーショットを撮って頂き帰ることになった。帰りに今の街の写真を撮った。

3日目は予報通り朝から雨、特に何も予定していなかったので、荷物を駅のコインロッカーに預けて駅近くを探索した。いつも駅近くにある釣具店のアメリカ屋に行って暇つぶしする。この店は品揃えがいいので、欲しくてもあまり置いていないパーツなどがある。また、北海道独特の釣具がたくさん売られていて、地方の仕掛けも見れて勉強になることがある。

昼食は、ホクレンビル地下のラーメン店「札幌一粒庵」で食べることにしていた。11:30頃に行ってみると、流石に有名…なので、既に30分待ちの行列になっていた。私はラーメンを行列に並んでまで食べる気は無いので、駅の地下で食べた。有名店では無かったが、結構美味しいと思えた。そして13:05、快速エアポートで空港に向かった。

空港では、予定していたお土産を買った。私のお薦めお土産№1は、雪印パーラーのアイスクリーム「スノー・ロイヤルスペシャル」である。その次は、今の時期なら新鮮なアスパラガスだ。ちょっと高いが「2L」サイズなんて、そんなに神戸で流通していないと思う。第三位はカルビーの「じゃがポックル」である。揚げたてのポテトに近い食感が良く出来ていると思うし、ポテトチップスより美味しい。

エンジン

手荷物検査を終えて搭乗口へ行くと、帰りもバスで飛行機までの移動となった。みなさんお土産を沢山買っておられ、荷物入れの棚はどこも一杯になっていた。帰りの飛行機の機材は「タイガースバージョン」、地上職員もCAも制服がタイガースのハッピ。飛行機の側面にはタイガースと書かれていた。強くて誇りに思えるチームであれば嬉しいが、現在はTV中継を見たいとも思わない。飛行機は予定通りの15:00にテイクオフ、神戸にもほぼ予定通りの17:00に到着した。到着する寸前、またまた純栄丸ウオッチ。終わりの時刻に近かったためか、須磨沖東寄りで釣っていた。

何回行ってもすすきのは良いところである。今回のように航空費が安いのであれば、来年も行く予定にしている。私は会社で、以前「ひこぼし」と呼ばれた。一年に一度、天の川(私の場合は津軽海峡)を越えて、乙姫(ホステス)に会いに行くからである。あと何年続けれるのであろうか…