2015年7月4日 西田釣船の真鯛①

うねり

今年も恒例、西田のおっさんの船で鯛釣りに行くことになった。半年ぐらい前に予約を取って釣行するメンバを集めた。当日のメンバは、毛糸先生、M氏、T氏と私の4名とした。船が小さく5名でも釣れるが、4名の方が無理なく釣り易いので今回は4名とした。2週間前に状況を聞くと、今年は良く釣れているとのことで、期待が膨らむ前情報であった。

どのような仕掛けで狙っているのか聞いたところ、ミミイカの疑似餌との回答であるが、ヨーヅリの疑似餌は生産中止となっており、市場には欲しくても物が無い。既にその疑似餌が販売されていないことを西田さんも当然知っており、代替の疑似餌について、お客さんが使われて良く釣れた疑似餌を教えてくれた。当日のメンバに状況、出船時刻と場所、疑似餌の情報を伝えると、皆さん販売している釣具店を探して用意された。

当日4:30出船ということで、毛糸先生が3:40頃に迎いに来て下さった。そしてコンビニと朝霧の釣具店に立ち寄った後、乗船場の魚市場前に4:20頃到着した。既にメンバーの2人は待っておられた。4人揃ったところで、乗船前に恒例「チキラーズくじ」で釣り座を決めた。その結果、トモにT氏、左舷トモ寄りに私、左舷ミヨシにT氏、右舷ミヨシに毛糸先生が座ることになった。雑談していると、4:30に西田さんが迎いに来てくれた。

T氏

すぐに乗船して各釣り座に座り準備を開始した。一回行って知っていなければ、適合したロッドキーパーがわからない。私はロッドキーパーを使わず、いつも屋根を立てているポールの途中に竿を掛けるための引掛ける金具が着けられており、そこに竿を立て掛けるようにしている。船は15分程で岩屋沖のポイントに到着した。既にもう一隻遊漁船が釣っており、魚を掛けてあやしているところが見えた。

潮と釣れている船の位置を確認して船を潮上に走らせ、「やって」の掛け声で釣り開始となった。この日のタックルは、竿:先鋭マダイ360、リール:ForceMaster400DH、道糸:ソルティガセンサー2号、仕掛けはミミイカ疑似餌使用の胴突5本鈎仕掛け、オモリは船頭の指示でまずは40号、その後潮に合わせて50,60号を使い分けた。また、船頭の指示で一番下の鈎にだけ海エビを刺すようにした。このところ、エビを刺すとスズキが釣れたというこであった。この日、このことが現実化するのであった。

ひと流し目、船頭が「魚が魚探に映っている…釣れなければおかしい…」と言っていると、毛糸先生に何やらヒット。上がって来たのは30cm程のアコウであった。ご自分で「アコウ釣に行ってたくさん釣らずに何で一発目がアコウなのか…」と言っておられた。2流し目、ポイントに来て私にヒット…クンクンと顔を振りながら上がって来たのは40cm超えのタイで、一番下のエビ餌に掛っていた。そして周りのメンバにも次々とヒットするも、何とイサギの良型(30cm級)であった。魚探に映っているのはイサギの群れのようであったが、群れによりイサギであったりタイであったりした。

この釣りの場合、アタリがあったら何より合わせを入れて鈎掛りさせなくてはならない。合わせが弱いと途中で良くバレる。強く合わせていても、鈎が歯の上に乗っただけの状態の時も良く外れる。こうすれば絶対に鈎掛りするという方法は無い。暫くして私にアタリが来た。大合わせして巻き上げると、すんなりと上がって来た。上から2本目の鈎にイサギが掛っており、この魚のアタリとは思わなかったのだが…と思ってイサギを取り込もうとした瞬間、グーンと仕掛けが水中に引き込まれた。船頭が「スズキや」との発言、途中で暴れずにすんなり上がってきたのだ。暫く慎重にあしらって玉網に入れた。60cm程のハネで一番下のエビ餌に掛っていた。釣り上げた瞬間、黄緑色っぽい岩屋沖のハネは美味しそうに見えた。

