昨日、神戸や大阪の桜が満開となった。このところ、海の中はどうなっているのかわからないが、潮が大きい時はメバルが、小さい時はカサゴがまずまず釣れていた。先週は潮が大きかったので、メバル狙いだけで終わってしまったが、私はカサゴ釣りの方が好きである。今週末はカサゴの良い潮で、またまた「たくさん空いています」という情報につられて、今週も仙正丸に行くことにした。
←カサゴ狙いになると、活けイカナゴが配られた。
朝、一番電車に乗り須磨駅を目指す。この日は珍しく釣り客が1車両に5人ほど見受けられた。今やマイカーでの釣りが当たり前の時代となったので電車釣行する人は減った。須磨駅の南側階段を降りようとした時、船頭さんが白い軽トラで迎いに来てくれた。すぐに荷物を積込み乗船場に向かった。船頭の話では、朝イチはメバルを狙うということであった。船に乗り込むと、左舷トモに座るように指示された。船代を払うとすぐに出船となった。
前回の釣行からメバルのポイントは、港からすぐ近くであることがわかっていた。急いで準備したが、投入の合図には間に合わず、途中からの投入となった。しかし、私が投入するまでの間に釣れた人が居なかった。暫く流すとあちこちでメバルが釣れ出した。この日は、風向きと潮の方向からして、私の釣り座は本当に一番潮後となった。メバル釣りでは最悪の条件であった。
船頭のアナウンスによると、流しているポイントは、ノリ網を取り去った直後ということであった。近くを見ると、同じくノリ網を取った直後なのか、網の船がその辺で網入れしていた。船はトモからポイントに入るので、トモのお客さんから順番に釣れるという状況であった。そしてひと流し目の最後に私まで回って来た。クックックックッ…とメバルらしい引き込みで、少し暴れさすとダブルで釣れて来た。しかし、これが最初で最後のメバルになるとは思いもしなかった。
その後も同じポイントを流すが、メバルはポロリポロリという状況で、私にはアタリは来なかった。そんな状況が3時間ぐらい続き、余りにも釣れないし潮も緩くなって来たので海峡近くのカサゴのポイントに移動した。タックルもカサゴ用にチェンジした。一投目、私にすぐにヒット、型の良いカサゴが上がって来た。その後も入れれば釣れるが5回ぐらい続いた。ところがそれからは、私だけがアタリの無い状態となった。磯から外れている訳でもなく、隣の釣り人には釣れるのであった。
原因は、どうも餌であることに気付いた。私は、当初魚の切り身を使っていた。5連続ぐらい釣れたので、イカナゴを使わなくても釣れると思ったのであるが、途中からはイカナゴには釣れる状況となった。餌をイカナゴに替えてみるとやはり釣れた。イカナゴがこの付近に流れてなくても、季節というか時期になると餌も変わるのだと教えられた。
何箇所か近くの別のポイントも攻めて、10匹ほどゲットすることが出来た。このポイントでは、25cmぐらいの良型が多かった。次のポイントに移動中、近くに鳥山が出来たと思ったら、キハダマグロが海面で跳ねている姿が目に入った。過去にも見たことがあるが、明石海峡にもマグロは居るのである。
次のポイントでは、初めにメバルをやってみるということで、タックルもメバルにチェンジした。しかし、ほぼ釣れる事は無く、暫くしてカサゴに逆戻りした。結局、それから納竿までずっとカサゴ釣りとなった。このポイントで、魚の切り身をためしてみたが、やはりイカナゴの方が良く釣れた。
周りを見ると、明石周辺の乗合船が集まっていて、どの船もカサゴ釣りをしていた…というか、この日はカサゴの潮なのであった。カサゴも磯場でなければ食ってこないため、下したらすぐに釣れるということは無かった。船が磯場に来ると皆さん一斉に釣れるという状況であった。この日使った鈎が切り身用の大きい鈎であったためか、納竿間際に、5連続ぐらいアタリが出ても鈎に乗らないということが発生した。
12:50頃、この流しで終わりにしますとのアナウンスが流れた。最後に1匹追加したところで沖上がりとなった。結果、メバル2匹、カサゴ29匹であった。メバルがひと流し目にしか釣れなかったのは意外であった。カサゴは型が良かったので、刺身にして食べたが本当に甘味があって美味しかった。煮付けも私はメバルよりカサゴの方が美味しいと思った。
来月は、広島のアコウに2回行くことになった。狙って釣れてボーズになり難いということが、昨年の釣行でわかった。明石海峡ではあり得ないと思う。これからは、納得の行く釣りをしたいのなら、釣れるところを見つけて行くしかない。悲しいことであるが、これが現実である。