5月14日は根掛りに悩まされ、ちょっと納得の行かない釣行に終わった。そしてエビ餌の2回目となる5月28日に再度、広島県の生口島にアコウ釣りに行ってみた。皆さん「つりごろつられごろ」という番組をご存じだろうか。8チャンネルで日曜の朝5:30からの番組である。5月8日と15日の放映は、この秀丸の釣りが紹介されていた。特に15日は、イカナゴ餌のアコウ釣りであった。その番組を見ていると、我々がいつも行くポイントで同じような釣りをしていた。動画が見たければ、この番組を見て頂きたい。
今回は前回の教訓から「オモリ」を十分に持って行くことを心掛けた。仲間で行っていると融通は利くが、やはり自分の物は自分で用意することが基本中の基本である。一回でも失敗をしてしまったら二度と同じことをおこさぬようにしたい。前回は10個だったので、今回は15個用意して行った。
このところの釣果を見ていると、アコウよりメインは鯛のように思えた。また、行ってみてわかったのであるが、餌釣りをされる方はそんなに居ないようで、殆どがタイラバのお客さんに思える。代表から6:30ぐらいに船が餌を積んで迎いに来るということを告げられた。出船する桟橋から数隻の釣船が出船して行った。中には人を送迎する船を改造して釣船にしたような船も見受けられた。
当日の船は7号艇(船長:しまなみおっさんマスター)で、5月1日に乗船した優しい船頭さんの船である。船の登録番号からして拠点が伯方島のようであった。6:30頃桟橋に接岸し、皆さんすぐに乗り込み出船となった。この日のメンバーは、毛糸先生、T氏、M氏、珍テスター(旧T一氏、説明は最後)と私の5名、但し他のお客さんが2名乗船された。釣り座は左舷ミヨシに私、次にT氏、右舷ミヨシにM氏、次に毛糸先生、トモにT一氏となった。
出船して船は一路南の方向を目指した。何処に行くのかとワクワクしていたところ、多々羅大橋を越えて少し走ったところでエンジンがスローになった。港からこんな近くで釣るのか…、準備は出来ていたので、皆さん餌をバケツに入れてエビを刺し投入の合図を待った。
餌の刺し方が出船前の話題になったのであるが、やはり活きたエビは鼻掛けがベストであるという結論となった。私の理論であるが、やはりエビが自由に泳いでくれるのが自然に近い状態となり、良いのだと思っている。
暫くして投入の合図が出た。皆さん一斉に仕掛けを下した。水深は20mぐらいで、そんなに深いことも無かった。今までの経験から水深の浅いポイントでは、大型のアコウは釣れたことが無い。底を丹念に取りながら探るが、磯場らしき状況を感じることも無く「上げて下さい」のアナウンスで仕掛けを回収した。その時、隣のT氏に何かヒット、上がって来たのは30cmほどの本命アコウであった。開始5分程で1匹目を釣り上げた。
上げてと言われた時に、磯場に当たってアタリがあったらしい。しかし、次の流しは別のポイントへと移動となった。その後、何箇所か移動したが何処も反応は無く、どこかの島の港の前のポイントで、結果的にこの日一番の盛り上がりがあった。まずは、毛糸先生にアコウがヒット、1日と14日で1匹しか釣っていなかったので、ホッとされていた。そしてその後は暫く同じポイントを流した。すると右舷のM氏、毛糸先生に連続ヒット、左舷というと磯場の気配も感じ無かった。
そして次の流し、投入するとオモリが着底した瞬間、落ちた所が磯場であることが感じ取れた。そこでちょっと待ちを掛けると、グイっと魚のアタリが来た。テンションを張るとググッと押えたので大合わせした。グイグイと引くアコウ独特の魚信か伝わって来た30cm程のアコウをゲット、ボウズ脱出となった。
