前の日曜で今年のマアジ釣りは終了したと思っていた。あの日の片づけでサビキは一旦収納スペースに移していた。毛糸先生が11日の午後、純栄丸に予約していることを前から聞いていたので、10日の夜に9日の釣れなかった状況を伝えていた。するとその後船頭から連絡があり、釣れていないので11日はキャンセルした方が良いとの連絡があったそうで、キャンセルされたらしい。しかしながら、「釣れてないからキャンセルした方が良い」と言ってくれる船頭は珍しい。普通は儲けることが第一にあるはずなのに、わざわざキャンセルするように連絡してくれるなんて…、本当に親切な船頭だと感心した。
←一年ぶりに見た観音さん、まだ取り壊しは始まっていないようであった。
私は毛糸先生に、12日から盆休みなので12日か13日にタチウオにでも行かれるなら、一緒に行きたいと言っていた。すると、11日の夜に連絡があり、河合釣船が明日マアジで出るので行かないかという連絡が来た。ええ…マアジですか?釣れるんですか?と疑ったが、暇なので結果はどうであれ行くことにした。
一旦片付けていたサビキとドンブリ籠を出してきてバッグに詰めた。河合釣船では、刺しエサを付けてマアジを釣ることがまず無かったので、とりあえずサビキだけ用意した。お客が多いのか確認したところ、我々以外3人と聞いたので、5時ぐらいに乗船場に行くことにした。
4:30に毛糸先生が迎いに来て下さり出発した。朝の国道は混んでないので高速に乗らずに走った。途中、エサ光でアミエビと氷を購入して、西舞子の乗船場に5:10頃到着した。その時、駐車場にまだ車は居なかった。車を駐車場に置いて、まずは乗船順確保のため、クーラーだけを堤防に置いた。岸壁から海を覗くと、透明度も高く色んな魚を見ることが出来た。
まず目に留まったのがメバルの幼魚、いつもたくさん見ることが出来る。親魚はこのところさっぱり釣れないが、これだけ稚魚が居ると、数年先には復活するかもという期待がある。次に見えたのがアイゴ、そしてその近くをチヌの30cmぐらいのが2,3匹の群れで泳いでいた。暫くすると、カタクチイワシの群れが登場した。凄い数の群れてあった。先程見たチヌもカタクチイワシを食べにきているのではないかと思った。
その後、残りの3人も並ばれ全員が揃った。早く迎いに来ないかなと待っていると、いつもより少し早く6:15ぐらいに河合釣船が迎いに来た。全員で5人なので、片舷(右舷)に全員が並んで釣ることになった。我々はトモと2番目に座ることになった。全員が釣り座につくと、すぐにアミエビが配られ、全員に行き渡ったことを確認して出船した。釣場までは40分ぐらい掛るので、その間にアミエビをすぐに使えるように解凍した。
この日のタックルは、磯竿1.5号4.8mにリールは軽量なステファーノ200、道糸PE1号に先糸フロロ4号3m、仕掛けはハリス1.5号の「魔性のサビキ」にアミカゴ30号をセットした。前情報で河合釣船で釣れるマアジは、須磨沖で釣れる物より大きいと聞いていたので、ハリスが切れないか心配していたが、結果的に一度も切れなかった。
40分ぐらい走って、まず一つ目のポイントに到着した。ここは、昨年に釣れた記憶のあるポイントであった。船頭は念入りに何回も魚探で群れを捜していた。そして暫くして「やってみましょか…」のアナウンスで釣り開始となった。しかし、2,3回流したものの、目的のマアジは釣れなかった。
船は、すぐに近くの大本命ポイントに移動した。そしてアナウンスが出て一斉に仕掛けを下した。すると、ミヨシのお客さんに何やらヒット…、上がって来たのは「ツバス」、去年、この魚が釣れるとマアジが釣れないと船頭から聞いていたので、悪い予感がした。そして私の一匹目もツバスが釣れた。こりゃ今日はダメかも…。
