2014年9月27日 中鹿丸のアオリイカ②

イケス

20日は15杯とまずまずの結果であった。このポイントであれば、例年大潮の時に良く釣れているし、予約順の乗船となるため、27日の予約をすぐに入れておいた。しかし気になるのが、今年は20日の結果からして、例年のパターンと明らかに違うところがある。それは当たる「エギ」であった。20日は当日の当たりエギに辿り着くまで、5個ほど今までに実績のあったエギを替えて釣ったことにより分かったのだ。

←そこそこ釣ると、イケスの底が黒くなってゆく。

20日、出船前に当たりエギを聞いた時、今、エギを買いに店に行っても、ダートマックスは殆ど売り切れ状態で、売れ残っているのを買って使ってみたところ、このエギが良く釣れていると言ってあるエギを見せてくれた。今までは敬遠していた色のエギであった。20日は、実際にそのエギで釣れることを目の前で実証してくれた。21日に釣具店に行くと、確かに見せてくれたエギが売れ残っていた。私は、何となく信用が出来なかったので、まずは1個だけ購入した。

この日は15時頃の電車に乗り明石に向かった。途中、須磨の仙正丸の乗船場を見ると、出船した後で船はなかった。明石に着いた後、まずは早めの夕食を王将で取った。食事後、隣の阪田釣具で状況を聞くと、岸からのアオリイカは、今週に入って釣果・大きさ共に急に悪化したと言っていた。この情報にはちょっと期待感が低下した。

乗船場に着くと、たくさんの客が集まっていた。船頭に聞くと14人ということであった。16:30頃から乗船が始まった。私は3番目で、右舷ミヨシから2番目の釣り座に座った。潮は上りで風は西寄りと予想したからである。結果から言って、この日の予想も当たり長時間潮先であった。

17時丁度に出船、このところ全員集合しても定刻にならなければ出船はしない。同じ料金でも須磨辺りの釣船は、釣らせてくれる時間が1時間長い。釣れた日はいいが、釣れなかった日は「この船は、他の船より釣る時間が短いからなぁ…」というお客の愚痴を良く耳にする。お客をキープし続ける気があるのなら、お客から発信されるクレームを聞いたらすぐに対応すべきである。最近、私は品質管理を勉強しているのであるが、製品の信頼と同様に、サービスも信頼が一番大事なことであり、クレームが出ないようにすることが大事なことである。

20分ほど走ってポイントに到着した。この日のポイントは、先週のポイントとは違う場所であった。この日は、初めから「売れ残りエギ」を使ってみた。それが何とひと流し目から釣れてしまったのである。エギを買いに行っても、店にはエギのトンネルのような陳列の中から購入する物を選ぶような感じがするが、本当に釣れるのはごく僅かだと思う。売れ残っていたエギで良く釣れるとは…。

その後もこのエギに乗って来た。周りを見ていても、コンスタントに釣っていたのは私だけであった。しかし、途中から船頭が釣りを始めると、さすが毎回釣っているので、短時間の間にバタバタと入れ掛けしていた。船頭のエギも「売れ残りエギ」だ。この日は、釣れる棚がいつもより少し高い(浅い)とのアナウンスをしていた。

オモリ

釣っている最中、中オモリの形について会話が盛り上がった。写真のように、2種類の中オモリがメジャーであるが、下の「カリスマシンカー」という製品は、関東で全員があらかじめ決まったハリスの長さで釣る時に、オモリを底に落として水深を測るのではなく、船頭が魚探の水深から計算して、水面からオモリまでの水深を指示してくれるような釣りのため開発された物である。つまり、オモリを底まで落とすことが無いので、下側のサルカンも潰れることは無いのである。

ところが、明石海峡周辺では、潮は速いし地形も複雑なので、逐次水深を測り棚を取らなければならない。となるとオモリを頻繁に海底に叩き当てることになり、上のヨーヅリ社のオモリのようにサルカンが自由に動くようになっていなければ、サルカンとハリスがすぐに傷んでしまうことになる。10年ぐらい前は、関西では中オモリのシャクリ釣りはやっておらず、関東のタックルを流用して使うしか無かったので使っていたのであるが、やはり地域の釣りに合ったタックルに進化してきたようだ。私も現在はヨーヅリ社の中オモリを使っている。

釣果

途中、ハリスが傷んだので付け替えた際、長さを50cmほど間違っていたため、気づくまでチャンスを無駄にしてしまった。その結果、この日は12杯に終わってしまった。あのチャンスをものにしていたら、あと4,5杯釣れていたと思う。反省するしかない。この日釣れたアオリは、ポイントが起因するのか、先週より大きいと感じた。私はこの日も8Lのクーラーを持って行ったのであるが、昨日釣れたイカなら、20杯は入らないと船頭が言っていた。

12杯のアオリは、船上で墨を除去してクーラーに収めたのであるが、数の割に型が良くなっており、フタがぎりぎり閉る体積であった。翌日、一枚だけ実験的に「一夜干し」を作ってみた。次回はその味について発表します。