1月10日の広島釣行の後、17日に鳴門丸の仕立てを押さえて釣行することにしていた。16日の夜に出船するか確認してもらったところ「ちょっと風が出るみたいだけれど出船する」とのことで現地まで行くことになった。当日、私の家を出る時点から風が思っていたよりも強かった。そして明石海峡大橋ではかなりの風速で、車が風に流されるぐらいであった。更に大鳴門橋では電光掲示板の風速が13m…40kmの速度規制、暗くて海が見えないが出船は絶望的となった。当然のことながら亀浦漁港に到着すると、車が一台も止まっていなかった。
強風の中、出船予定時刻の前に船頭が来たので、出船するか相談した結果、中止することとなった。現地まで来たことを申し訳なく思ったのか、畑まで誘導されて作った大根を土産にもらって帰った。しかし、高いドライブとなった。帰る際に確認したところ、31日の仕立てが空いて居たのですぐに予約した。しかし、31日も運が悪いのか17日と同じような天気予報となり、当日の朝4時の現地の状況を見て釣行を決めることにした。そしてこの日も風が強く中止となった。鳴門に行くため、準備を完璧にしていただけに、この2回連続の中止は、私の心の中で不完全燃焼状態にあった。先日、毛糸先生に電話したところ、やはり同じ気持ちということで、2月14日の予約を入れた。
13日夜に毛糸先生から連絡があり、船頭に確認したところ、明日は出船するということで釣行が決定した。ところが釣行メンバになっていた成金竿男が、感染性の病気になってしまったということでドタキャン、結局2人で行くことになった。4:30に毛糸先生が迎いに来て下さり出発、約1時間で亀浦漁港に到着した。この日も結構風が強く、大鳴門橋の電光掲示板は、風速8mとなっていた。
このところ状況が良くないし、何より寒いためか乗合船も満船になっていないようである。6:20頃、船上で準備していると船頭が来て「今日は2人か、金持ちやなぁ…」とのお言葉。本当はもう一人来るはずであったのだが、病気で来れなくなったと伝えた。準備が整い6:35出船、ポイントはいつもの港のすぐ前である。このポイントで、長潮の朝は北から南にゆっくりと流れるようである。緊張のひと流し目であったが、結構北西の風が強く、船が風に押され気味となり、道糸が斜めになってしまうような状況でアタリも無かった。その後、良く攻める橋の近くとか色々なポイントに移動を繰り返しては仕掛けを投入するが、この日は本当に何の反応も無かった。船頭に映りがあるのか聞くと、魚探には映りはあるが、全く食わないとのことであった。
そして海峡の潮が止まる11時頃には、殆どの釣船が橋より南のポイントに移動した。他の船より一足遅く船頭も橋の南のポイントに移動した。魚探を見ながら映りが出たポイントで仕掛けを下してみるが、一向にアタリが出なかった。そして船は、大橋中央のすぐ近くのポイントに移動した。水深は45mぐらいと、思っていたよりも浅かった。そこで巻いては下すを繰り返していると、底を切ってすぐにアタリが出た。この日初めてのアタリであったし、何かいつもより元気が無いようなアタリであった。
この釣り方では、鯛が鈎掛りするまで同じ速度で巻き続ける。暫くすると鈎掛りして竿が大きく引き込まれた。やった、鈎に掛った…。こんなに釣れない日の一匹は貴重である。この一匹を釣り上げるか外すかで、釣果がボーズか釣れたかに大きく分かれる。やはり釣り人にとってボーズは最悪の事態である。仕掛けまで巻き上げたので、仕掛けをたぐって魚を引き上げるのであるが、どうも底の方の鈎に掛っているみたいで、中々魚が見えない。そして船が風に流されて仕掛けが船の下に入るという状況となり、魚を玉網に入れるまでの間、ヒヤヒヤドキドキの連続であった。
結局、魚は一番下の鈎に掛っていた。玉網に収まった瞬間、何よりボーズから脱出出来たことが一番嬉しかった。釣れた鯛は丁度50cmぐらいの雄であった。その直後、同じポイントを流し直すと、今度は船頭が同じぐらいの鯛を釣り上げた。それから2回ほど流し直したものの鯛が釣れることはなく、潮が来たので橋より北側のポイントに移動した。このポイントで先日68匹釣れたらしい。この頃から北西の風が更に強くなって、仕掛けを投入するのが難しくなってきた。アタリも無いので、8本鈎から5本鈎に減らすことにした。
何度となく流してみたものの、鯛のアタリは無くカサゴが2匹釣れただけであった。何も釣れないのでもう我慢の限界となり、13:30頃に沖上がりとなった。色々と情報を集めた結果、鳴門の鯛釣りは潮より海の状況が大事なことが分かった。要は、鯛のエサとなる小魚が流れている状況のことである。ビニールに食ってくる時は、アナゴかタチウオの稚魚が流れている時である。こればっかりは、前以て予測が困難である。もう一つ聞いて分かったのは、強い寒気が来た後の小潮まわりは、水温の関係か釣れないらしい。当日はこのパターンにあてはまるのかもしれない。
結果、私は1匹、毛糸先生はボーズとなってしまった。私はこの日、2回アタリがあっただけであった。毛糸先生は、アタリも無かったということであった。この釣り方は、例年なら1月に終わっているのが通例であり、今年は何故か長く続いた。一応、今季のタイ釣りはこれで終了とする。しかし、毎年3月に乗っ込みがあり、その日に当たると爆釣するというので気になるところである。
帰りの車中、今年の釣行予定を考えた。はっきり言って6月の鯛釣りまでは、何も釣り物が無いので、何処かに遠征しようということになった。鯛、アコウ…などなど情報を集めて試しに行ってみるつもりである。広島には10月~12月に2回、鳴門は11月にエビ餌で釣る時と年末に仕立てて行く予定である。
今後、暫くの間、更新しないかもしれません…が、ヘラブナ以外に月一ぐらいで何か釣りに行くと思いますので、たまに覗くようにして下さい。