今年も明石海峡はよろしくない状況が続いている。昨年チャレンジして良い結果が出たので、今年から5,6月は広島県の生口島にアコウ釣りに行くことにしていた。秀丸のホームページを見ると、アコウ専門に狙うのは、コールデンウイーク明けの小潮からスタートするようであった。しかし、ゴールデンウイークの期間中、全然予定が無かったので、毛糸先生と釣行してみることにした。但し、海エビで専門に狙うのではなく、活けイカナゴ餌でメバル中心に、アコウも狙うというパターンの釣りとなった。
←しまなみ海道の一番南の来島海峡大橋で、一番右は四国である。
前日、釣友のT一氏が釣行することを知っていたので、前日の夕方に結果と状況を聞くため電話してみた。すると、アコウは一匹で、後はメバルとカサゴに終わったということであった。特にイカナゴへの反応は低かったということと、メバルがサビキでそこそこ釣れたということ、そして今の時期ならシラサエビの方が良く釣れるのではないかということを聞き、急遽、須磨のエサ光に行って、シラサエビとサビキを買って来て用意した。
集合が朝6時なので、毛糸先生が2:30に迎えに来てくれた。この日は、イカナゴを活かしておくクーラーと、シラサエビを活かしておくクーラーと、釣った魚を入れるクーラーということで、3個のクーラーを持参した。荷物を積込みいざ出発、途中停滞も無く一度途中休憩して生口島のローソンに5:30頃に到着した。ここで食糧とシラサエビの水を替えるためミネラルウオータの2リットルを買おうとしたのであるが、その水だけが全て売り切れていた。サイクリングの人が多いので良く売れるのかな?
その後、少し走って港に着いたので、まずは氷を買いに行った。販売所は港の北側にあり、セルフで100円で詰め放題である。私の30リットルのクーラーに一杯入れた。そして乗船場となる桟橋に行くと、それぞれ釣りパターン(ジギングや鯛ラバ、そしてメバルサビキなど)毎に出船する船にお客が集まっていた。私が乗船する船は、5号艇と聞いていたのでその船に行くと、「サビキと餌釣りは一緒には乗せない」と船頭に言われた。暫くして秀丸代表の船頭が来て、もうすぐしたら、別の船が来るので、その船に乗船して下さいとのことであった。
暫くするとその船が迎いに来てくれた。どうも伯方島の船で、イカナゴを既に積んでくれているということであった。但し、他に4人の客があるらしく、迎いに今治まで行くとのことであった。生口島の港を出港し一路今治の港に向かった。途中しまなみ海道の色々な橋を見ながら30分程で今治の港に到着した。その港は、来島海峡大橋のすぐ近くであった。(地図で見ると砂場町と書かれていた)すぐにお客を乗せポイントに向かった。
この日のタックルは、メバルが竿:がま船メバル硬調480、リール:ステファーノ200、道糸:ソルティガセンサー12本撚り1号、幹糸1.5号、ハリス:1号、鈎:5号の7本鈎仕掛け、カサゴとアコウは、竿:がま船タチウオテンヤ270、リール:アンバサダー5600、道糸:PE2号、2本鈎専用仕掛けを使った。
まず初めのポイントは、来島海峡大橋のすぐ北側あたりであった。たくさんの釣船やプレイジャーボートが集まっていた。私と毛糸先生は、メバルが釣れるのではないかという思いで、シラサエビを使った7本鈎仕掛けでスタートした。しかし、2流ししてみたものの、釣れるのは前のお客さんのイカナゴに食いつくカサゴのみであった。状況を判断して、イカナゴ餌のアコウ、カサゴ狙いに変更することにした。
釣り方を変更すると、すぐにカサゴが釣れ出した。また、何故かメバルの小型までがイカナゴに食って来た。前日の情報は何だったのか…と思えた。カサゴはこのポイントでコンスタントに釣れた。暫くすると潮が変わってきたようで、船頭は近くの別のポイントに移動した。ここは漁礁が入っているということを聞いた。初めの流しは漁礁に当たらなかったが次の流しから上手く磯に当たってきた。
アコウが釣れることを信じて、2本鈎の下の鈎には、大きめの元気なイカナゴを刺した。そして底を取ながら釣っていると、磯に来たなと思った瞬間、カサゴとは全く別次元の大きなアタリが来た。グングンと穂先を押さえたので、瞬間アコウだと判断して合わせた。ハリスが2.5号だったので無茶は出来ないが、出来る限り早く磯から離したかったので、強引に竿を立てて引き離した。その引きの強さは、それまでのカサゴとは全く違っていた。船頭さんにアコウなので掬ってもらえますかと言うと、タマを持って来て掬ってくれた。その場で寸法を測ると38cmほどあった。
次の流しは、良型のカサゴとメバルのダブル、そしてその後は、またまた大きなアタリが出て30cmぐらいのアコウをゲットすることが出来た。それから潮が速くなったので、船は別のポイントに移動した。ここでは、潮が殆ど流れず、磯場に当たるとカサゴが釣れるという状況が数時間続いた。そしてその後、近くの深場の漁礁を攻めた際、たまたまか、大きなアタリがあり、本日3匹目のアコウをゲットすることが出来た。
暫くその辺りのポイントを攻めたが、カサゴがポロポロ釣れるという状況が続くのであった。この日は風が少しあったが、快晴の天気で気持ちのいい日であった。この時点で時計を見ると12時になっていた。この船は、16時まで釣らせてくれるので、まだ4時間もある。後半、アコウの釣れるポイントを攻めることを期待して頑張った。
船頭は、自分の知っている色々なポイントを順番に流してくれた。しかし、全く誰も釣れなかったり、釣れてもカサゴがポロポロという状況であった。そして15時ぐらいに今治のお客さんが帰るので港に送る間、待っていて下さいと言われた。送った後、数か所のポイントを攻めるということで、生口島への戻る途中のポイントを攻めた。魚探には何かわからないが良い映りがあると魚探を指差し見せてくれた。毛糸先生はシラサエビのメバル釣りをやってみたが、結局一匹も釣れなかった。私はその間、カサゴを数匹追加した。時刻が16時になったので沖上がりとした。
私の釣果は、アコウ3匹、メバル3匹、カサゴ28匹であった。毛糸先生は、残念ながらアコウをゲットすることが出来なかった。今回は、アコウ専門の釣りでは無かったので確率は低かった。しかし、メバルが全くと言っていいほど釣れないのにはビックリの一日であった。船頭さんも、このところ昼のメバルはさっぱりと言っていた。
道具を片付け、生口島を後にしたのであるが、高速に乗った瞬間から、しまなみ海道は渋滞していた。しかし、カーナビの色は赤になっていなかったので、暫く低速で着いていくと途中から通常のスピードに戻りホッとした。しまなみ海道は片車線1本しか無いので、低速の車が走ると追い抜けない。
山陽道は、途中、停滞することは無かったが、神戸に戻って来た時は、神戸北ICの手前500Mから停滞が起こっていた。結局、いつもより30分ぐらい時間が掛ったが、20:30頃に帰ることが出来た。帰ってすぐにメバルの塩焼きと、アコウの薄造りを食べた。メバルは、以外にも味があって美味しかった。アコウの造りは説明不要。「美味しい…、これを食べるためにワザワザ広島まで行っているんだ!」
今後の予定は、14日と28日に秀丸のアコウ専門狙いに行く。活きた海エビを使った釣りである。昨年のように釣れれば良いのであるが、行ってみなければわからない。しかし、専門に狙ってみてアコウが釣れるのは、本当に嬉しいことである。あまり釣り物の無い5月に最高の釣りに行ける楽しみが増えることになった。