今年も残り僅かとなってきた。29日からの広島遠征までに、チャンスがあれば鳴門の真鯛釣りに行きたいという願望はあった。毎日、釣れ出すかもしれないので、鳴門丸の釣果を確認していた。すると中頃からサビキで真鯛が釣れ出した。しかし、毛糸先生は終業式までの間は忙しいので、声を掛けることが出来なかった。諦めていたところ、逆に毛糸先生から23日に鳴門に行きませんか…と連絡があった。当然行きたかったので返事は「YES」、但し直前なので、予約出来たらということで確認をお願いした。結果、乗合に予約出来て行くことになった。
朝4:30に毛糸先生が迎えに来て下さり出発、阪神高速から明石海峡大橋を渡り、最後に鳴門橋を渡ったところで高速を降り、亀浦漁港に5:30頃到着した。不思議と駐車場には車が数台しか止まっていなかった。乗合なので、釣り座を押さえにクーラーを持って船に乗り込んだところ、左舷トモにのみクーラーが置かれていた。何処に座ろうか悩んだあげく、私は右舷のトモ、毛糸先生は右舷のミヨシに座った。当日の乗船者は8人は居ると聞いていたが、6時を回っても3人しか居なかった。すると暫くして6人組の団体が来られて全員集合となった。
暫くして船頭が来てライトが点灯したので準備を開始した。この日のタックルは、竿:シマノ海春30-330、リール:電動シマノForceMaster400DH、道糸:ソルティガセンサー2号、先糸5号、幹糸4号、鈎素3号、鈎7号、枝鈎8本でオモリは35号。出船前に鈎に刺すビニールを船頭から頂き、仕掛けの鈎に刺した。船頭の話によると、今年のビニールの色は、赤の薄目の色が良いとのことであった。この日は曇天で薄暗く、出船は7時頃であった。
←途中で毛糸先生が「緑が釣れた」と教えてくれた。
まず船頭が向かったのが橋より南のポイントであった。出船前に釣れる場所が一箇所あり、8時頃から釣れると言っていたが、どうもそのポイントのようであった。橋の南側には何箇所かポイントがあるみたいで、順番に魚影があるか確認しているようであった。そして釣れるポイントに入った。潮は南から北へ流れていた。この時点ではミヨシが潮先になる。案の定、毛糸先生が開始早々、早々とヒットさせていた。
潮後となるのだが、私の反対側の方も連続してヒットさせていた。何が悪いのだろうか…、釣れなくても黙々と上げ下げを繰り返していると遂に待望のアタリが来た。じわっと重みが乗って来て、更に巻き上げを続けると、コンコンコンと鯛がビニールを噛んでいるしぐさが伝わって来た。その後、アタリが大きく出て穂先が突っ込み、竿の根本まで曲がった。この時に鈎が唇に掛っていれば途中で外れることはないが、鈎が口の中に乗っているだけの時は、途中で外れることが多い。
まだ釣り始めて時間は経過していないが、一匹目はバラシたくない。途中コンコンと大きく顔を振って上がって来たのは、40cmを越える真鯛であった。沢山お客が乗っているし、同時に何人か掛けているので玉網で掬うのはセルフとなる。この鯛は、鈎が唇に綺麗に掛っていた。魚を外しすぐに仕掛けを降ろした。するとすぐにアタリが来た。しかし、穂先が突っ込んだ後、パシッと穂先が跳ね上がりバラシ…この釣りはこんなものである。次の流しに35cm程の鯛をゲットしたが、このポイントでの潮が終わってしまった。私は2匹であるが、毛糸先生は5匹ゲットしていた。
その後、近くのポイントで釣ってみたが何も釣れず、船は橋の北側のポイントに移動した。移動しながらポイントの上を通って魚影を確認していたが、何処も映りが出ないのか、結構長い間、遊覧船状態となり時間が過ぎていった。やっと仕掛けを降ろすことになったポイントは、橋からかなり離れた所まで来ていた。その周辺には、地元漁師やプレイジャーボートがたくさん集まっていた。船頭のアナウンスはによると、魚が浮いていないので、底から5mぐらい上げたら底に落とすく゜らいで狙って下さいという指示であった。
この時点では、潮は南から北へ流れていた。風は予報通り南寄りでトモが潮先となった。私が潮先になるので、期待しているとアタリが来た。確かに底から1,2m巻き上げたところでアタリが出た。上手く鈎掛りして上がってきたのは、30cm程の鯛であった。型が小さいなあと思っていると、その後、周辺を流して釣れた鯛も、やはり小型が多かった。そのためか頻繁にアタリが出るものの、鈎掛りせずに外れるパターンが続出し、アタリの数の割に釣れる鯛は少なかった。
ふと時計を見ると12時になっていた。その頃から、それまで曇りであったが、予報通り雨が降り出した。但し、風が強く吹くことが無かったので、釣りに影響は無かった。何箇所かポイントを移動していると、本日2回目の時合が来た。10mぐらい駆け上がるところで魚影が出ているというアナウンスがあり、確かに流すと何人かにアタリが出た。
潮先である私にはアタリが結構あったが、鈎に乗ることが少なく途中外れが続出…、本当に何が悪いのか悩みの種が出来てしまった。考えられる一番の原因は「鈎」である。良いだろうと初めて使った鈎(テクノグレ)がこの釣には合わなかったのかもしれない。毛糸先生は、小鯛鈎の7号ということであった。この鈎がこの地域で標準であり、あまり凝って変わった鈎を使う必要が無いように思える。次回からは、小鯛鈎にするつもりだ。
14時を過ぎて映りが消えた…というアナウンスで沖上がりとなった。結果、私は4匹、毛糸先生が9匹釣っておられた。船中惜しくもボーズが一人、その他の方は、1~5匹というところであった。この日の状況を振り返ってみると、朝の時合が型も良かったためか、ゲット出来る確率が高かった。後半は、小型が多く鈎まで行かなかったアタリが多かったと思われる。しかし、アタリが無い日より、十分に楽しめた一日であった。
その分、反省と研究の課題が出来てしまった。今季は、もう行くことが無いと思うが、来年は色々と実釣による検証を進めて、ベストのタックル・釣り方を見つけようと思っている。帰って夕食でカルパッチョを作って食べた。身はプリプリで食感があり、非常に美味しかった。冬の鯛は脂が乗って本当に美味しい。
実は最近、毛糸先生のお薦めで-60度まで冷やせるフリーザを購入した。一番の理由は、ウマヅラ用の餌や釣ってきたアオリイカなどを冷蔵庫の冷凍庫に置いておくと、家庭の冷蔵物をたくさん冷やせないということと、冷凍庫に置けないということで、今まで魚が好きな方にプレゼントしていたが、それは勿体ない…このフリーザを買えば、新鮮なまま長期間保存できるので、有効に長期間食べれるということである。全て込みで13万ほどしたが、私にとってはかなり有意義な物かもしれない。機会があれば、その結果についてもお伝えしたい。
さて、今年も広島のウマヅラ釣りを残すのみとなった。今年は暖冬なので、年末でもウマヅラは釣れる確率が高いと思う。結果はどうであれ、自分の一番好きな釣りで終われることが、最高だと思う。