その後も毛糸先生は絶好調で、短時間の間に計4匹のアコウをゲットされた。その後、私にも大きなアタリが出て37cmぐらいのアコウをゲットした。隣のT氏にも何やらヒット、暫くして上がって来たのは、前回の私と同じくコブダイであった。トモの別のお客さんにもアコウが釣れて、一番の盛り上がりとなった。
このポイントも良い潮の間だけなのか、すぐに誰にも釣れない状態となった。そこからは、長~い一日が始まった。ポイントをこまめに移動して下さるものの、釣れるのはカサゴが殆どであった。流していても誰にも何にも釣れない時間が長々と続いた。しかし、深場の駆け上がりを攻めた流しでは、私を含め何人かに小型のアコウが釣れた。あまり引かないのでカサゴと思って上げてみると、型は小さいがアコウであった。
時間も経過した午後、船はかなり走って別のポイントに移動した。初めは誰にも根掛りもしない状態であったが、その後は漁礁に当たる流しになってきた。しかし、漁礁に当たっても魚が食ってくる状況ではなかった。しかし、このような釣り方しか釣る方法は無い。そして何回か流していると、本日最大45cm程のアコウがM氏によって仕留められた。私にもアタリが出て魚が掛ったのでアコウと思っていたら、最悪ワニゴチですぐに海に帰って頂いた。
この時間帯、余りにも食い気が無いので、自作した一つテンヤで釣ってみた。4,5流ししかやってみなかったが、磯場の雰囲気が手に取るようにわかった。重さは8号の割ビシで作ったのであるが、道糸1号で40mぐらいなら、全然問題なく底が取れた。この秋は、西田釣船で使って釣ることを楽しみにしている。私はこの釣で漁礁に来た時、たまたまかもしれないが、30cm程のソイを釣ることが出来た。
くじけずに仕掛けを投入し続けるものの、アタリがあってもカサゴしか釣れない状況が延々と続いた。そして色んなポイントを回った後、14時頃には朝イチ攻めた多々羅大橋南側に戻って来た。朝攻めたポイントで釣ってみるも、ここもカサゴぐらいしか釣れなかった。そして15:20頃、沖上りとなった。
私の釣果は、アコウ6匹、メバル1匹、ソイ1匹、カサゴ13匹であった。毛糸先生は、この日好調でアコウを7匹ゲットしていた。M氏は最大のアコウを含め5匹、T氏と珍テスターは1匹に終わった。T氏は初挑戦ながら、開始5分で1匹釣ったのでどれだけ釣るのかと思ったが、初めの1匹だけに終わってしまった。今回のことを踏まえて、次回は数釣るように研究して頂きたい。
神戸から生口島までは、休憩を入れて約3時間で行くことが出来る。アコウを狙ってボウズ無しは本当に魅力的である。今回、5月に釣行したのであるが、水温等のことを考えると、6月の方が良いのかもしれない。今後の状況をチェックし、来年の釣行日程にも反映させるようにする。
次回は、西田釣船の真鯛釣りに行く。メンバーは本日と同じ5人だ。みなさん上手なので、魚の活性が悪くない限り、そこそこの釣果が期待出来ると思っている。しかし現在は、不思議なのであるがサビキで良く釣れている。この原因は、シラスが豊漁であることのようである。しかし、この時期は本来ミミイカの疑似餌で良く釣れので、当日の状況に期待するしかない。
珍テスターの由来:この方は、通常の概念を打ち破る実験を実践される方である。私が印象的に思えたのが、去年のアコウ釣りの餌に「金魚」を持ってきた。結果は予想通り…である。また、タコ釣りの竿を自作されていたのであるが、竿の部分はゴルフのシャフトで作ったと言っておられた。。。。。逆に超ヒットしたことが一つ、何年か前に岩屋沖でサビキでマアジ釣りをしていた時、マアジが全然釣れなかった際、自作のサビキ(私はFと読んでいる)で、真鯛を一人だけボコボコに釣った。それ以降このサビキは、私も作っていつもバックに入れている。何より変わった実験が好きな方なので「珍テスター」と命名した。