しかし、ツバスが釣れたのはその2匹だけで、その後は、楽しい楽しいマアジの入れ食いが始まったのであった。カゴが底に着いたので、道糸を張って一回シャクって暫く待つ、するとマアジが居れば必ずと言っていいほど鈎に乗って来た。ガクガクガギゴキと穂先を元気に震わせてくれる。ここで釣れるマアジは、須磨で釣れたものより一回り大きかった。なので、掛った時の突っ込みもかなり強く感じた。
私と毛糸先生は入れ食いモードに入った。ミヨシのお客さんは、仲間でオマツリを多発しており、釣れているにも係わらず、マアジの数は伸びていないように見えた。この釣れている時は、手返しの速さがモノをゆう。皆さんも出来れば左手だけで、高速にアミエビをカゴに詰める技術を習得して見ればと思う。これが速く出来ると、1回しか仕掛けを下せない流しで、2回下せる可能性が増えて釣果に結びついてくるようになる。
イケスには、型の良いマアジがドンドンと増えていった。トモのイケスは、マアジを活かしておくためには10匹が限界と感じたので、空いて居るイケスを求めて左舷のイケスを見てみた。すると誰も使っていないし、水も良く出ていたので、10匹貯まる毎に左舷のイケスに魚を移して行った。
朝の入れ食いも1時間ほど経つと、少しずつ食い気が無くなって行った。それからは、ポロリポロリと拾い釣りになった。また、須磨沖と同じ現象であるが、小アジの群れより前で仕掛けを投入し、底まで落とさなければマアジは釣れない状況となった。途中、何回も下す途中で中サバや小アジの猛攻を受けた。運よく途中で外れてくれる時もあったが、殆どは一旦巻き上げてのやり直しとなった。
潮が速くなってきたが、毎流し釣れるチャンスはあった。このサビキ釣りでは、いかに撒き餌とサビキを同調させて釣るかが難しいところである。カゴを底から上げて持ったり、底を引きずったりと、色々ためして状況を確認しながら釣り続けた。同じポイントでずっと釣り続けたが、意外とずっと釣れ続いた。昨年もそうだが、途中、カゴからこぼれたアミエビを食べに、型のいいウマヅラが浮いてきた。全て30cm以上の良型であった。
船頭の話によると、この時期にウマヅラの仕掛けで釣ってみた人が居るらしいが、ウマヅラの仕掛けには食いにこなかったらしい。実は、私も昨年マアジ釣りの時に試してみたいと思っていた。私は、底で1匹、仕掛けを落としかけた時に1匹釣れた。意外と今の時期でもキモが入っていたのにはびっくりした。そして、時刻も12:50となり沖上がりとなった。
クーラーに氷水を作った後、釣り座横のイケスのマアジから絞めた。そして左舷のイケスの魚も順次絞めた。左舷のイケスに入れていたマアジのうち、死因は不明であるが4匹死んでいた。絞め終わった後、15分ほどクーラーの蓋も閉めて魚を冷やした。そして数を数えたところ、青バケツに20匹、黄、赤バケツに10匹とザルに6匹の計46匹釣れていた。その他、ウマヅラが2匹という好釣果となった。毛糸先生は、32匹と言っておられた。昨年は青バケツに30匹入れて一杯になったのであるが、今回は20匹で一杯になっていた。それだけ型が良かったことがわかる。
須磨沖が釣れなくなり、本日、純栄丸のホームページを見ると、マアジは終了ということになっていた。河合釣船は、まだ暫くの間、マアジ釣りに出船するようである。去年は、確かアミエビは小1個が料金に含まれていたが、今回は小2個分の大きさのアミエビが1個配られた。一日を通しては、プラス大一個で足りると思った。
さて、釣ったマアジの味であるが、はっきり言って須磨沖のマアジより、少し脂の乗りが少ないと感じた。しかし、須磨沖のマアジは脂が乗り過ぎているように思える。釣って帰ったマアジの塩焼きを食べたのであるが、非常に美味しいと思った。また、大きさが大きいので食べ応えもあった。釣りたいのなら、何時まで釣れ続くかわからないので、早めに行くことをお薦めする。
←21Lのクーラーも一杯になりました。