先週の釣行では、前半は結構風が強く納得の行く釣りが出来なかった。しかし、後半は食い気があるポイントに入ることが出来たので、まずまずの結果を残すことが出来た。このマアジは、何時釣れ出して何時終わってしまうか、本当にわからない魚である。確実に釣りたければ、釣れている時に集中して行くことが、悔いを残さずに済むことになる。今釣れているので、今週も釣行することにした。先週作った一夜干しが、めちゃめちゃ美味しかったことも後押ししている。
←駐車場入り口前にあるカンバン、くれぐれも罰金を払うことの無いように!(駐車場のゲートを通過すると禁煙エリアとなるので、待合所の前も気を抜かないように)
先週の釣行後、毎日釣果をチェックしていたが、コンスタントに釣れている状況であった。こんな時の土日は、おそらく満船状態であろうと、早めに待合所に行き乗船順の券をもらうことにした。12時集合であるが、10:30ぐらいに到着するようにJRで須磨駅に向かった。通常は事前に連絡しておけば、駅前まで車で迎えに来てくれる。
事前に連絡していたが、到着時刻より迎えに来るのが遅れるということで、駅から徒歩で待合所に向かった。新聞でも知っていたのだが、海の家の建設があちこちで始まっていた。約10分程で待合所に到着し、スタッフの方が前に居たので乗船順のチケットをもらった。番号は「6番」であった。この日のお客は、14人と言っていたが、乗船前には16人になった。
待っている間に氷をクーラーに一杯入れて、サンドイッチを食べ乗船を待った。11:30頃に朝便が帰って来たので状況を聞くと、どうもパットしない結果に終わったようであった。スタッフの方が船上の清掃を完了した後、午後便の乗船が始まった。この日はトモの人気が低かった。私は前回とほぼ同じく、左舷トモから2番目に座った。
全員揃い12時に出船した。午前便が帰る間際にすぐ前のポイントで釣っていたが、この日はそのポイントからスタートするようで、出船してすぐにエンジンがスローになった。すぐにサビキをセットして、船頭の合図を待った。この日のタックルは、磯竿1.5号4.8mにリールは軽量なステファーノ200、道糸PE1号に先糸フロロ4号3m、仕掛けはご存じ「魔性のサビキ」にアミカゴ25号をセットした。
出船前、隣の方が純栄丸は初めてなのだが、竿は私のように長い方が良いのか?と尋ねられた。私は、好みのことだと答えたが、真の答えは「長い方が良い」である。マアジの強力な引きを短竿でいなすのは難しい。竿が長いとその引き具合を竿の曲がりを見ながらコントロール出来る。短竿よりもソフトなので、短竿ではバラしてしまうような鈎掛りの魚を取ることも出来る。ただ、慣れていないと扱いが難しい。皆さん狭い船上では扱い辛いので、避けているようである。
船頭のアナウンスと共に仕掛けを投入、カゴを振ってアタリを待つとブルブルとアタリが来たが、どうもマアジの引きではないようである。上がって来たのはカサゴであった。隣の方には「上げて」のアナウンスと同時ぐらいにアタリがありマアジがダブルで掛って来た。(1匹水面で外れたが)続けて釣ると思っていたら、ここから神戸沖まで移動となった。
この日は穏やかで、全速で走っても波しぶきがかかることも無かった。暫く走って到着したのは、空港西側の誘導灯であった。前回、殆ど釣れなかったポイントある。合図に合わせて投入するも、マアジは姿を現さなかった。するとすぐに次のポイントに移動、神戸港の有名防波堤のすぐ前であった。前回の釣行では、このポイントで結構数を稼ぐことが出来たのであるが、ここも釣れなかった。
そして、前回中層で釣れたポイントに来た。但し、アナウンスによると、この日の棚は底とのことであった。このポイントでは、下すと一斉に釣れ出した。すぐに撒き餌が効いて、今までの状況とは全く異なり入れ食いとなった。皆さんも必死になって釣っている。私も下せば釣れる…という状況になった。
