2日目、今年も遂に釣納めの日が来た。昨日好調に釣れた広島のウマヅラ釣りで終われることは最高である。今回の釣行は、結果となるが、これだけ本当に良く釣れるとは思っていなかった。逆に11月に釣行した時は、正直言ってもっと釣れると思っていたが、それ程釣れなかった。海の状況は本当にわからない。潮もウマヅラには小潮の方が良いと聞いていたが、今回は大潮だが良く釣れた。過去の実績を振り返ると、潮よりも単にその時の状況次第という気がする。
この日の朝、昨日の疲れが残っているはずなのであるが、何故か朝早く目が覚めた。電話機の目覚ましを5時にセットしていたが、4:30頃に目が覚めたので起きることにした。テレビを点けると通信販売の宣伝が多く、出来る限りニュース系の番組を探して見ながら朝食を取った。天気予報では、広島の降水確率は0%となっていた。そして、出発時刻の6時前にフロントに降りた。
毛糸先生は、先にチェックアウトされ新聞を読まれていた。私もすぐにチェックアウトしてホテルを後にした。まずは、昨日確認出来た広島中央卸市場入口付近こにある氷屋に直行した。カーナビに記憶させていたのですんなりと行けて、550円で大きな袋一杯の氷を購入することが出来た。途中コンビニで食糧を調達して駐車場に向かい6:40頃に駐車場に到着した。すると昨日は結構ガラガラてあったのに、この日は満杯状態になっていた。空いている所を探したが入口付近しかなく、そこに駐車して準備を済ませて慌てて桟橋に向かった。
6:50頃に美咲丸は接岸していた。我々が桟橋に到着した時には、みなさん乗船された後であった。船頭から指示された本日の釣り座も左舷のミヨシから2席であった。ミヨシに私、2場目に毛糸先生が座ることとなった。我々が乗船してすぐに出船となった。昨日と同じであれば、ポイントへの到着は8:40頃となる。
私と毛糸先生は、いつものごとく餌を切る用意をしてキャビンを見たところ、キャビンの中は満席になっており、後ろの座席に誰も居なかったので、そこで餌の海エビを切ることにした。昨日は、少し小さ目の大きさが良かったので、半分ぐらいはその大きさのエサを作った。走行中に海面を見たところ、本日は結構北東の風が吹いていることがわかった。
その後、何人か船室に入られたのかキャビンが開いたので、キャビンに入った。すると、常連の方と思うのであるが、私に「明石海峡…の方ですね」と声を掛けてこられて、釣っている横で釣り方を見させて欲しいと言ってこられた。私は、全然問題無いので「何時でも見て下さい」と答えた。
船は、昨日と同じコースを進んで行ったのであるが、本日は昨日より少し手前のポイントで釣るようで、昨日より早くエンジンがスローになった。皆さん一斉に準備に取り掛かり、船頭のアナウンスを待った。暫くして「35mです」とのアナウンスが出て釣り開始となった。私に釣り方が見たいと言った方が来られたので、とりあえず餌の付け方を説明てして、アタリの取り方は後にということになった。
←がま船うまづらはぎとステファーノの組み合わせは、軽くて使い易い。
道具のセッティングに遅れて一流し目は何も出来ず、2流し目は合図と共に投入出来た。穂先に神経を集中して見ていると、モヨッと重みが出るアタリが出てピシッと合わせると鈎に乗った。コンコンと顔を振って上がって来たのは、今日も30cmオーバーのウマヅラであった。この日は、結構北東の風があり、船が波で揺れてアタリの取り難い状況が続いた。
その後も食いアタリが出て釣れたが、活性は低くこのポイントで私は3匹とアジ1匹しか釣れなかった。船頭は、潮の時間がまだ早いが、いつも良く釣れるポイントに移動した。ポイントに到着したものの、海面を見るだけでも潮が走っていることがわかる状況であった。そんな状況でも一度流してみたが、やはりウマヅラが釣れる状況では無かった。
