2014年12月30日 鳴門の真鯛③

鳴門橋

今年も遂に釣納めの日がやってきた。一昨日、釣行の帰りに船頭から「あさっては、風が強くて釣り中止になるかもしれない」との発言があったが、天気予報は、その後段々と良い天気に変わってくれた。一昨日の前回は、一日を通してアタリが3回ぐらいしか無かった。しかも、アタリが出たのは8時頃までで、それから沖上がりとなるまでは本当に暇で疲れた。本日は、11時ぐらいまで潮があるということで期待した。

朝4時頃に毛糸先生が迎えに来て下さり出発、次におにぎり男を迎えに行き鳴門に向かった。本日も年末ではあるが、道路は空いており約1時間ほどで鳴門に到着した。高速を出る際、通行料金が一昨日よりも少し高かった。そうだ今日は平日なのである。船代も本日は、平日料金だと一昨日に聞いた。(逆に安い)到着時刻は同じぐらいであったが、何故かこの日は駐車している車が少なかった。今日は平日だからお客が少ないのか…と思ったのであるが、その後、どんどんと車が来て、出船前にはにぎやかになっていた。

チキラーくじ

←左のチキラーズメモ用紙は、公平に釣り座を決めるための「チキラーズくじ」、乗船前にこのくじを引いて、内側に書かれた番号の順番に乗船するのがルール。各自その日の潮と風向を予想して釣り座を決める。良い番号が当っても、予想が外れると最悪の釣り座となることがある。鳴門丸は結構大きい船なので、4人だと広々としており、釣り座による差は少ない。私は前回と同様に最後となる④であった。

この日のメンバーは、おにぎり男、毛糸先生、アオリ運悪男(最後に解説)と私の計4名、くじ引きの結果、右舷ミヨシに毛糸先生、右舷トモにおにぎり男、左舷ミヨシにアオリ運悪男、左舷トモに私が座ることになった。私の予想では東から西に流れる潮で、西北西の風が予想されていたので、ミヨシが有利だと思っていた。

くじ引き後、すぐに乗船して支度にかかった。一昨日乗船した船なので、ロッドキーパーの絞める位置などそのままで良く、すぐに準備が完了した。6:20頃に船頭が来たので、ビニールの白と赤を頂き鈎に刺した。この日のタックルは一昨日と同じく、竿:シマノ海春30-330、リール:電動シマノForceMaster400DH、道糸:ソルティガセンサー2号、先糸5号、幹糸4号、鈎素3号、鈎7号、枝鈎8本でオモリは35号。仕掛けの全長が10m以上あるので、船べりにマグネットシートが必須アイテムだと思う。

この日は少し早い6:25出船、ポイントは港のすぐ前であるが、一昨日より少し東寄りのポイントでやって良しのブザーが鳴った。すぐに投入してやってみるが、まだこの時点では薄暗く穂先が見えにくかった。このポイントではアタリは出なかったので、すぐに近くの別のポイントに移動した。ここからが釣納めの始まりとなった。ブザーの音ととともに仕掛けを投入、オモリが着底後すぐにゆっくりと巻き上げを開始する。すると7mほど巻き上げたところで穂先がモヨっと重みで下がった。そのまま巻き上げを続けると、コツンコツン、コンコンコンと段々と大きなアタリになって、最後に竿がグ~ンと絞りこまれて鈎掛りとなった。引きからして小型ということがわかる。お初は30cm級のマダイであった。

この日は潮が緩く、船頭の指示が無い限り何回でも仕掛けを投入することが出来た。魚を外してイケスに放り込み、すぐに仕掛けを投入した。釣れる日は釣れるもので、オモリが着底して巻き上げを開始すると今度は3mぐらいのところでモヨっと穂先が下がった。そのまま巻き上げると、すぐに大きなアタリに変わり鈎掛りした。途中何度となく強い引き込みがあり良く引くなあと思っていると、上がって来たのは45cmと30cmほどのダブルであった。一昨日のようにすぐにアタリが無くなったら困るので、気合を入れて釣り続けた。

ビニール

その後もこの日はアタリが無い流しが無いぐらい良く当たった。この日の当りビニールは、底近くでは赤、だいぶ上の棚では白で良く釣れた。凄かったのは、おにぎり男が釣った際、底から20mで当たったと聞いたので、かなり上まで巻いてみたところ、底から30mぐらいのところでアタリが出て50cmの良型が釣れたことだ。途中、隣に一本釣りの漁師が横に来て「今日は途中で良く放す」と鳴門丸の船頭に言っていた。我々も同じく噛みに来ているのに鈎まで行く前に放してしまうことが良くあった。それでも一昨日とはアタリの数が大違いなので、楽しい釣りとなった。

