2014年11月2日 友香丸のウマヅラ

広島の海

広島遠征2日目、フロントに5:30集合ということに誰一人として遅れることなく集まり、ホテルを出発した。街頭を歩く人を見ていると、傘をさしている人も居た。走ること10分程で乗船場近くの釣具店「アングル」に到着した。隣がセブンイレブンなので、いつもここで昼食を買っている。乗船場まではここから1分ぐらいの距離である。

このアングルでは、ウマヅラ釣りに広島の方が良く使うドンブリカゴが安く売られている。大阪湾では、マアジが良く釣れる時に使うので、毛糸先生がいつも買って帰っている。私は、大阪や神戸で売り切れているエギ「ダートマックス」の欲しいカラーがあればなあ…と探してみると、欲しかったカラーが残っていたので、即購入した。また、この釣具店の外には、お客が使って良いと思われる水道があるので、毎回クーラーを洗わせてもらっている。全員綺麗に洗って出発した。

エサ切り

乗船場に到着すると、他のお客さんは既に来られているようであった。おにぎり男と金魚さんは雨が降っていたら濡れたくないということで、船頭にお願いして屋根のあるトモに座らせてもらった。私と毛糸先生はミヨシに座った。我々が乗り込むとすぐに出船した。友香丸は小型の船であるが、スピードは昨日乗船した美咲丸よりもだいぶ速いと思う。ガンガン飛ばしてポイントを目指した。その間、我々の仕事はエサ切りである。友香丸さんでは、このところアミエビ撒きのオキアミ刺しではなく、我々と同じく刺し餌に海エビを用意されている。

出船前、今日は南西の風が6mとの予報なので、早帰りするかもしれないと告げられた。天気ばかりはどうしようもないので、別に天気が悪くなれば、早帰りしてもらっても全然結構ですよと答えた。道中、既に3mの風が吹いており、島から離れた場所を通る際は、結構波が立っていて船内に水しぶきが入って来た。そして1時間弱で一つ目のポイントに到着した。しかし、そのポイントには別の船が入っており、撒き餌をしているので後は釣れないということで別のポイントに移動した。

移動したポイントでは、潮の流れが速く殆どの方にアタリも無かった。すぐに少し離れた別のポイントに移動した。このポイントもまだ潮が速かったが、流しが群れに当たると食って来た。ここでまずまずのアタリが出て1匹目をゲットした。広島でボーズは考え難いが、やはり出来るだけ早くお初はゲットしたいものだ。その後も全員に食ってくるような状況では無かった。昨日は途中外れするようなことが無かったようであるが、この日は良く外れることがあった。毛糸先生は初めから何度も巻き上げ途中に鈎が外れて頭がパニックになっていた。

内臓除去

←内臓除去中。

その原因と言えば、食いが良くないからだと思う。こんな時は出来るだけ玉網で掬うようにした方が良い。歯の内側に鈎が掛っていれば、どんなに激しく巻いても外れることは無いが、唇に掛っている時は強く巻くとすぐに皮がちぎれて外れてしまう。掛け合わせてからクンクンと顔を振るのだが、不思議と鈎が外れてしまうことがわかる振り方がある。そんな時は、出来るだけ逆らわずにソフトにあしらって浮かせて掬うことだ。外れると思って慎重に上げると、ちゃんと歯の内側に掛っていることもあるが、玉網に収まった直後に鈎外れすることも良くあり、そんな時は掬って良かったと思うことが多々ある。

前半攻めたポイントの食いがイマイチであったので、船は東の島の前のポイントに移動した。このポイントで昨年良く釣れた記憶がある。釣り始めた直後はたいして釣れなかったが、潮がゆるくなってくるとアタリが良く出だした。但し、このウマヅラ釣りにおいては、潮が緩いと上手くエサを取られ易くなる。アタリも微妙になるので、何らかの釣るロットコントロールが要求される。私は自分なりのパターンで数を伸ばすことが出来た。隣の毛糸先生も、ガイドをトルザイトに替えて、微妙なアタリが分かるようになったと言って上手く釣り上げていた。

次のポイントは潮通しの良い島と島の間であった。このポイントも過去に良く釣れた記憶がある。潮が朝と反対になっており東向きに流れていた。風は西なのでミヨシは一番潮後になった。しかし、不思議と私と毛糸先生にアタリが出て釣れるのに、トモの二人はアタリがないと言っていた。流し方からして、トモの方が先に釣れるハズなのに…確かに不思議であったのが、私が一番最初に掛け合わせることがあった。そんな時は、後ろの人はチャンスが無くなっていたのかも知れないが、同じ流しで2回目の投入しても釣れることもあった。つまりアタリがわかっていなかっただけなのかも知れない。

この海峡のような場所で、後ろの二人を尻目に私と毛糸先生は数を伸ばした。そして残り時間も短くなり船はこの日最後のポイントに移動した。そのポイントで仕掛けを降ろす頃になると、西風がかなり強くなってきた。初めのうちは風があっても不思議と釣れていたが、すぐに食い気がなくなり釣れなくなった。そして暫くすると、船頭は風が出て来たので、これ以上釣り続けることは危険と判断し帰ることを決意した。早帰りと言っても殆ど定刻までの釣りであった。

釣果

この日も帰港までの間に皮むきをしようと思っていたが、船上は危険なので出来なかった。さすがに出発してポイントに向かう時よりも波風が出ており、かなり波しぶきを被った。そしていつもより少し早い14:40頃に港に到着した。メンバーに釣果を聞くと、毛糸先生32匹、おにぎり男13匹、金魚さん21匹、私33匹という結果に終わった。数は昨日より少ないが、何故か昨日より釣れた魚のキモの入りが良かった。この2日間の釣果を合計すると、私87匹、毛糸先生71匹、金魚さん59匹、おにぎり男57匹となった。私は2日間で100匹が目標であったが、今回は達成出来なかった。

帰りの車中、皆さん明るかった。当然良く釣れたし型が良かったからだ。初めて参加のおにぎり男は、今年最高の釣りが出来たし、話には聞いていたが、こんなに広島の釣りが面白いとは思わなかった。来年も是非参加したいとのことであった。現在は毛糸先生の車で釣行させて頂いているが、やはり4人しか乗れない。行きたい方がたくさん集まれば、別の方の車も合わせての釣行は可能である。来年は、予定を立てる前に募集することにする。

しかし、何回行っても良型のウマヅラが、明石海峡では考えられないぐらい釣れるのが楽し過ぎる。食べても美味しいしので、たくさん釣っても喜んでもらえるのも嬉しい。今回、高速代が上がっていた。あの1000円の時は最高であった。しょうもない政治家さん、また1000円にして下さい。