しかし、不思議なことに暫くすると、入れ食い状態から一気に食わなくなるのであった。食わなくなると船頭はすぐ近くの別のポイントに移動した。するとまたまた入れ食いとなって、暫くすると食わなくなる…を繰り返した。しかし、このポイントで釣れる時はバタバタと釣れたので、イケスが満杯になってしまった。
この船のイケスは小さいので、ある程度釣れた後の移動の時に、随時魚を絞めてクーラーに入れることをお薦めする。移動中は放水も止めるので、たくさん入れていると酸欠でマアジは死んでしまう。元気の良い間に絞める方が、食べる時の鮮度の良さも良い。ここまでで私は30匹釣っていた。
次はどこに行くのかと期待していると、何とまたまた初めに釣れなかった誘導灯に向かった。到着して一投目、下すとすぐにアタリが出た。かなり型が良いアジが上がって来たなあと思っていると。釣れ上がったのはマルアジのダブルであった。しかし、その後は鉄柱の周りでマアジが釣れ出した。このポイントで釣れるマアジは、他のポイントよりも一回り大きいものが多かった。船長が、流石にひつこく攻めていた訳がわかるような気がした。
ある程度釣れたが、食わなくなったので移動…またまた今日二回目の有名防波堤の前であった。前回とは少し違ったポイントを狙っていた。すると入れ食いまでとは言えないが、ポイントに入ると釣れる…という感じでポロポロと釣れ続いた。この時点で約50匹ほど釣れていた。
イケスもまた一杯になったので、クーラーから氷をバケツに入れ海水を張った後、マアジを締めて冷やした。だいたい数分するとケイレンが起こり、おとなしくなったらクーラーに入れる。周りの方も同じように移動の間は、魚を絞めてクーラーに収めていた。絞めて氷の入ったクーラーに直接入れる方も居られるが、魚は死ぬ前に体温が上昇する。直接入れると冷える面と冷えない面が出来てしまう。氷水で一旦冷やすと、魚体全体が万遍なく冷えるので鮮度が良い状態となる。
その後、最初に入れ食いになったポイントを再び攻めてみるも、不思議と殆ど釣れなかった。そして17時前、船は須磨沖を目指して移動した。最初に攻めた港前のポイントを攻めるようで、船がポイントに到着すると、すぐに合図が出て仕掛けを投入した。潮は西から東に流れていて、左舷トモが潮先になっていた。
私は一投目から下せば釣れるという状況であった。不思議と周りが釣れてないところを見ると、私のサビキが釣れている原因であると思った。私だけ入れ食い状態であったが、3,4流ししたところで「本日は終わりにします…」とのアナウンスで沖上がりとなった。最後のポイントで、私は2桁釣ることが出来た。
全て絞め終わり、バッカンに一旦全て入れて数を数えたところ、63匹釣れていた。この日の目標は50匹以上であったので、目標は達成出来た。港に戻ると船長が軽トラで須磨駅まで送ってくれた。須磨から六甲道までは20分ほどなので、18時頃には帰宅出来た。
帰宅してすぐに実家と魚好きの家にマアジを配った。「前にもらったアジ、ホンマに美味しかったは…」と言われた。私もすぐに塩焼きにして食べた。本当に旨い!これだけ美味しいマアジを釣って食べれることは本当に幸せだ…とつくづく思った。翌日、開いて一夜干しを作った。気温も高くなってきたので、脱水シートを使って冷蔵庫で干した。(実験的に5匹ほどベランダでカゴで干してみたが、臭くなっていたので捨てた。もうこの時期は冷蔵庫干しがいい)
この脱水シートは本当にすぐれ物だと思う。調理器具屋に行くと売っていると思う。ちょっと高価な気がするが、失敗無く一夜干しを作ることが出来る。皆さんもたくさん釣って来て、一夜干しを楽しんでみてはいかがでしょうか。
来週は、西田釣船の真鯛だ。今年は釣れるかな?その翌週は待望の「すすきの」である。こっちの方が期待度は高い。