5月1日に引き続き、14日も広島県の生口島にアコウ釣りに行ってみた。数日前から秀丸のホームページの釣果を見ていると、アコウはそれほど釣れているようには思わなかった。前日に電話すると、当日の船は3号艇(船長ウルトラ)で、6時に来てくださいとのことであった。
今回は、M氏が参加したいということで、毛糸先生が2時に迎えに来てくれ、M氏の家に2:30頃に到着した。そして荷物を積込み、生口島に向けて出発となった。道中停滞も無く一度途中休憩して生口島のローソンに5:30頃に到着した。ここで食糧を調達し、垂水港に向かった。港に着くと、現地で待ち合わせとなったT一氏は既に到着していた。今回乗船する3号艇は北側の桟橋から出船するので、北側の岸壁に駐車した。
まず、到着してすぐに氷を買いに行った。駐車したのが北側であったので、氷を購入する場所からはすぐの所にある。私の30リットルのクーラーに氷を一杯入れ、100円払って駐車場に戻った。先に到着していたT一さんが船長に交渉して、我々はトモの釣り座に4人座れることになった。地元のお客さんは2人で、ミヨシに座ってもらった。
出船前に釣り座の抽選をして、右舷トモに毛糸先生、その前にT一氏、左舷トモに私、その前にM氏となった。6時頃に全員揃ったところで出船となった。まずは餌を仕入れるため伯方島に向かった。昨年のように釣具店に餌を買いに行くのかと思っていたら、港に停泊していた漁船に吊るされた網にウミエビが用意されており、その網を引き揚げて船の生簀に入れてポイントに向かった。
この日のタックルは、竿:がま船真鯛ハイパースペック360、リール:ForceMaster400DH、道糸:ソルティガセンサー2号、仕掛けはアコウ仕様胴突2本鈎仕掛け、オモリは船頭の指示で30号に統一、エサは海エビを鼻掛けして使った。この釣場で使えるかどうか確認するため、先日購入した「がま船真鯛ハイパースペック360」を使ってみた。
←エビは鼻掛けにするのが基本である。
昨年の2回目の釣行の時は、港を出てすぐの伯方島のポイントで釣ったのだが、今回は何処に行くのかと期待していると、最初のポイントは、来島海峡大橋の近くまで走り仕掛けを下した。しかし、何の反応も無かったので、更に来島海峡大橋東端近くの漁礁に移動した。
初めの流しは誰にも釣れず、根掛りも無かった。しかし、2流し目からは、誰かが漁礁に当たる流しになった。そして3流し目、毛糸先生に大きなアタリが来た。竿を大きく曲げてあしらっている。すると今度は私の竿にアタリが来た。コンと一回当たりが来た後、グイっと大きなアタリが来たので大合わせした。するとかなりの重量感と力強い引きが伝わって来た。ここで根に入られたら一巻の終わりとなるので、糸を出さないようにして竿を立てた。しかし次の瞬間、穂先がピンと跳ね上がった。痛恨のバラシである。ハリスの真ん中部分が漁礁に当たって傷が入り切れていた。ああ…勿体ない。毛糸先生もバラシてしまった。
いきなり新しい竿に大物がヒットしたのであるが、私の判断からすると、アコウ釣りにこの真鯛ハイパースペックはちょっと柔らかいと感じた。もっと腰が強ければ竿を立てたら磯から魚を離すことが出来たと思った。このバラシの後、竿を極鋭マダイにチェンジした。
次の流しもこのポイントでやるのかと思っていたら、別のポイントに移動となった。そして移動して来たのは、5/1に来たポイントであった。ここはそんなに高く無い漁礁があるようなポイントであった。漁礁に根掛りしないように探っているとアタリが来た。合わせるとアコウの引きでは無い、何だろうと水中を見ながらリールを巻いていると、上がって来たのは良型のメバルであった。ハリス4号でもメバルは釣れるのである。
暫くして同じようなアタリがあり、2匹連続で良型メバルが釣れた。しかし、メバルが釣れたのは船中私だけであった。その後はアタリが無い時間が続いた。粘り強く釣り続けていると、大きなアタリが来た。いきなりゴンと穂先を押さえてきたので、即合わせずに糸を張ったままで暫く次のアタリを待った。すると次の瞬間、グイッと押えたので大合わせした。合わせた瞬間から竿は曲り、かなりの締め込みが伝わって来た。これは良型のアコウに間違いないと慎重にあしらった。そして上がって来た魚を見てがっかり…コブダイであった。
その後、船は次のポイントに移動となった。赤い灯台がある岩礁の島近くであった。駆け上がって行く途中に岩礁があるポイントと説明があった。ここでは潮が結構速く流れていた。しかも、船が潮よりも先に流れるような操船が続き、根掛り連発…、明石海峡ならこの船頭何考えてるのと言われてもおかしくない状況が続いた。
このポイントで粘るもM氏が小型のアコウを1匹釣っただけに終わった。その後、西の行ったことの無いポイントに移動したが、何処も潮が結構速く流れていて、かつ船が先流れになり根掛りのオンパレードが続いた。今日は選択した日の潮が悪かったのか…帰って分析しようと思った。小潮の日でも初め、半ばと、長潮では流れ方が違う。この日のことは勉強とする。
色んなポイントを攻めた後、来島海峡大橋近くまで戻って来た。この辺りの海底は起伏が非常に激しく、ちょっと潮が流れているとすぐに根掛るような状況であった。私はかなり辛抱強いと思っているが、釣れる確率がこれだけ低く根掛りばかりだと流石に絶望感が出ていた。今日は一体何をしに来ているのだろうと思えてきていた。そして、丁度橋の真ん中辺りを流すポイントに来た時、やっとのことで小型のアコウが釣れた。このポイントでは、皆さんにアコウやカサゴが釣れる状況になった。
そんな中、右舷ミヨシのお客が、かなりの大物を掛けているようで、船頭が玉網を持って掬いに行った。掬った魚をT一氏が見て、ごっついアコウが上がったと教えてくれた。船頭は絞めるためキャビンに持ってきた。どう見ても60cm近くあるように見えた。後で測ると55cmだった。私も釣ってやるぞと気合を入れて釣り続けたが、中型のアコウ1匹とカサゴが釣れただけに終わった。
次に移動してきたのは、初めて秀丸に来て釣ったポイントであった。大きな浮標がある近くのポイントで、ここでは小型のアコウとワニゴチが3匹釣れた。そして納竿の時刻も近づいて来て最後のポイントに移動した。過去にこのポイントでも釣ったが、何も釣れなかった記憶が残っていた。しかし、意外とポロポロと小型のアコウやカサゴが釣れた。そして最後の最後にT一氏が40cm超えのアコウを釣り上げ沖上がりとなった。
私の釣果は、アコウ3匹、メバル2匹、カサゴ6匹、ワニゴチ3匹と小鯛であった。M氏は、初挑戦でアコウ6匹、毛糸先生は、残念ながらアコウを1匹、T一氏はアコウを4匹ゲットしていた。この日はアコウがもっと釣れると思っていただけに、残念であった。
帰宅して釣った魚を食べ比べたのであるが、ワニゴチはビックリするほどマズかった。マズイというより、身に味が全くない魚であった。今後は釣れてもリリースすることにする。今の時期のメバルは味かあって美味しかった。
28日も秀丸のアコウ専門狙いに行く。昨年は6月に釣行したのであるが、やはり5月は少し水温が低く活性が低いのかもしれない。これも研究の課題である。釣行回数を増やすことにより、色々なパターンを作り上げて、どんな時にでも対応出来るようにして行きたい。