2月14日の鳴門釣行後、小豆島周辺で3月に鯛の乗っ込みがあることを聞き、インターネットで岡山周辺の釣船を調べてみた。すると何隻か鯛のサビキ釣りに出ている釣船を見つけることが出来た。昨年の釣果の情報を見てビックリ、一船で100匹超えの写真がたくさんあった。釣行したくなって予約状況を見ると、3月の土日は既に満船状態…この時期は早くから予約が入っているようであった。また、明石の魚英、姫路の山本丸もそのポイントまで行っていることもわかった。今年は行けなかったが、来年は早くから予定を立てて行ってみたい。
←朝6時丁度に朝日が顔を出した。(仙正丸の乗船場にて)
このところ担当する仕事が落ち着いてきて、やっと有給休暇が取れることになった。私が有給を取ることは、平日に釣行することを意味する。ターゲットと潮を色々と考えた結果、ガシラが期待出来る小潮回りの27日に取ることにした。今年も明石海峡のメバルは釣れていない。釣船の釣果情報を検索してみても、これと言って目立ったものは見当たらない。確実に平日でも出船するし、メバルメインにガシラも釣らせてくれる仙正丸に乗船することにした。
今まで何回も書いてきたが「平日でも確実に出船する」ことが、釣り人からすると乗合船を選ぶ絶対条件となる。予約を入れてもxx時に出船するか決める…ということで、結局お客が集まらなくて中止と言われても、その後に他船に予約を入れて満船で断られることなってしまうと、釣行出来ずに折角取得した休みが無意味なものになってしまう。一回でもそのような経験をすると、賢くなって最初から確実な選択をするようになる。
朝、一番電車に乗り須磨に向かった。六甲道では座席が一杯であったが、三宮から座ることが出来た。20分程で須磨に到着し、徒歩で乗船場に向かった。駅の階段を降りると海岸は工事中で、その辺りにあった建物が取り壊されていた。5,6分で乗船場に到着し、暫くすると乗船順を決める抽選が始まった。私は「6番」を引いた。その後全員の抽選が終わったところで乗船が始まった。皆さん潮先となるトモの方から座られていた。私は広々として空いて居たミヨシに座った。各釣り座の個人イケスには水が張られており餌のイカナゴが泳いでいた。
船代の集金が終わったところで出船、まずはメバルから狙うというアナウンスがあり、皆さんメバルのタックルを準備した。私のタックルは、竿:瀬戸内メバルSPECIAL、リール:ステファーノ200、道糸:ソルティガセンサーの1号、幹糸1.5号、ハリス1号、鈎5号の6本鈎。ソウハチ君の話によると、ハリスは0.8号が流行っているようだ。私は、1号より細くしたことが無いが、今まで問題なく釣れていた。平磯の沖でエンジンがスローとなり、ポイントと潮を確認した後「やって下さい」とのアナウンスで第一投、潮はゆっくり流れているようだ。暫くするとトモの方が良型を取り込むところが見えた。
潮の流れからして、私の釣り座は一番潮後であった。3流し目、気合を入れて竿先を見ていると、ククッと重みが乗った後、グーンと穂先が海中に入っていった。一匹目であるし、追い食いするような状況でも無かったので、すぐに巻き上げることにした。上がって来たのは25cm程の良型であった。船中に取り込んだ時は、ボーズから脱出出来たのでホッとした。
しかし、その後の状況は良く無かった。本当にポロリポロリとしか釣れていなかった。船頭も諦めてポイントを移動した。次のポイントは淡路の東浦沖であった。ここでは潮流に対して船を縦に流すのではなく、横向きに流してくれた。しかも、一流し毎に左舷と右舷が交互に潮先になるように流してくれた。私は、左舷が潮先になった際に3匹釣り上げることが出来た。ただ、今のメバルは元気がないようで、鈎掛りした後の突っ込みが弱いように感じられた。
2時間ほどの間頑張ったが、パッとする時合は無かった。ソウハチ君の話によると、この日のメバルは活きたイカナゴよりも、サビキの方が良かったみたいだ。潮が速くなってきたので、瀬戸に出てガシラを狙い、その後またメバルを狙うとのアナウンスでガシラの準備を始めた。タックルは、竿:がま船タチウオテンヤ270、リール:電動ForceMaster400DH、道糸:ソルテイガセンサー2号、カサゴ用2本鈎仕掛けでオモリは40号を使った。
ポイントには、数隻の乗合船が集結していた。釣り開始時は、まだ潮流が速くアタリが出なかった。しかし、すぐに潮が緩くなりアタリが出だした。皆さん活けイカナゴを餌にしていたが、私はいつもの切り身を持参して使った。イカナゴを餌にした場合、アタリがあって鈎掛りしなければ、エサはまず鈎に残っていない。しかし切り身の場合は釣れるまで餌が取れない。また上手く行けば一つの餌で5,6匹釣ることが出来る。
潮の加減か、流れているところに魚が居ないのか、開始当初アタリが出なかった。しかし、一回アタリが出だすと連続でアタリが出だした。電動は巻き上げる際、どうしても大きい音が出てしまう。これだけ連続して釣れるのかというぐらい電動の音が響きわたる状況となってボコボコにカサゴが掛って来た。何故か切り身に掛ってくるカサゴは、イカナゴ餌で掛っているカサゴより明らかに型が良かった。
隣で釣っておられた方が切り身の方が型がいいとおっしゃったので切り身をプレゼントしたら、やはり釣れたカサゴの型が切り身を使う前より大きかった。一時間ちょっとの間であったが、私はミニガシラが殆ど釣れず、良型ばかりを22匹釣ることが出来た。潮が速くなり、同じポイントで最後のメバル狙いとなった。そこで私は小型のメバルを1匹追加して沖上がりとなった。
結果メバル5匹、カサゴ22匹であった。メバルも4匹が良型で帰宅して一匹刺身にしてみたが、肥えていて美味しかった。この日、メバルのトップは15匹釣っておられたということであった。しかし、一日の大部分の時間をメバルに費やした割には、全体的に厳しい状況であったと思った。今後、私の予想ではメバルがそんなに良くなるとは思えない。
今度は、長潮か若潮の日に一日中カサゴを狙ってみたい。私の意見となるが、食べて美味しいのはメバルよりカサゴの方が上だと思う。釣るのが難しいし、魚の価値が上だからメバルに人気があるのかと思っている。家族には「メバルよりカサゴの方が美味しい」と良く言われる。メバルの本当に美味しい時期(5月から7月)にメバルを狙う釣船は少ない。また、このところ釣れていないので行く気にもならない。今年は好転して欲しいと思っている。