その後、近くの別のポイントに移動して魚探で映りを見ていたが、どこも映りが出ないのか、仕掛けを降ろすことなく時間だけが過ぎて行った。一通り見てみたが映りが無かったのか、いつものポイントに戻って来た。そして「20mです」とのアナウンスが出で釣り再開となった。
まだ潮が速い状況ではあったが、流石に釣れるポイントは釣れる。大きなアタリが出てすぐにウマヅラをゲットした。潮が速いと食った時のアタリが大きく出ることが多いが、ここではそれが顕著に出たように思える状況が続いた。ただ困ったのが昨日と同様に、掛ったウマヅラが走って隣近所とお祭りが多発した。私は一番端の釣り座なので、魚を竿でコントロールすればお祭りしないようにある程度逃げれるが、間の方はそれが出来ないので、お祭りが多く発生していた。
潮が速い間は、アタリもはっきりとわかり確実に魚を掛けていたが、少し潮が緩くなってくると、アタリもわからない間に餌が取られ出した。穂先に神経を集中し見ていると、スレているのか餌を一瞬食っては鈎から離れるようなアタリが出ていることが分かった。こういう時は、仕掛けをゆっくりと上げるとアタリが良く分かる。その作戦が功を奏して数を伸ばして行った。
イケスの中もみるみると一杯になって行った。本日釣ったウマヅラは、近所の方へのプレゼントと、最近買ったフリーザで冷凍実験するための物となる。昨日は友人に送るため絶対に釣る必要があったが、今日は義務ではないので気が楽であった。但し、折角費用と時間を掛けて広島まで来ている以上、釣れる限りは釣って帰る気持ちで釣り続けた。
←内臓除去中
このポイントでは、昨日ほどの食い気が出なかったように思えた。しかし、ここで15匹ほどゲットすることが出来た。食いが悪くなったところで、昨日と同じ3つ目のポイントに移動となった。この時点で計20匹ほどであった。時刻も11時を回っていた。昨日より良く釣れるのかと期待していたが、期待外れの状況であった。
船は東北方向に結構走り昨日の3つ目のポイントに到着した。昨日と同様に釣り始めはミヨシが潮先となった。まだ潮が良く流れていたが、ウマヅラは食って来た。昨日も今日も大潮ということで、潮止まり以外は流れが速い状況であった。潮の速い時は、仕掛けを動かさないようにして、穂先から鈎まで糸を張って待っている釣り方が、アタリも良く取れて食いも安定する。
このポイントは、昨日より活性があるみたいで、私は入れ掛り状態が続いた。毛糸先生も初めはアタリの取り方がわからなかったようであるが、コツが掴めたのか入れ掛りとなった。時計を見ると14時になっていたが、前半悪かったので少し延長してくれているようであった。14:15頃に「次で終わります」とのアナウンスが出て沖上がりとなった。
道具を片付けた後、最後のポイントで釣ったウマヅラを絞めて内臓を取り除き数を数えた。その結果41匹であった。毛糸先生は不調で26匹であった。これで2日間の楽しいウマヅラ釣りが終わった。2日間で50+41=91匹釣ることが出来た。心の中では、目標を2日間で100匹に設定していたのであるが、惜しくもあと9匹届かなかった。今回の釣行は、この時期としては本当に良い釣りが出来た。はるばる広島まで来た価値のある釣りとなった。来年は、もっと早くから計画して、活性の高い10,11月に来ようと思っている。
明石海峡は、何も釣れないような状況にある。特に今年、アオリイカが皆目釣れなかったことについては、本当に驚きであった。ここ10年ぐらいの間、こんなことは無かった。来年も広島に遠征して、アコウやウマヅラ釣りに行くことになるだろう。知り合った釣友から、今度行く時は誘って下さいと連絡が来ている。ホンマ、良い釣りがしたいなら遠征しかない時代になってしまった。
今年も皆さんこのホームペーシを見て頂きありがとうございました。今回釣行して広島でも結構見て下さっていることがわかりました。これからも出来る限り新鮮な情報を発信して行くようにします。
2015年12月31日 齋藤 宏之