2015年6月21日 雨堤池のヘラブナ(釣好会500回記念)

雨堤池

私が入会しているヘラブナ釣り同好会「神戸釣好会(こうべきんこうかい)」の例会が、今回で500回目を迎えた。だいたい年間10回なので、50年間続いていることになる。会長の話によると、神戸のヘラブナの会では最長らしい。私は、最初に「神戸イレブン」という会に入会していたが、会員の減少により解散となった。その後、会員の紹介で釣好会に入会した。

ヘラブナの同好会も昔はたくさんあった。釣り池の数が少なかったので、例会の際は色んな会とかち合い、池の釣り座が満杯になっているようなこともあった。そして月日が流れ、xx会が無くなったらしいとか、xxさんが亡くなったらしい…、そんな話ばかりを聞いてきた。釣好会の会員数も、一番多かった時は50人ぐらい在籍していたことを聞いた。しかし現在、例会に参加するのは10人ほどになってしまった。近郊にある釣り池も2つ、新松池と雨提池(あまづつみいけ)になってしまった。

はっきり言ってヘラブナ釣りの将来は無い、若い人がヘラブナ釣りをやらないからだ。どうすればヘラブナ人口が増えるか…今となっては方策は無いと思う。ヘラブナ釣りの道具は高価だし、ある程度の種類(長さの違う竿)が必要である。趣味の世界とはいえ、初期投資が掛り過ぎる。各メーカーのカタログを見て欲しい、ヘラブナの竿がどれだけ高価な物であるか。ヘラブナ釣りがスタレて行ったのは、メーカーにも責任があると思う。

例会が開催される池には、公共交通機関ではまず行けない。家が近くか、池までの道中に丁度家があるかという条件で、会の方に同乗させてもらっての釣行となる。私は、幸いにしてそのような条件の方が居たので、一緒に乗せてもらってきた。しかし、会員の減少により、そのことも今後は難しくなると思う。私は、今同乗させて頂いている方が会を辞められる時に、一緒に会を辞めようと思っている。

6:20にMさんが迎いに来て下さった。池までは私の家から20分ぐらいで行ける。六甲トンネルを抜けて暫く走り、五社の交差点を左折すると間もなくして池に到着した。小屋には殆どの会員が集まっていた。当日の会費を会計に払った後、会長から開始前の挨拶があり、記念すべき500回の過去の話があった。また、会計から今回の賞品は現金で、最低五千円という説明があった。私は、300,400回記念の時に参加して、その時もたくさんの商品券をもらった記憶がある。

くじ引きで釣り座の抽選が行われ、私は7番を引いた。くじ引き後は自由に釣り開始となり、各自道具を運んで用意に取り掛かった。この日は一時的に豪雨があるとの天気予報であった。釣りを開始した頃は、北の空が黒く、遠くで雷の音が聞こえていた。この日のタックルは、暖かくなってきたが水深が浅い池なので、グルテンの底で釣ってみようと10尺を選択した。エサは両グルテンで狙ってみた。

開始後、7,8回打ち込むとウキに変化が出だした。丁度その頃になると、空が段々と黒い雲で染まり出してきてポツポツと雨が降り出した。ウキを注意深く見ていると、一節ツンと入ったので、反射的に合わせると力強い引きが伝わってきた。雨が予想されていたので傘をさしており、傘を避けて竿をコントロールした。上がって来たのは、コイのように見えるがフナである。掬った瞬間に35cm以上あることがわかった。当会のルールで、この池では35cm以上を釣ると、会員皆さんから100円もらえる。会長のスケールで測ると38.5cm、皆さんから100円徴収することが出来て900円儲かった。

雷雨

その直後、本当に空が夜のように暗くなり、凄い雷雨がやってきた。すぐにゴアテックスの雨具を着たのであるが、それはそれは凄い雨で、傘しかさしてない方は、ビショビショに濡れてしまっていた。20分ほどして雷雨が収まると一転して晴天となり暑くなって来た。そうなると、底でのアタリが無くなってしまったので、セットの宙釣りに変更した。

10回ほど打ち込むとサワリが出だした。そのうちにスパッと節のある大きなアタリが出てヘラブナが釣れ出した。釣り座と釣り方にもよるが、釣る人はコンスタントに釣れていた。この釣りはエサの配合と練り方が難しく、結果に大きく響くことになる。各メーカーから色んなエサが発売されていることも、どれが良いのか悩みのタネだ。会の方は、定年を過ぎておられる方が多く、平日もヘラブナ釣りを楽しんでおられ、色んなエサを試されている。不安なことは、そのような方に聞くことが解決への近道となる。

ヘラブナ

午前中、私はそこそこ釣れて6.7kg釣れた。その時点でトップは9.6kgであった。 午後に入ってからは、どうもエサの配合が悪いのか寄りが悪く、午前のようには釣れなかった。15時に終了となり、午後は4kgほどしか釣れなかった。午後は両ダンゴで釣った方が、ダントツの結果を出して優勝された。

結果、私は重量では4位だが、38.5cmを釣っていたので大物賞となった。そのため賞金は6000円あった。かつて2回年間優勝したが、ここ数年は釣り方が変わって来て不調である。勝つために更なる研究が必要である。来週は、先週に引き続き「広島・秀丸のアコウ釣り」に行く。明石海峡では、タコとキス…、確率が悪くても釣って価値がある物を釣りたい!結果は来週ホームページを見て下さい。