この日の潮は、どうもゆっくりと東に流れているみたいで、前半は私が潮先になっていたようだ。出船して1時間ほどの間に5匹釣ることが出来た。この時点でも良い釣納めが出来たと思っていたが、ここから更に続くのであった。10:30頃までの間、私は投入すると2,3回落として巻き上げをする間にアタリが出ることが多かったが、アタリの半分も鈎まで食わすことが出来なかった。また、鈎に掛ったようであるが、巻き上げ途中で数回バラしてしまった。

周りにたくさん船が居るものの、何となく好調に釣れているのは我々の船だけのようである。船頭は釣りをしていたが、他のメンバーが魚を掛けたら掬いに行っていたので、結局、まともに釣りが出来ずミニ1匹しか釣れなかったらしい。私は掛ったタイを自分で掬っていたので、船頭は小便をしに来てイケスを見るまでは、私が数を釣っていることを知らなかったようだ。船の後ろにあるイケスは水深が浅く、型の良いマダイだと背びれが出るぐらいの深さなので、型の良いものは前のイケスに移動させた。

朝から好調に釣れていたが、船頭の予言通り11時には食いが止まってしまった。釣れなくなると船頭は北西の岬に向けて船を走らせた。そして岬を越えて暫く走ったポイントで釣らせてくれた。このポイントは水深が浅く30mぐらいしかなく浅かった。ここまで走ってくれたのだから釣れるかと期待したが、生憎だれにもアタリは出なかった。その後は、そのポイントから港に戻るような形で、途中のポイントで仕掛けを下した。その結果、アオリ運悪男が計2匹マダイをゲットした。港の前に戻ってくると北寄りの風が強く吹き出し、13時頃に沖上がりとなった。

釣果

結果、私と毛糸先生が各10匹、おにぎり男とアオリ運悪男が各5匹と、上等な釣納めとなった。港に帰ると他の船も強風のため帰っていた。隣の船の方に何匹釣れたか聞かれたので10匹と答えると、ええ…そんなに釣れたんですか…と驚かれていた。その船では良くて5匹ぐらいだと言っておられた。他の船もそんなに釣ってないようで、写真を撮っているような光景が見られなかった。絞めた後、船頭が写真を撮らせてくれということで、私と毛糸先生の魚を並べて写真を撮った。左の写真と同じ物だ。左半分の10匹が私の魚で、毛糸先生の魚より、良い型のものが目立った。

今年も釣納めは納得出来る良い結果で終わることが出来た。今年を振り返ってみると、今年は釣行回数がここ近年で一番少なかった。今まで釣れていた夜メバルやアオリイカが本当に釣れなかったことと、今年は土日に大荒れの天気になることが多かったのがその要因である。帰りの車中でも「明石周辺は釣れなくなってきているので、今後はちょっと遠くの釣れる所への釣行が増えることになるなあ…」ということがメンバーの共通認識であった。来年は、もっと早くから計画を増やして釣行しようということで合意した。

アオリ運悪男の由来:昔から「ジンクス」と呼ばれる「理由がなく結果がいつも同じ」になってしまうパターンがあるが、その中で「この人が来るとアオリが釣れない」というパターンがある。誰が悪い訳でも無く、結果的にそのようになってしまうのである。その人がアオリ運悪男である。私が知っている限りで、面白いことにこの人がどこの船に乗られても、その日は釣れていなかったので、毛糸先生と乗船する船で一緒になることを恐れていた。しかし、アオリ以外では、ジンクスにはならないようである。

2014年の釣りも終わった。最後に高価な鳴門の真鯛をたくさんゲット出来て満足の一年となった。皆様の釣り納めはどうでしたか?このところ、時間が経つに従って明石海峡で固定的に釣れていた釣り物が釣れなくなってきた。来年は、県外の良く釣れる釣船を調べて釣行することにした。まずは岡山や広島の釣船に照準を合わせて釣行する予定である。

今年も色々な方から質問等のメールを頂いた。また、カウントは取っていないが、予想を越える数の人がこのホームペーシを見てくれていることが分かった。ご期待にそえるよう、来年も出来るだけ早く新鮮な情報を伝えれるようにしますので、楽しみにご覧ください。

2014年12月31日 齋藤 宏之