その後、潮が速くなってきたが私は絶好調になってきて、入れればタイかイサギが釣れる状況となった。その中での一匹は、ポイントの結構前で当たってきて凄い突っ込みを繰り返した。上がって来たのは55cm程のベッピンさん(雌)であった。潮が速くなり釣りが出来る限界になるまでの間、この日は良く釣れたが、鈎外れも多かった。合計6,7回外れてしまった。原因のうち2回は鈎の結び目が反対側に回っていた。結んだ後、アロンアルファを付けているが、それでも回ってしまっていた。

潮の流れが限界を超えたので、港で一旦休憩することになり岩屋港に入って休憩した。私はこの時点までにタイを8匹、ハネ1匹、イサギ少々という釣果であった。この休憩の間に各自後半戦の準備を行い、約1時間後に再出港した。ひと流し目、潮がまだかなり速いと思ったが、メンバにタイがヒット。良型のタイであった。さてこれからと思っていたが、何故か急に潮が緩くなりタイやイサギのアタリが無くなった。魚探を見ても映りが無くなったということで、次の潮の時刻までアコウを狙ってみることにした。

みなさんアコウの仕掛けで狙ってみるも、アコウのアタリは無く釣れるのはガシラか小ダイであった。そしてこの日最後の狙いである「鬼アジ」釣りとなった。皆さん仕掛けの交換が終わったところで釣り開始、すぐに潮が流れてきて激流に…60号のオモリを付けてみるも、途中から底を取れない状況となった。そんな中、近くを流すプレージャーボートが鬼アジを数匹釣っていた。船頭の話によると、この船は鬼アジを良く釣るらしい。

鬼アジ

私は何とかして釣ってやろうと気合を入れて頑張っていると、やっとのことでアタリが来た。すんなり水面まで上がって来たが、水面でかなり暴れまくられた。やっとのことで取り込むと、ビックリするほど大きなアジで45cm以上あった。暫くすると毛糸先生にもアタリが…上がって来たのは何とタイ。流石にタイ釣りが上手いと思ったが、今は鬼アジを狙っているのに…。

←釣れた鬼アジ、ほぼ50cmあった。

最後は、本当に底が取れない状況が続いた。私は常に底を取り続けず、一旦10mほど巻き上げて時々底を取りに行くようにした。何処で釣れるのかわからなかったが、下した時にたまたま魚が居たのかもう一匹鬼アジを仕留めることが出来た。最後にもう一回アタリがあり、何となくタイと思ったが、鬼アジの場合は口が弱いので合わせなかった。するとタイであったのだろう、途中でバレてしまった。船頭が、この流れの速さでは釣りは無理なので帰ろうということで、13時に沖上がりとなった。

明石港に入り、船頭に釣った魚をシメてもらった。シメると言っても、この船頭は神経抜きをしてくれる。私もその技術について練習しており、今回は5,6匹チャレンジして殆ど成功した。神経抜きの棒が神経の穴を通ると、背鰭がピーンと立ち、魚の表面の色が変わる。この神経抜きをすると、当日の夜でもプリプリの刺身を味わうことが出来る。

釣果

この日の釣果は、私がタイ10匹、ハネ1匹、鬼アジ2匹、イサギ少々。毛糸先生タイ8匹、アコウ1匹、イサギ少々、T氏タイ5匹、イサギ少々、M氏タイ2匹、イサギ少々という結果に終わった。本当は、大潮の日に行きたかったが、6月の大潮の日が平日であったので、この日となった。大潮の日はもっと釣れるということであった。昨年は10月に行って良く釣れたので、今年も秋に再度釣行しようと思っている。死んでしまったような明石海峡で、この船だけが良く釣らせてくれるように思える。

このところ、情報によると須磨・純栄丸のマアジ釣りが好調である。浦島丸が無くなったので、今後の状況を見て釣行したいと思っている。この4週間、毎週釣りに出かけた。釣行した日は疲れるが、その他の日は健康的になったような気がする。釣れなかったら余計にストレスも溜まるが、このところ良く釣れているので、気分もスッキリである。

この日、帰ってすぐにイサギを刺身にして食べた。プリプリして美味しかった。夜は、スズキの塩焼きとタイ茶漬け、そして本日は、鬼アジとタイの刺身にスズキの塩焼きが待っている。美味しい魚を思う存分楽しめる。これぞ釣り人の特権である。