前回の13日は、久々の屈辱を味わった。その前回に140匹釣ったのに、当日は15匹…余りにものギャップに言葉も無かった。実を言うと、13日,14日に連続で釣行する予定であったが、余りにも酷かったので14日はキャンセルすることにした。14日は釣れないと思っていたところ、トップで50匹以上釣れていたので、あの日だけが何らかの原因で釣れなかったとしか考えられない。下船する間際に船頭に聞いたところ、ツバスやシオが釣れる日は、マアジが釣れないと言っていた。一つ勉強になった。
前日の16日は、風が強く朝に休船を決めたということであった。昼間、神戸でもかなり風が強かったので、釣果が気になったが、ホームページを見ると、早々と休船したことが書かれていた。前日の状況は不明であるが、結果はどうであれ、盆休みの最終日は毛糸先生と河合釣船にマアジを釣りに行くことにした。
14日も結構釣れていたので、日曜は満船かと思っていたが、このところの不安定な天気が悪いのか、意外とお客さんが少なかった。私が夕方予約した際は12人と言っていた。お客が多いことを想定して、4:50分頃に乗船場に到着したのであるが、その時点で3番目であった。クーラーを置きに行った時に居られたのは、中鹿丸の常連Tさんであった。挨拶してクーラーを置いた後、ちょっとエサを買いに行ってきますと言って、エサセンターに向かった。
エサセンターでいつものようにアミエビの大2個を購入した。これを使い切るぐらいの状況であって欲しい…。前回は計小3個用意して、1個分が未使用で終わってしまった。本当に釣れる日と釣れない日では、使う量が変わってしまう。駐車場に戻ってくる頃には、空は明るくなっていた。何となく雨が降りそうな状況にあったので、皆さん雨具を着て船着場に向かった。
出発前の朝4時頃に雨雲レーダーを見ると、大雨の降った丹波の辺りは真っ赤になっていた。神戸から明石は雨雲は無かった。しかし、このところ必ずと言っていいほど、雨が降る時間があったので、本日も同じと思っていたが、結果的に雨は降らず途中から晴れてきて、カンカン照りの天候となった。
←物凄い湿気の雲が、淡路から須磨の方向に流れていた。これが丹波に大雨を降らせていたのであろう。
6:20頃に船が舞子港に迎いに来て、先着順に乗船が始まった。我々より前の2人は右舷に入ったので、我々は左舷のトモに陣取った。8月2日と同じパターンである。アミエビを配り終わるとすぐにポイントを目指して出船した。この日は、思っていたより南東の風があり、淡路の東浦ではウネリが出ていた。船は、いつもよりちょっと速度を落として走り、ポイントまで少し余分に時間を掛けて到着した。
ポイントに到着して潮と風向きを確認した後「はいやって下さい、水深はxxメートル」とのいつものアナウンスが出て釣り開始となった。緊張のひと流し目、トモの毛糸先生にアタリが出て、次に私、そして隣のお客さんにもアタリが出て皆さんマアジをゲットすることが出来た。そんなに潮が流れておらず、すぐに投入すると、またマアジが掛って来た。4,5流ししたらイケスには15匹ぐらいのマアジが泳いでいた。毛糸先生に、「今で13日の一日分の釣果です」と笑いながら伝えた。
その後も同じポイントを攻め続けるが、食いが落ちることなくずっと釣れ続いた。しかも段々と潮も緩くなり、一流し辺りの投入出来る回数が増えて、だいたい3回は投入出来るようになった。また、この日は魔性のサビキが良いのか、私は投入すれはすぐにガクガクとアタリが出るような状況であった。そしてある流し、根掛りしたので糸を巻き切って仕掛けを根から外すと、何やらマアジと違う魚信が来た。何だろうと慎重に上げると、上がって来たのは何とアコウ!。隣の方が網で掬って下さった。魔性のサビキに素で掛っていた。何でも釣れるサビキであるが、アコウは初めてであった。エアー抜きを持参していなかったので、船頭にタチウオテンヤを借りてエアー抜きした。このアコウは帰るまでイケスで元気に泳いでいた。
ずっと食いが続き、当然イケスの中はマアジで埋め尽くされた。酸欠死にならないように、一流しして上る時に5匹ずつ絞めてクーラーに収めた。ポイントを変わるまでに40匹ほどのマアジをゲットすることが出来た。潮が止まって来たということで、船頭は別のポイントに移動した。しかし、このポイントでは、何回も流してみたものの、殆ど釣れることは無かった。
別のポイントで2時間近く何にも無い状態が続いたが、結局最後には初めのポイントに戻って来た。そして朝と同じ流し方になった。するとやはりこのポイントだけはコンスタントに釣れ続いた。この日は左舷トモが潮先となり、我々の釣り座は優位であった。しかし、オオトモの毛糸先生の釣り座は、磯に一番最初に到達するため、何回も根掛りに苦しめられていた。
このマアジ釣り、どうすれば大漁になるのか、みなさんどのような考えで挑んでいるのだろうか?。私の理論は、一番大事なのが「釣れるサビキを使うこと」魔性サビキはちょっと異常であるが、ピンクスキンのサビキを使えば大差なく釣れる。次に「無駄な時間を無くす」つまり、早く取り込んで、すぐに次の投入が出来ることである。周りを見ていると手返しの遅さが目につく。特に魚を外す速さと、アミエビをカゴに入れる速度が遅いと思う。あとは使う竿である。
このマアジは口が弱く、確実に取り込むことが難しい。そのことを最大限に克服して確実に取り込めることが、一番の大漁への近道であるが、それが一番難しいのである。私が磯竿を使っているのは、磯竿が口切れを一番防止出来るからと認識して使っているからだ。しかし、その長所も使い方で生きてくるか死んでしまうか変わってしまう。竿が長いとガイドに糸が絡むことも多いし、扱いが難しい。しかし、上手く使えば口切れは減るし、取り込める確率がアップすることは実証済である。
ずっと後半もダラダラと釣れ続いた。かなりの魚を絞めてクーラーに収めていた。12:30「この流しで置きます」とのアナウンスが流れて、流し終わると同時に沖上がりとなった。道具を片付けたあと、イケスのマアジとアコウを絞めた。冷やした後、4つのバケツに30匹づつ入れて行ったが、今回は3個と11匹、つまり101匹という釣果であった。
計数後クーラーに戻したのだが、結構、蓋ギリギリの体積であった。この日は、2時間は沈黙タイムがあったが、良く釣れた方だと思った。通算4回釣行して、119、140、15、101匹の釣果で、計375匹のマアジを釣っている。干物もたくさん作れたので、次回は何時行くか考え中である。しかし、これだけマアジが釣れる年は珍しい。もう一回3桁釣ってみたいと思っている。