先日、2年ぶりにスカパーの「関西発海釣り派」から「ウマヅラ釣りの先生役で出演して欲しい」との連絡があった。収録日を確認したところ、22~24日ということで、23日広島に行く予定であったが、キャンセルして出演することにした。船は河合釣船で、その後、収録日は24日に決まった。
スカパーの方と事前に話をした際、今年の大阪湾は本当にウマヅラが少なく、ボーズ覚悟となることをお伝えした。本当に番組として充実した内容にするなら、広島の釣船に行くことを提案したが、番組のタイトルにもあるように「関西」ということから、西は岡山ぐらいまでということで断念した。
先月は、一日ウマヅラを狙って3匹しか釣れなかった。その後1ヶ月経ったので好転していることを願い、前日の23日に下見に行くことにした。土曜日の夜に河合釣船のホームページを見ると、カワハギがメインになることが書かれていた。カワハギ釣りがメインになることは予想されていたので、午前に中央卸売市場に行き、アサリの小粒を買ってきて用意した。
23日、5:15頃に自宅を出発、JR六甲道駅近くには居酒屋がたくさんあり、駅に行く途中、若者たちの塊がいくつもあった。学園祭の頃になると良く見る光景である。JRのホームに上がると、始発で家に帰る若者がたくさん居て、電車に乗車すると空席が無い状態となった。また、三宮からもたくさんの若者が乗車してきて、かなりの人が立っていた。
25分程で舞子駅に到着、徒歩で乗船場に向かった。そして港に入る入口を通ろうとしたところ船頭の奥さんが居て「おはようございます」と挨拶された。今までこんなことは初めてであった。後で聞いてわかったのであるが、初めて乗船するお客さんが居たし、車が多かったので誘導するために来ていたらしい。乗船するために堤防に行くと、たくさんのクーラーが並んでいた。この日は、神戸マラソンがあるのでお客が少ないと思っていたが、どう見ても10人以上のお客さんがあるようである。次第に空が明るくなり、車から出てきて並んでいる人を見ると20人近く居た。
船は、いつもより少し早い6:20頃に迎いに来た。そして先頭の方から乗船が始まった。私は最後から3番目で、乗船する頃には左右のミヨシしか空いていなかった。この日は下見なのでどこでも良かったが、左舷ミヨシから2番目に座った。船は、エサを全員に配り終わったところで出船した。
ポイントに着くまでは30分は掛るため、その間に準備を済ませる。まずはウマヅラ釣りからスタートとなるので、愛用の「がま船うまづらはぎ3.3m」をセッティングして、エサの海エビをハサミで切った。前回の教訓から殆どエサを取られないことを前提に、ウマヅラ用のエサは少ししか切らなかった。後のカワハギのために用意して来た小さいエビをたくさん切って用意した。
船がポイントに到着、何箇所か魚探で映りをチェックしていた、そして「やりましょかxxメートル」のアナウンスで釣り開始となった。初めの数流しは、誰にも何も釣れなかった。そして5流し目ぐらいだったか、「xメートルまで映っています」とのアナウンスが流れたので、私はその棚に合わせてアタリを待った。するとウマヅラのはっきりとしたアタリが出て、上手く鈎掛りさせることが出来た。上がって来たのは30cmほどのキモパンであった。右舷でも1匹釣れていたようであった。
魚探には何やら凄く魚が映っているようであるが、20人ぐらい釣っていて釣れたウマヅラはその2匹だけであった。船頭は、30分ほどしてカワハギと両方狙うため、お客さんに天秤と仕掛け、そして希望者には青イソメを配った。私は状況からウマヅラは断念し、カワハギに的を絞って狙うことにした。タックルもカワハギを狙うため極鋭205にチェンジし、仕掛けもカワハギ専用の胴突き仕掛けに替えた。
一投目、下して2回ほど底を叩いた後、一瞬止めて仕掛けを持ち上げると、ガクガク穂先を震わせたのでそのまま巻き取った。17cm程の小さいカワハギであった。その後も、磯場近くでカワハギが寄っているところを通ると、近所の方と同時に釣れることが良くあった。また、この時期に大好きな青ベラの大型が混じった。この日は、盛り上がる時合が無く、ポロポロと釣れる程度であった。型も大型を釣れるところを見なかった。
後半は、カワハギの本命となる場所を責めるも、ポロポロという感じであった。但し、専用仕掛けでアサリのエサも準備して来た私だけが、釣れていたような状況であった。アサリが決定的に良いということではなく、併用していたらアサリに釣れていたこともあったので、エビだけよりも良かったのかと思う。日和は、文句の無い秋晴れの一日で、何故こんな天気の良い日に釣れないのか…と言いたかった。
13:00頃、「置きましょか」のアナウンスで沖上がりとなった。道具を片付けて魚を絞めた。結果、ウマヅラ1匹、カワハギ20匹、青ベラ5匹であった。美味しいことはわかっているのであるが、帰宅してすぐにカワハギと青ベラを刺身にして食べ比べた。私も嫁さんも下した判定は、青ベラの勝ちである。これだけモチモチした食感と、今の時期ならではと思うが、身にしっかりとした味があり非常に美味しかった。
帰る間際、船頭から明日の取材について出るかどうか迷っているとのことであった。私が決めることでは無いので、結果について連絡してもらうことにした。そして18時頃連絡があり、中止することになった。私としては、ウマヅラ釣りの取材に出て、画像を撮って欲しかったというのが本音であった。今まで、色んな方からウマヅラ釣りのノウハウを聞かれたが、答えたことがベストアンサーになったのかはわからない。取材で流れた画像により、聞きたかったことの真の答えが見つかればいいなあと思っていた。今後、機会があれば是非出演して、私のウマヅラ釣りを見てもらいたい。
スカパーの方とお話した際に、取材出来る範囲を聞いた。西は岡山、南は和歌山、徳島までOKということであった。このホームページを見て下さっている方で、その範囲内でウマヅラを専門に狙って出てくれる釣船があれば教えて欲しいと思っています。出来れば表紙の連絡先にメールして下さい。宜しくお願いします。